【天城心中事件】場所がヤバイ。真相はストーカー殺人?慧生と大久保武道の「天国に結ぶ恋」

「天城山心中事件」とは、ラストエンペラーの姪と青森の田舎の青年がピストル自殺した事件。場所は天城山の、現在心霊スポットとなっているヤバイ場所の付近です。

身分の違うカップルの悲しい恋の結末「天国に結ぶ恋」としてマスコミがセンセーショナルに報じ話題になり、のちに同じ「天国に結ぶ恋」のタイトルで映画化もされました。

しかし真相はストーカーによる無理心中だっという説もあります。ラストエンペラーの姪・慧生は、自殺願望の大久保武道からピストルで脅されたのだと。

大久保武道は嫉妬深く純粋で、ストーカーのような一面もあったようです。さらに身分の違いにより交際を反対されていましたが、それでも慧生は武道に惹かれ、また、自殺願望のあった武道を救おうともしていたとか。
 
 

■「天城山心中事件」とは?


■天城山心中事件とは?

1957年(昭和32年)12月4日
よる6時過ぎ
静岡県伊豆市の天城山
タクシーから若いカップル2人が降りて懐中電灯片手に山に入っていきました。タクシー運転手は「待ちましょうか」と聞きましたが「帰っていい」と言われました。
カップルは学習院大国文科2年の同級生で、ラストエンペラーの姪・慧生(えいせい19才)と彼氏の大久保武道(20才)。

タクシー運転手は心中するのでは?と心配して警察に連絡。

翌日には、2人の周囲から警察に捜索願が出されました。

捜索開始6日目、慧生と大久保武道は遺体で発見されました。
場所は向峠近くの百日紅(さるすべり)の木の下。
慧生は、大久保武道に腕枕され2人並んで横たわっていていました。

死因はピストル自殺でした。
大久保武道は右手に、元軍人の父・弥三郎が青森の実家で保管していたピストルを握っていて、彼女と自分の頭を撃ち抜いていました。
ほかにも心中を思わせるものとして、百日紅(さるすべり)の根元の落ち葉の下から、カップルの遺髪と爪の入った紙包みが発見されました。

当時のマスコミは、ラストエンペラーの姪と男子学生の悲劇を「天国で結ぶ恋」とセンセーショナルに報じました。

■天城山心中事件の登場人物

■学習院大学国文科2年
● 愛新覚羅(あいしんかくら)慧生(えいせい19才)
ラストエンペラー(旧満州国皇帝・愛新覚羅 溥儀(ふぎ))の姪
1938年(昭和13年)溥儀の弟・溥傑と嵯峨侯爵家から嫁いだ浩の長女として生まれた。
1943年に学習院幼稚園入園のため来日。
敗戦後は帰国した母と妹こせいと共に、中国で収容された父親との再会を待ちわびた。
● 大久保 武道(20才)
実家は青森県八戸市の素封家で、父親は元軍人で鉄道会社の重役の弥三郎。
父親は浮気性で外に子供を作って母を泣かせた。武道はそんな父と同じ血が流れることを憎んだ。
慧生の家族からはストーカー扱いされた。

■2人の関係者
● 愛新覚羅の家族
一般人で身分が低い武道との交際に反対した。武道をストーカー扱いした。
● 穂積 五一
2人の相談に乗っていた、武道の下宿先「新星学寮」の寮長

■「天城山心中事件」 慧生と武道の恋


■出会い

慧生と大久保武道は学習院大学の同級生でした。
慧生は美人で家柄もよく、男子からモテました。

武道のほうから交際を申し込み、最初は断ったようですがその後彼氏彼女の関係になっています。

武道は合気道の達人でしたが強さをひけらかすことはなく、そんなまっすぐな人柄に慧生は惹かれたのかもしれません。

■家族が交際に反対

しかし慧生の家族に紹介すると、青森の田舎から出てきた武道のことを「ガスの集金人かと思った」とバカにして笑い、相手にしませんでした。このことで慧生は家族が交際を許すことはないと悟りました。

だから武道から手紙が届いたときも「自分に一方的に熱を上げている田舎者」だと、内心とは裏腹に家族には笑ってごまかしました。

■武道はストーカー?

武道は嫉妬深い性格で、慧生が他の男子と話していると、会話の内容を詰問したりその男子に喧嘩を売ることがありました。
社交的だった慧生は男友達も多かったので、武道が嫉妬することは多かった模様。
しかしこれが原因で、喧嘩をしながら関係を深めていくことになりました。
嫉妬深いことが、慧生の家族からストーカーといわれた原因かもしれません。

■武道は父のことで悩んでいた

武道は、父親が浮気相手と子供を作ったことに怒り憎む一方、自分は父親と違うと考えていました。

しかし慧生を好きになればなるほど、父親と同じ血が流れていることが怖くなっていきました。

さらに身分の壁によって結婚できないかもしれないことも悩みでした。
 
 

 
 

■「天城山心中事件」場所は?


「天城山心中事件」の場所は、伊豆半島の天城山の山頂トンネルと八丁池の間の雑木林です。

現在心霊スポットとなっている場所の付近でもあります。

■「天城山心中事件」はストーカーによる無理心中?


「天城山心中事件」は武道がストーカーで、合意の上の心中ではなく無理心中だったという意見もあります。

武道の家族は心中だと主張する一方、もともと交際に反対していた慧生の家族は無理心中だと主張していてました。しかしいまとなっては2人にしか真相はわかりません。

■合意の上の心中だった説

武道に自殺願望があることは、大学でも知られていました。
慧生は天城山に向かう直前に、相談相手の穂積五一に手紙を投函しています。

・武道さんが家の事情や人生に悩み、生きる価値がないと思い詰めている
・誰にも思いとどまらせることはできないだろう
・同行するが、これは決して彼に強制されたわけではない
という内容でした。

■ストーカー無理心中だった説

慧生の母親は自伝で、慧生が死を予期している様子は微塵もなかったと記しています。
慧生の妹こせいも、慧生が悩んでいた様子はなかったと言っています。

武道からピストルで脅されて殺されたという見方です。

慧生は親友にもピストル自殺のことを相談していたのですが、武道の自殺を止めたいという想いもあり、ついていったようです。

■「天城山心中事件」天国に結ぶ恋 映画


「天城山心中事件」はのちに「天城心中 天国に結ぶ恋」として映画化もされています。

1958年に慧生役で三ツ矢歌子、武道役で高橋伸というキャストで公開されました。 


 
 

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