【エリザベススマート誘拐事件】犯人とその後の現在、妹の証言で逮捕されたがストックホルム症候群の恐ろしさ

【当サイトのリンクにはアフィリエイト広告が含まれています】

_

「エリザベススマート誘拐事件」とは起きたアメリカの性犯罪・誘拐事件です。犯人はブライアン・ミッチェル(49才)と、男に依存する性格の嫁ワンダ。逮捕の決め手は妹の証言とテレビでの訴え。保護されたとき少女は洗脳されストックホルム症候群に陥ってました。

2002年6月5日。アメリカのユタ州ソルトレークシティー。高級住宅街にある2億円豪邸のスマート家は敬虔なモルモン教徒。14才の美少女エリザベス・スマートは、9才の妹メリー・キャサリンと就寝中、夜中に犯人が寝室に侵入し、ナイフをクビを当てて「静かに起きないとお前と家族も殺す」と脅してエリザベスを誘拐していきました。
 
翌日、警察は「エリザベススマート誘拐事件」をマスコミに発表し、父親は「娘を返して欲しい」と犯人に訴えましたが、マスコミは「家族に容疑者がいる」「金銭問題を抱えていた」など憶測を報じました。

警察がスマート家の関係者をリストアップすると、家の掃除や修理をしていたが前科者リチャード・リーシー(48歳)が有力容疑者として浮上。警察は犯人として逮捕しますが、これは誤認逮捕でした。エリザベスの姿はどこにもありません・・・

その後、事件から9ヶ月後に妹の証言をもとにようやく逮捕。犯人ブライアンと嫁ワンダは責任能力の有無を問われ・・・

一方、ストックホルム症候群だったエリザベススマートはその後回復し、現在は本やテレビで性犯罪の撲滅を訴えるとともに、結婚して子供も生まれ幸せに暮らしています。
 
 

 
 

■性犯罪【エリザベススマート誘拐事件】妹の証言で犯人を逮捕


■妹の証言

エリザベスが誘拐された夜、一緒に寝ていた妹・メリー・キャサリンは無事でしたが、実は犯行の一部始終を目撃してました。妹も犯人に脅され恐怖で身動きできず、両親に知らせたのは姉が誘拐された3時間後でした。

両親が通報して駆け付けた警察に、妹は「犯人は聞いたことのある声だった」と話しますが、誰の声だったかまでは思い出せず。

■妹の証言でテレビに

誤認逮捕されたリチャード・リーシーを警察は犯人とみなすも、リチャードは犯行を否定し続け、8月に倒れてそのまま死亡。エリザベスは見つからず捜査は行き詰りました。

そして事件から4ヶ月過ぎた10月
妹が犯人の声を思い出しました。
「スマート家が捜索の手伝いや雑用に雇った人間の中に声が犯人そっくりの男がいる」

裕福なスマート家は自称宣教師で便利屋のホームレスを憐れんで仕事を頼んだ事がありました。両親は証言を警察に伝えましたが、9才の少女の証言を信じず。

5週間経っても警察は動かなったたので、両親は自費で似顔絵スケッチを手配し、テレビに出演。重犯罪容疑者の情報提供を呼びかける人気番組も「キリストのような格好で、長いひげを生やしている」と全米に伝えました。

■犯人の妹から通報があり指名手配

すると早速、テレビを見た犯人の妹から通報が。

「匿名でお願いしたんだけど。探している男を知っているわ。ブライアン・デイビッド・ミッチェルよ」

犯人の本名がブライアン・ミッチェルだと判明し、重要参考人として指名手配されました。

■逮捕!!

事件から9ヶ月後の2003年3月 
ユタ州サンディで『不審な3人組』の目撃情報があり警察が駆け付けると、犯人とその嫁とエリザベスの3人でした。

犯人ブライアンと、嫁のワンダ・バーゼイをは逮捕。かつらとサングラスで変装させられていたエリザベスは無事保護されました。
 
 

 
 

■性犯罪【エリザベススマート誘拐事件】犯人は前科ありのモルモン教徒


↓犯人ブライアンと嫁ワンダの画像

画像引用:https://www.intouchweekly.com/

■犯人ブライアンはモルモン教徒で前科あり

犯人ブライアン・ミッチェルは、1953年10月18日生まれの当時49歳。ソルトレイクシティの熱心なモルモン教徒の家庭で6人兄弟の3番目として生まれ育ち、母親は教師、父親はソーシャルワーカーでした。

父親は短気な性格で、幼少期からブライアンを虐待。早くから独り立ちして欲しいと願うあまり、幼いブライアンを郊外に置き去りにして、1人で自力で帰宅させたりしました。

ブライアンが思春期になると、父親は性行為を教える為に医学雑誌の写真等を見せました。一方で13才のブライアンはドラッグやアルコールにも手を出し一家の恥とみなされる存在に。

高校1年16才になると、8才の少女に性器を露出した罪で逮捕され、少年院に送られて性犯罪の前科者に。

■犯人ブライアンはバツ2

犯人ブライアンは19才の時、3才年下のカレン・マイナーと結婚し、子供は2人誕生。

その後、離婚の際、ブライアンは2人の子供を連れて逃走し、ニューハンプシャー州で親権を獲得。

20才で成人した時には薬物・アルコール中毒に陥り、地元に戻るも兄弟には敬遠されました。

その後、2人の連れ子がいるデビーと2度目の結婚。しかし息子と娘に性的虐待したことが原因で1984年に離婚しました。

■犯人の嫁は依存体質

嫁のワンダは、1945年11月6日生まれ。ワンダの父親は出張ばかりで家を空けることが多く、ワンダは幼少期から人見知りで母親にベッタリ依存して育ちました。

依存体質は大人になるにつれ悪化し、結婚すると今度は旦那に依存。結局、依存が原因で結婚20年で離婚しました。

依存先の旦那を失い精神不安定になったワンダは、カウンセリング先でブライアンと出会い、18か月後に結婚。

■一夫多妻制を唱えモルモン教から除名

結婚したブライアンと嫁ワンダは、モルモン教にハマっていきました。

しかしブライアンはモルモン教の教えに満足できず「自らを神から使わされた天使である」と言い始めます。薬物を摂取して「天使が降臨した」と漏らすことも。

ブライアンは嫁ワンダの連れ子を「悪魔」と呼び、娘が可愛がっていたウサギを殺して「鶏肉だ」と嘘をついて食べさせました。さらに「意味がある」を理由をつけて娘を何度もレ〇プしました。

やがてブライアンは「エマニュエル」を名乗り、嫁ワンダは「ヘプシバ」を名乗り、ブライアンは神からの黙示録と称する文章を書き、あと7人の嫁と結婚して一夫多妻もつづりました。

この文章が原因でモルモン教の教会が除名処分となりましたが、ブライアンはヒゲを伸ばして白いローブをまといキリストのような恰好をして、ソルトレイクシティのダウンタウンで説法を説き、宣教師の活動を開始。

そうしてその後「エリザベススマート誘拐事件」を起こしました。動機は一夫多妻の宗教を作るため。
 
 

 
 

■性犯罪【エリザベススマート誘拐事件】洗脳されストックホルム症候群


「エリザベス スマート誘拐事件」は犯人に依存してしまうストックホルム症候群だといわれています。

犯人ブライアンはエリザベスを誘拐すると、山のキャンプに連れて行きました。

そして嫁ワンダがエリザベスをまるで「指図どおりにしなさい」といように抱きしめ、エリザベスを着替えさせ、2人目の嫁として結婚宣言するセレモニーを行うと、ブランアインはエリザベスをレ〇プしました。

その後は木に縛り付け「逃げようとしたら殺すと脅し、毎日何度にレ〇プ。

洗脳するためポルノを見せ酒や薬物を強要し、エリザベスは気絶して目が覚めるとゲロまみれだったことも。

また、逮捕されるまでの間ブライアンは、別の少女の誘拐未遂も起こしていました。エリザベスが同い年の従姉妹の存在を話してしまったからです。幸い、未遂に終わりました。

■洗脳されストックホルム症候群に

保護された時エリザベスは「私はエリザベス・スマートではない」涙を流しながら否定。自ら偽名を名乗り犯人が両親だと主張。

エリザベスが保護された頃は、完全に拘束されていたわけではなく、犯人夫婦と外出するときは同じ格好をして後ろから歩いてついていく状態でした。

なのでマルスミは
「逃げたり助けを求められたのではないか」
「なぜ自力で脱出しなかったのか」
と疑問視し、洗脳やストックホルム症候群などいわれました。

犯人ブライアンは、エリザベスは自分を愛していると主張しましたが、エリザベスにそんな愛情はなく、恐怖心から逃げ出す意志を奪われ、犯人に服従せざるえないない洗脳された状態でした。

「エリザベス スマート誘拐事件」はストックホルム症候群の関連事件としてドラマや本にもなっています。

■性犯罪【エリザベススマート誘拐事件】犯人のその後


犯人ブライアン・ミッチェルと嫁ワンダ・バーゼイは、責任能力の有無をめぐって精神鑑定が繰り返し行われました。

その結果、責任能力ありと判断され

まず嫁のワンダが2009年の裁判で禁固15年の判決。

2011年にブライアンが終身刑判決を受け、現在もアリゾナ州ツーソンの州立刑務所に収監中。

その後2016年4月5日、嫁ワンダは連邦刑務所の刑が終了し釈放されると発表。まだ7年しか経っていませんが、刑務所に入る前に逮捕後7年間施設に入っていたので、釈放となりました。

旦那のブライアンのほうは一生刑務所です。

■性犯罪【エリザベススマート誘拐事件】被害者のその後 結婚や本


誘拐被害者のエリザベススマートはその後、少年少女の性犯罪被害の撲滅運動を行い、学生生活に復帰。

2006年、性犯罪者規制とアンバーアラートへの支持をアメリカ合衆国議会で表明。

大好きなハープを究めるため大学にも進学。卒業後は、2009年にモルモン教の宣教活動のためパリに滞在。

2011年に故郷ユタ州に戻り、児童に対するネット犯罪の調査を支援するエリザベス・スマート・ファンデーションを設立。

2012年にパリのモルモン教会で出会ったスコットランド人の旦那と結婚。2月に長女を出産。

2017年に長男を出産し、現在は幸せな家庭を築き暮らしています。

しかし現在も事件当時の記憶が脳裏をよぎることがあり、「子供達を守らねば」という思いは、恐怖心や不安以上に強いといいます。

エリザベススマートさんは誘拐事件のその後ずっと、本やテレビで事件のことを語り、性犯罪撲滅に取り組んでいます。2013年10月に本「My Story」を執筆した理由は、18歳未満の少女の4人に1人、少年の6人に1人が性的虐待を受けているという事実を知ったから。

「被害者の人たちに、こう呼びかけたい。起きてしまったことに一生縛られる必要はない、前を向いて幸せになっていいんだと」

その言葉をエリザベススマートさんは体現しています。
 
 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

NEW

PAGE TOP