ドラマ【あにいもうと】原作のあらすじネタバレ。結末は「兄と妹の複雑な愛情」

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大泉洋さん宮﨑あおいさん主演SPドラマ「あにいもうと」のキャストと、原作読んで結末まであらすじネタバレします。

「あにいもうと」の原作は、室生犀星さんによる小説で、何度も映画・ドラマ化された定評ある作品。

元々仲良しだった兄妹が、妹が学生の子供を妊娠したことで、互いに傷つけあう兄妹の複雑な愛情を描いた家族物語。

キャストと、原作読んで結末まであらすじネタバレするので「あにいもうと」に興味のある人は参考になったら幸いです。
 
 

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■SPドラマ「あにいもうと」放送日とキャスト


放送日:2018年6月25日(月)よる8時~

■キャスト
● 父親:赤座 忍(笹野高史)
● 母親:赤座 きく子(波乃久里子)
● 兄:赤座 伊之助(大泉洋)
● 妹(長女):赤座 桃子(宮﨑あおい)
● 妹(次女):赤座 佐知(瀧本美織)

● 学生:小畑 裕樹(太賀)
● 花屋:岡村 咲江(西原亜希)
● 伊之助の後輩:三四郎(七五三掛龍也)
● 飲み屋の女将:シマ(一路真輝)
● デザイン事務所のパティ(シャーロット・ケイト・フォックス)

■SPドラマ「あにいもうと」原作のあらすじネタバレ 結末は?


室生犀星さんによる原作小説「あにいもうと」を読んだので、結末まであらすじネタバレします。

原作小説は1934年(昭和9年)に発表され、第1回文芸懇話会賞に輝いた作品です。これまで何度も映画化・ドラマ化されています。

■原作の登場人物

● 父親:赤座
● 母親:りき
● 兄:伊之
● 妹(長女):もん
● 妹(次女):さん
● もんを妊娠させた男:小畑

■父親の赤座と母親りき

父親の赤座は1年中、河原で裸で仕事をして、冬でも川場に行った。

赤座が作った蛇篭(じゃかご)(竹材や鉄線で編んだ長い籠に砕石を詰め込んだ伝統的な河川の補強方法)はよく出来ていて、雪解け時も梅雨時も流されることはなかった。

赤座は船の上から従業員たちに指示して蛇篭を作らせ、怠ける者はどんどんクビにした。川底の作業のときも、赤座は水に潜って従業員たちを叱咤した。

赤座は金勘定のことは嫁のりきに任せていて、給料日にせんべいなどお菓子も持参してやってくる彼女は、従業員たちから仏様扱いされるほど柔和な女性だった。

ある日、赤座はりきに娘のもんが帰ってきたか尋ねたが、もんは帰ってきていない。

■赤座の子供

赤座には3人の子供がいる。長男の伊之、長女のもん、次女のさんの3人。

長男の伊之は28才で、墓碑の文刻の腕が冴えた石職人だが、いつも女性関係でトラブっていて、1週間~10日働くと金を持って2~3日いなくなるという道楽者。

伊之の下の妹のもんは、寺に奉公したら小畑という学生と恋仲になった。しかし子供を妊娠すると小畑は故郷に帰ってしまった。グレたもんは奉公先で男をとっかえひっかえしたあと、小料理屋や酒場を渡し歩いた。

そして半年後に実家に帰ってきた妊婦のもんは、家でだらしなく過ごし、母親をあごで使ったが、母親も妊娠の辛さは知っていたので黙って世話をした。ただ、もんは「お金の心配だけはさせないわ」と母親に言っていた。

一方、一番下の妹さんは、真面目に奉公先にいて、時々おみやげを持って帰った。
 
 

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■もんが妊娠してからの兄弟喧嘩

赤座はもんが妊娠して以降、むかつく気持ちを従業員たちに当たり散らしてきた。赤座は負け知らずの人生だったから、娘が男におもちゃにされて帰ってきたことに腹が立った。『自分で片をつけろ』とだけ言って顔を合わせないようにした。

もんの兄の伊之は当初から、女を家から出すのは危ないと言っていたので、始めからこうなるとわかっていたと、母親をいじめた。

さらに伊之は、彼女とうまくいっておらずイライラしていたこともあり、もんを汚れたもの扱いして、暇さえあれば罵倒し続けた。

もんも黙ってないで兄の伊之に反論した。伊之が彼女を裏口から入れたのを赤座に見つかったとき、もんはかくまったことがあり、伊之はその時もんに手を合わせて感謝した。それなのに今は弱っているもんをイジメている。

もんは子供を出産したら、費用は全て償い、両親にも心配はかけないと決めていた。だから兄ヅラされても頭痛がするだけだ。

妊娠以降、こんな兄弟喧嘩がずっと続いていた。

■小畑がもんに会いに来た

1年後。
もんが五反田に仕事に行ってる時、元彼氏の小畑が訪ねてきた。応対した母親りきは赤座に手荒なことはしないよう頼んだ。

小畑の見た目はまるで坊ちゃんで赤座の風貌にビビッていた。小畑は今まで故郷で外出禁止だったので来れなかったと言い、妊娠させた子供に関わる費用を払って償いにしたいと申し出た。一方で、もんとの結婚や、もんに会いたいとは一言も言わなかった。

赤座が『子供は死産でした。もんはあれから、やぶれかぶれです』と伝えると、小畑は驚いた安堵の表情を見せた。赤座は『野郎、うまくやりやがった』と思った。

そして小畑はもんに会って謝罪したいと言い出した。

赤座は小畑を殴りたい気持ちと同時に、いい歳して若造を殴っても仕方ないと思い、もんは会いたくないだろうからと理由をつけて帰らせた。りきは夫が暴力を振るわなかったことを喜んだ。

りきは、もんも小畑も両方悪いと思ったが、誠意を見せた温和な小畑を見て、もんが愛した気持ちもわかった。

2人を結婚させるには、もんは自堕落な女に転落したので無理だった。しかしりきは、もんが来たら小畑の住所を教えると約束をしてしまう。

■兄の伊之が小畑をボコボコに

りきが小畑を見送ったあと、タイミング悪く兄の伊之が帰宅。小畑が来たことを知ると怒りを露わにして、りきに内緒で追いかけていった。

伊之は黙って肩すれすれで小畑を尾行。小畑はもんは兄だと直感で気付き恐怖する。

そして伊之は話があるといって土手に小畑を連れていき、もんがどれだけ大切な妹なのかを語り、そんな大事な妹を妊娠させた小畑を罵倒した。

「もんに謝りたい」「会って今後を相談したい」と話す小畑を、伊之は殴る蹴るでボコボコにした。もんが自堕落になったのは小畑のせいだと罵り、「2度と来るな」「もんを泣かせたりオモチャにするな」と約束させた。

小畑は伊之に謝罪して許しを得て、帰っていった。
  
 

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■妹もんと兄の伊之が大喧嘩!

1週間後、もんが実家に帰ってきた。偶然さんも同時に帰ってきたが、赤座は2人の娘に何も言わなかった。

もんは父親の赤座が小畑をいわたったことを知るとお礼を言い、小畑は来なくてよかったのにと口にした。

そして兄の伊之は小畑に会わなかったとりきから聞いて安心した。

りきは小畑をいい男だと褒めた。もんにとって小畑以上の男はいなかった。

そんななか兄の伊之が帰宅し、いつものようにもんに暴言を吐いた。そして小畑に会ったことが判明。もん・りき・さんは全員驚く。

兄の伊之が、手も足も出ない小畑をボコボコの半殺しにしたと言うと、もんは初めて見せる殺気だった表情を見せてキレた。

もんはわめき声をあげ、兄の伊之に「なぜ殴った。卑怯者。豚。道楽者め」と掴みかかって、顔を爪でひっかいた。すぐに貼り倒されたが、もんは「殺せチクショウ」とわめきたてた。

りきとさんが止めに入るも伊之はもんを殴ろうとしたが、さんが泣き出したので伊之はやめた。

もんは自分が自堕落な女だと認める一方で、小畑の弱みにつこけんで半殺しにした奴は兄だろうと許さない。「それでも男か」「田舎をうろつくお前にあたしの気持ちが何してるかわかるものか」と悪態をつき、号泣した。

兄の伊之はまた殴ろうとしたが、母りきに止められ、仕事の時間もきたので怒鳴り散らして出ていった。

■エピローグ 

母りきは悪態から想像してもんが外で恐ろしい生活をしていると思い、堅気になって女らしくしてほしいと求めた。もんは、酷い女にはなってないがダメな女だと言って母を安心させた。

母りきは小畑の名刺を渡したが、もんはしばらく見つめたあと破いて捨て、元のもんに戻ってしくしく泣いた。

もんは実家に帰ってくる理由を、家族の顔が見たいからと話した。嫌な兄でもちょっとは顔が見たくなるんだと。

そのころ、父親の赤座は舟の上から従業員たちに指示を出していた。こういうとき赤座は上機嫌だった。

★終わり
以上、SPドラマ「あにいもうと」原作小説読んで結末まであらすじネタバレでした。もんのモデルはげ原作者・室生犀星さんの養母・赤井ハツさんだそうです。 
  
 


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