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「亞書」とは、アレクサンドル・ミャスコフスキー氏によるページがギリシャ文字だらけという内容の本なのですが、1冊値段が税込み64,800円もして、しかも42冊のシリーズ本です。いまこの本が詐欺ではないかと注目されています。ネット上ではさまざまな考察が話題になっています。
目次
亞書とは
「亞書」とは、「あしょ」と読みます。東京都墨田区にあるに「りすの書房」によって2015年2月からネット通販のアマゾンで販売が始まりました。
「亞書」のサイズはA5判で、480ページのハードカバー本。現在は112巻まで作られ、132巻が最終予定だそうです。
亞書の内容
亞書の内容に意味はない なんだこれは pic.twitter.com/KTqoGFx0wq
— クロスケ (@kuro_we) 2015, 11月 1
「亞書」の内容は謎めいています。まず、文字がすべてギリシャ文字やローマ字です。しかも、文字は無作為に並べれているので、文章になっておらず意味がわかりません。
ふつうの本は、ページ数の表示がありますが「亞書」にはそれもありません。中には同じな内容のページもあるといいます。いったい何の目的で作られたのでしょうか?
じつは、「亞書」には、意味はありません。これは大変な驚きです。
作者によると、
・即興的にパソコンでギリシャ文字を打ったもので、意味はない
・本そのものが立体作品としての美術品とか工芸品
・長年温めてきた構想だった
という衝撃の内容でした。こんなものを、一冊税込み64,800円で販売していたのです。
亞書の著者アレクサンドルさえも架空の人物
「亞書」の著者、アレクサンドル・ミャスコフスキー氏とは何者でしょうか?実はこのひと、「亞書」の著者としてはこの世に存在していません。販売元の「りすの書房」の代表取締役の26才の男性による、架空の人物名だったのです。実際の著者は、この男性でした。
亞書 国会図書館
「亞書」は、今年の3月から10月にかけて、78巻までが1冊ずつ「国会図書館」に納本されました。そして現時点で、42冊分の「代償金」136万円余りが「りすの書房」に支払われました。
実は「国会図書館」に本が納本されると、その本の定価の5割、つまり半額と送料を「代償金」の名目で発行者に支払う決まりがあります。国立国会図書館法で定められているのです。
昨年2014年度、「国会図書館」に納本されたのはおよそ15万点で、支払われた「代償金」は3億9000万円にもなるといいます。
現在「亞書」は目録作成中につき、「国会図書館」での閲覧はできません。「国会図書館」の公式サイトの蔵書一覧に「亞書」が掲載されたことが知られると、インターネット上で「『亞書』は『国会図書館』の『代償金』目当てで納本されたのでは?」と炎上したといいます。
すると「りすの書房」は、「亞書」をアマゾンで販売することを10月26日過ぎに中止したのでした。
亞書 と りすの書房
「りすの書房」は、2013年3月に設立されていますが、運営しているのは代表取締役の26才の男性ひとりだけです。
じつは「亞書」を作ったのはこの男性だそうです。著者のアレクサンドル・ミャスコフスキーなる人物、彼の想像上の架空の人物だったのです。
亞書 は 詐欺ではないかと考察
内容に何の意味もない本に高額な値段をつけて、「国会図書館」に納本したことによって「亞書」は「代償金」136万円余りを、「りすの書房」は手に入れいることができました。
おそらくアマゾンではまったく売れていないのではないしょうか?販売しているという事実を作るためにアマゾンで販売しただけだと思われますね。
「国会図書館」も、なぜ納品をOKしたのですかね・・・「国会図書館」が企業だったら「おや?」と思うかもしれませんが、公務員だから損得関係ないので事務的手続きだけでOKしてしまったのでしょうか
果たして本当に芸術作品なのか?詐欺なのか?事態の進展が気になりますね。
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