ドラマ【破獄】あらすじとネタバレ!原作の結末と衝撃の脱獄方法!

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ドラマ「破獄」キャストとあらすじ、原作を読んで結末をネタバレします。「完全無欠の看守vs史上最悪の脱獄犯」というキャッチコピーがかっこいいですね。ビートたけしさんvs山田孝之さんというのも見どころです。

「破獄」の原作は、吉村昭さんの小説。実在の天才的脱獄犯・白鳥由栄がモデルとなっています。脱獄方法も実話にそって描かれていて、いくつもの刑務所からの脱獄方法は驚くしかない内容。

キャスト・あらすじと、原作の感想から結末や犯人をネタバするので、ドラマ「破獄」を見れなかったひとや、テレビで見るほど興味はないけど内容は知っておきたい人は参考になればと思います。
 
 

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■ドラマ「破獄」放送日程はいつ?


ドラマ「破獄」放送日:4月12日(水)21:00

吉村昭さんの原作「破獄」は、1985年にNHKで緒形拳さんが脱獄囚・佐久間を演じてドラマ化され、現在はamazonでDVD販売されています。

■ドラマ「破獄」キャスト


■メインキャスト■

・刑務所看守:浦田進
(ビートたけし)
関東大震災で受刑者2000人を守るため、家に帰れず嫁と子供2人が火事で死亡…生き残った娘・美代子も重傷を負ってしまった。そんな過去に今も苛まれている。
・無期懲役囚:佐久間清太郎
(山田孝之)
出身は青森の貧しい家。
昭和8年、雑貨屋商に盗みに入った時に共犯者を助けるため家主を殺し、無期懲役の判決を受ける。
情に厚い浦田を慕う一方、脱獄の常習犯。
・浦田の娘:浦田美代子(吉田羊)
関東大震災で母と兄妹が死に、自分も重傷。浦田が仕事を優先して家族を助けなかったことに、今も複雑な想いがある。
・佐久間の妻:佐久間光
(満島ひかり)
貧しい家に生まれ育ち、父の借金が原因で17才で遊郭に売られた。
19才で出会った佐久間と結婚し子供を出産。無期刑囚となった旦那の帰りを待ち続ける。

■網走刑務所

・所長:貫井千吉(橋爪功)
・看守部長:泉五郎(勝村政信)
・専任看守:藤原吉太(池内博之)
・看守:野本金之助(中村蒼)
■小菅刑務所
・所長:大田坂洋(松重豊)
■札幌刑務所
・所長:仁科久(寺島進)
■GHQ
・通訳:田島公平(渡辺いっけい)

■ドラマ「破獄」あらすじ


■秋田刑務所の独房
日本軍がハワイ真珠湾を攻撃した翌年の昭和17年6月深夜。秋田刑務所の独房に、天窓の枠にぶら下がる佐久間清太郎(山田孝之)の姿があった。

そのまま猛烈な懸垂力でガラス窓を押し開き脱獄してしまう。その犯行は東京・小菅刑務所の看守部長・浦田進(ビートたけし)の耳にも入る。前年まで小菅にいた無期懲役囚で、浦田が担当していた。青森でも破獄逃走をした危険人物だが、情に厚い浦田には従順だった。ところが脱獄から3か月後、佐久間が浦田の家に現れる。人間扱いしない秋田の看守を訴えてもらうため、浦田に会いに来たという。しかし隙をついて浦田が通報したことで再び刑務所に収監されることに…。

■網走刑務所へ
日本が戦争で苦戦に陥ったことを思い知った昭和18年。佐久間は網走刑務所へ送られる。さらに浦田も網走刑務所の看守長として転任が命じられる。網走に赴く前、浦田は娘の美代子(吉田羊)が働く図書館を訪れ、網走への転任を告げるが、二人の間にはどこか微妙な空気が流れていた…。

1カ月後、網走に着いた浦田は、看守部長・泉五郎(勝村政信)の案内で、視察窓を覗く。すると両手に錠をかけられた佐久間が、素手でむさぼるように食事をしていた。

所長・貫井千吉(橋爪功)は「絶対逃してはならない」と意気込むが、浦田は「生半可では勝てない」と、専任の野本金之助(中村蒼)と藤原吉太(池内博之)を呼び出す。ちょうど佐久間が油断している時間だという。案の定、佐久間の手錠がはずれているのを発見。佐久間は暴れるが、浦田に気づくと表情を変え素直に指示に従い出す。さらに浦田は佐久間が隠していた小道具を見つけ出し、網走での最初の脱獄は失敗に終わる。

■佐久間の初犯は妻のため
青森で生まれた佐久間の初犯は昭和8年。雑貨屋商で盗みを働き、共犯者を助けるため家主らを殺害。無期懲役の判決を受けた。

経歴を振り返った浦田は、青森に住む佐久間の妻・光(満島ひかり)に会いに行く。「面会に来るか手紙を書いて欲しい」と懇願するが拒否されてしまう。かつて光は、父の借金で遊郭に売られ、その生活から抜け出せずにいた。そんな最中に出会ったのが、蟹工船の下働きをしていた佐久間だった。しかも「自由なされ」と会社から前借した大金を差し出され“この人は神様だ”と思ったという。だがそれが原因で佐久間もまた借金地獄に。佐久間のそばにいたい光は「早く戻ってきてほしい」と泣き叫ぶ。

■浦田の過去
光の言葉は、浦田に関東大震災の記憶を蘇らせた。ある理由ですぐに家に戻れなかった浦田が病院に駆け付けた時には、妻と息子は帰らぬ人に。幼い美代子も重傷を負っていた。「帰ってきて欲しかった!」…娘の言葉が胸に突き刺さる。

■網走刑務所 夏に、大きな異変が
一方、網走では長びく戦争の影響で軍用道路が作られることに。受刑者が作業に駆り出されたため多くの看守が付き添い、残された看守の業務が重くなっていた。疲労困憊の野本は、佐久間の相変わらぬ態度に追い込まれ、浦田に思わず弱音を吐く。「負けるな野本。冬になればあいつは折れる」…浦田が言う通り、脱獄することなく冬を終えるが、その後迎える夏に、大きな異変が起きようとしていた―。

引用:http://www.tv-tokyo.co.jp/hagoku/story/

 
 

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■ドラマ「破獄」原作小説読んでネタバレ 結末は?


ドラマ「破獄」原作小説を読んだので、結末をネタバレします。

■原作のあらすじ
昭和11年青森刑務所脱獄。
昭和17年秋田刑務所脱獄。
昭和19年網走刑務所脱獄。
昭和22年札幌刑務所脱獄。
犯罪史上未曽有の四度の脱獄を実行した無期刑囚佐久間清太郎。
その緻密な計画と大胆な行動力、超人的ともいえる手口を、戦中・戦後の混乱した時代背景に重ねて入念に追跡し、獄房で厳重な監視を受ける彼と、彼を閉じこめた男たちの息詰る闘いを描破した力編。読売文学賞受賞作。
引用:amazon

このように、ドラマで描かかれる「網走刑務所」は原作の中の一部にすぎません。ドラマではここをクローズアップしてアレンジして描かれるのでしょう。

原作の結末は、最後に服役した府中刑務所とその後が描かれます。

■結末ネタバレ

府中刑務所
夏に佐久間が入所してから2週間
鈴江圭三郎所長は、佐久間に脱獄方法を考えるスキを与えないため、他の囚人と同じく作業を課そうと考える。しかし戦時中はたくさんあった仕事も、終戦後は激減していた。

ある日、囚人からの提案で清掃作業を実施したところ、暇な囚人が減ったので、佐久間にも清掃作業をさせることにする。佐久間は最初はとまどいつつも清掃作業に専念し、評判もよかった。

また、手錠・足錠もはずした温和な扱いに佐久間は心を開いたようで、鈴江所長は話しかける。佐久間は所長にいわれて壁をつたち天井まで登って、身体能力の高さを証明した。鈴江所長はやはり警戒が必要と再認識する一方、佐久間が見せた照れ笑いに感情が通じ合うことを実感する。

佐久間は秋田刑務所を脱獄したあと、ひそかに妻子に会いに行っていた。鈴江所長は嫁と連絡をとって佐久間の感情を安定させようと考え、部下を夜行列車で青森へ向かわせた。しかし嫁の反応は冷たかった。佐久間が脱獄するたびに厳しい取り調べをうけて迷惑なのでもうかまわないでくれという。

■クリスマスの慰問行事
入所から2か月。鈴江所長はクリスマスの慰問行事に、佐久間を出席させようかと考える。しかしそれには雑居房だけであって独房囚人は許されていない。佐久間を出席させるなら独房囚人400人も出席させないと反発が起こる。ただそうなると囚人2000人参加となり、看守不足なのだ。

部下たちは心配したが、鈴江所長は自分が全責任をもつと明言して、クリスマスの慰問行事に佐久間をさせることを決意した。

クリスマス。慰問行事が行われ、囚人たちあは佐久間に注目している。佐久間は行事を楽しみ、何事もトラブルなく独房へ戻っていった。

■お正月
お正月にむけて鈴江所長はアイデアをアイデアをおもいつく。囚人たちに正月気分を味わってもらうため、元旦の食事に折詰の箱を使おうと。箱に囚人たちに作らせて、かまぼこやミカンなどを入れて好評に終わった。

■小鳥
クリスマスの慰問行事を行った女性教育者・守屋東から、特例として佐久間に小鳥を飼わせてみてはと提案があり、鈴江所長はOKする。自然のなかで育ち生きてきた佐久間は喜ぶと予想したが、佐久間はそれほど喜ばなかった。

2月初旬。佐久間が小鳥を逃がしたいと希望する。理由は山野を自由に飛べないのはかわいそうで、鳥籠に閉じこめた鳴き声を聞くのは耐えられないから。佐久間は、小鳥に自分の姿を見たのかもしれない。

■佐久間を炊事に
鈴江所長は思い切って炊事に佐久間を就かせた。模範囚や仮釈放の近い囚人だけが就くことが許され、食事も通常より恵まれるので人気の作業場だ。佐久間は懸命に働き、囚人仲間や看守たちと打ち解けていった。次第に佐久間の表情は明るくなっていった。

■「もう疲れましたよ」
翌年6月、鈴江所長は巣鴨プリズンの所長に兼任することになり、府中刑務所に来ることが少なくなるが、いつも佐久間を気にかけていた。スポーツのリーグ戦の仕組みを作ると、佐久間は炊事代表として相撲に参加して楽しんでいた。

さらに翌年5月、鈴江所長はアメリカに3ヶ月出張し、帰国すると佐久間に会いこう言われる。
「出所した者がまた罪をおかして戻ってくるでしょう。その連中に、まだいるのかと言われるのが辛くてね。いっそ、逃げようかとも思いますよ」
と言うので「なぜ逃げない?いつでも逃げられるだろう」と聞くと
「もう疲れましたよ」と答えるのだった。
15年前に青森刑務所を脱獄して、逃走・逮捕を繰り返し、本当に疲れたのだろう。年齢もすでに44歳だ。

■仮出所
鈴江所長は佐久間を仮釈放できないか考え、検事とかけあった。その後、鈴江所長が転勤になると後任の本田所長がその意思を引き継ぎ、尽力。おかげで佐久間は54才で仮出所できた。

■心不全で死亡
翌5月、弁護士になった鈴江のもとを佐久間が挨拶に訪れ、毎年お正月に挨拶にくるようになる。

佐久間はパン製造所で働いたあと、自由の身でありたいとの理由で日雇い労働者になった。しかし老いて心臓疾患や脳梗塞も発症した。

昭和53年12月23日、浅草の映画館に突然呼吸困難に陥り、翌日に心不全で死んだ。享年71才だった。
 

■ドラマ「破獄」原作小説読んでネタバレ 脱獄方法がスゴイ


佐久間の脱獄方法がスゴイのでいつくか紹介します。モデルとなった白鳥由栄は実在の人物。本当に実在したのかと疑ってしまいます。

★青森刑務所の脱獄方法

針金で手製の合鍵を作り、カギを開けて破獄
針金は、風呂入浴の時に、桶についていたものを見つからないように外して隠し持った。
鍵の型は、風呂でふやけた手を鍵穴にあてて型を作った。
合鍵の作り方は、風呂で尻を洗うフリをして床で針金を摩擦して作成。

★秋田刑務所の脱獄方法

天井のガラス窓を外して破獄
3.2mある天井付近の窓枠が木製で腐りかけているのを発見。
ガラス窓をはめていた木枠のクギも腐りかけていたので簡単に外せた。
超人的な身体能力を発揮してガラス窓まで登って窓から逃げたのだった。

★網走刑務所の脱獄方法

味噌汁をたらして手錠と鉄枠のネジを腐らせ、破獄
手錠のナットと、視察窓の鉄枠のネジに、味噌汁をたらして腐食させた。
視察窓からハダカで抜け出し、通路を走って天窓へ登る。天窓は頭突きで破壊。
屋根から飛び降りて、獄舎と工場間の壁を乗り越えた。暖房用煙突の支柱を恐ろしい怪力でひっこぬく。
支柱を担いで北側の塀まで走り、塀に支柱を立てかけて構外へ脱出した。

★札幌刑務所の脱獄方法

床下から脱獄
便器から外したタガを利用してノコギリを作成。
壁の端にはめ込まれた板の1か所をそのノコギリで切って、床下に入り、アルマイト製の食器で土を掘りながら進み、獄舎の床下から抜け出して脱出した。

まるで映画のような脱獄方法ですが、実際にあった実話とは驚くしかありません。
 
 

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