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平岡祐太 さん主演ドラマ「内田康夫サスペンス 新・浅見光彦シリーズ 平家伝説殺人事件」が5月21日に放送されるので、キャストとあらすじ・予告動画、原作小説を読んだので犯人とケ結末をネタバレします。
「平家伝説殺人事件」の原作は、ベストセラー作家・内田康夫さんの浅見光彦シリーズの中でも最高傑作。
ルポライター浅見光彦は、取材で訪れた平家落人の隠れ里・高知県四万十で平家の末裔である稲田佐和と祖父・広信に出会う。すると佐和の叔父・稲田教由がフェリーで転落死し、未亡人となった嫁・萌子に多額の保険金を受け取る。そして事故を不審に感じ捜査すると新たな殺人事件が・・・。
キャスト・あらすじ、原作小説を読んで犯人と結末をネタバレするので、ドラマ「新・浅見光彦シリーズ 平家伝説殺人事件」に興味のある人参考になればと思います。
シリーズ史上人気NO.1のヒロイン佐和を演じる吉川愛さんと、浅見光彦との恋愛にも注目です。
目次
■ドラマ「新浅見光彦シリーズ 平家伝説殺人事件」キャスト
■「平家伝説殺人事件」キャスト
● ルポライター浅見光彦(平岡祐太 )
● 母:浅見雪江(竹下景子)
● 兄:浅見陽一郎(石丸幹二)
■平家の末裔たち
● 教由の父:稲田広信(篠田三郎)
息子の帰郷を心待ちにしていた
● ヒロイン稲田佐和(吉川 愛)
広信の孫。美人
■新婚夫婦
● 稲田教由(窪塚俊介)
新婚旅行で実家に向かうフェリーから転落し亡くなったが遺体が見つかっていない。
● 教由の嫁:稲田萌子(矢田亜希子)
旦那が死んで多額の保険金を受け取った未亡人
■教由が親しくしていた男
● 教由の友人:当山林太郎(丸山智己)
捜査中、浅見光彦と橋本が出会う。
■警察関係者
● 元刑事:橋本克也(金田明夫)
教由の転落事故を不審に感じ独自に捜査
● 川島警部(ダンカン)
■ドラマ「新浅見光彦シリーズ 平家伝説殺人事件」あらすじ
ルポライターの浅見光彦(平岡祐太)は、取材のため平家の落人伝説が残る高知へと旅立った。四国行きのフェリーに乗り込んだ光彦は、一人旅中の元刑事・橋本克也(金田明夫)と、新婚旅行で夫の実家に向かっているという稲田教由(窪塚俊介)・萌子(矢田亜希子)夫婦らに出会う。このとき光彦は、愛と掟が引き起こす悲しい事件に巻き込まれようとは知る由もない…。
▼教由が亡くなった
光彦は、悠久の流れを抱く四万十川を臨む山間に佇む平家の隠れ里・藤ノ川へと向かう途中、平家の末裔・稲田佐和(吉川愛)に遭遇。藤ノ川では佐和の祖父・広信(篠田三郎)に怪しまれ不審者扱いを受けるが、佐和の機転も手伝って疑いは晴れる。広信は、光彦がフェリーで知り合った教由の父親だった。息子の帰郷を心待ちにしていた広信だが、そこに教由がフェリーから転落し亡くなったという凶報が届く。▼保険金
時は流れ、広信宛に未亡人となった萌子から保険金が届いたことで事件は大きく展開する。保険金を返しに単身、東京へとやって来た佐和は、光彦を伴い、萌子の元を訪ねる。▼新たな殺人事件
一方、教由の転落事故を不審に感じ独自に捜査へと乗り出していた橋本も、光彦のもとを訪れる。教由の遺体が見つかっていない点と、多額の保険金の謎を追う中で、光彦と橋本は教由が親しくしていた男・当山(丸山智己)と出会うのだが、新たな殺人事件が起こってしまう。歴史を背負い、今も尚ひっそりと暮らし続けている平家の末裔たちの思いが絡み合い、光彦と佐和、そして萌子、橋本たちを翻弄する。とうとうと流れる四万十川を舞台に繰り広げられる殺人事件の謎解きと、そこに暮らす人々の人間模様が描かれる。果たして光彦がたどり着く結末とは?
あらすじ引用:http://www.tbs.co.jp/getsuyou-meisaku/20180521/story.html
予告動画:
■ドラマ「新浅見光彦シリーズ 平家伝説殺人事件」原作から犯人と結末ネタバレ
ドラマ「新浅見光彦シリーズ 平家伝説殺人事件」の、内田康夫さんによる原作小説を読んだので、犯人と結末ネタバレします。
■まず簡単な犯人ネタバレ
稲田教由(窪塚俊介)と萌子(矢田亜希子)は偽装結婚だった。
稲田教由はニセモノで正体は伊藤善幸といい、フェリーから転落し亡くなったのはトリックで、稲田教由(=伊藤善幸)は生きていた。
未亡人となった萌子は保険金2億円を受け取り、亡くなった旦那・稲田教由の遺産として1000万円を旦那の父親・広信宛に送った。
本物の稲田教由は当山(丸山智己)の親友で、少年時代に亡くなっていた。
当山(丸山智己)は伊藤善幸と萌子を偽装結婚させ、保険金詐欺を企てて成功した。しかし当山は密室トリックを利用した飛び降り自殺にみせかけ殺されてしまう。
萌子も殺された。
当山を殺した犯人も、萌子を殺した犯人も、伊藤善幸だった。
■詳しくネタバレ1 少年時代の当山と稲田教由
当山にとって稲田教由は当山親子を救ってくれた恩人の息子であり親友だった。
少年時代、当山は稲田教由を誘って故郷・藤ノ川を出て名古屋に向かう途中、5000人が死んだ伊勢湾台風に遭遇し、親友の稲田を見殺しにしてしまう。
さらにその場所で男性1人を殴り倒して結果的に殺してしまった。
背信と殺人という2つの罪を背負い、当山は親友の死を藤ノ川の実家に知らせることはできず、年月が過ぎていった。
■詳しくネタバレ2 保険金詐欺を思いつく
5年前、当山は風の便りで、稲田教由の兄で当主の信隆が死んで、残るは父の広信と孫の佐和だけだと知って、保険金詐欺を思いついた。得た金の一部は罪滅ぼしとして稲田教由の遺産として贈ろ計画だ。
■詳しくネタバレ3 当山が伊藤善幸に接触
4年前、当山は経営する店「藤ノ川」の常連の知り合いの、伊藤善幸に保険金詐欺のプランを持ちかけた。
伊藤善幸は早稲田大学卒で、最初は一流企業に就職したがノイローゼになり休みがちになり辞めていた。真面目だが性格が内向的すぎて転職を繰り返し、当時は貿易会社を辞めて翻訳の仕事を自宅でしていた。翻訳は月収20万円程度だが一人暮らしに十分だった。
伊藤善幸は35才まで結婚に縁はなかった。彼女ができても結婚には至ることはなく消極的になっていった。独身・自由のきく職業・真面目で内向的・地方出身で東京に親族がいないという内容は、当山が探す「ニセ稲田教由」の条件にピッタリだった。
■詳しくネタバレ4 当山と伊藤善幸が意気投合
保険金詐欺の手口は普通2種類
・被保険者を殺す
・被保険者自身が死亡を偽装て潜伏する
どちらも成功の確率は低い。
しかし当山のプランは、すでに死亡した人間(稲田教由)が保険契約をして事故死するので、成功確率は高かった。
伊藤善幸は当山に共感し、帰る故郷のない者同士ということもあり意気投合した。
萌子は当山が行きつけの銀座のクラブ『サルート』のホステスだった。
そうして伊藤善幸は「稲田教由」になりきって、萌子と偽装結婚した。萌子には正体を隠して。
伊藤善幸は偽装結婚後も、早稲田のアパートに住んでいる偽装を行った。留守番電話を置いて翻訳の仕事をいつも通り引き受けた。
■詳しくネタバレ5 伊藤善幸は萌子の肉体の虜
しかし伊藤善幸は萌子の肉体の虜になり、当山の友情よる女を取ることに。
まもなく伊藤善幸は萌子に自分が稲田教由でなく伊藤善幸であると正体を明かした。ただ保険金詐欺は計画通り実行した。
■詳しくネタバレ6 フェリーからの転落死トリック
稲田教由(=伊藤善幸)と萌子は、稲田の実家に向かうフェリーに乗り、転落死トリックを実行。
悲鳴だけで転落の目撃者はいなかった。
トリックのネタバレは、悲鳴を鳴らしたテープレコーダーを海に掘り投げたというものだった。そのあと稲田教由(=伊藤善幸)は車のトランクに隠れて下船した。
そうして萌子は保険金2億円を、複数の保険会社からうけとった。
※当山もフェリーに乗っていたが、親友の稲田教由が死んだのに挨拶もなく船を降りたの不自然だと、のちに浅見光彦に怪しまれる。
■詳しくネタバレ7 当山が転落死。犯人は伊藤で動機は萌子
当山・伊藤・萌子の3人はだまし取った保険金の中から1人1000万円ずつ、計3000万円を稲田教由の遺産として藤ノ川へ送る約束だった。
しかし萌子は自分の金は送らず、当山の1000万円だけ送って、伊藤の1000万円を取り上げた。
当山は激怒して、山分けしないなら全て公に暴露すると脅した。
萌子は体を使って伊藤を言いなりにして、当山を殺せば萌子が住む『ドルチェ南青山』の隣の部屋に住むのを認めると条件を出し、伊藤善幸は当山を飛び降り自殺にみせかけて殺した。
■詳しくネタバレ8 当山の転落死。密室トリック
伊藤は当山のマンションで、鈍器で頭を一撃して、ベランダから落とした。
密室殺人は伊藤のアイデアだった。
密室トリックは、部屋から出てカギをかけ、カギに通した糸を使って室内の奥にカギを戻すというものだった。
当山がマンションから飛び降り自殺したのを目撃したのは萌子だけだった。
道端で通行人に道を聞いてるときに自殺を目撃してるが、偶然ではなく計画的だった。
■詳しくネタバレ9 伊藤が萌子に殺意
当山殺しに成功した伊藤は萌子の隣人になったが、萌子は「隣に住むのを認めただけで、付き合う約束はしてない」と冷たくあしらった。
別の男の影も匂わせたり、伊藤をバカにする言動を繰り返し、伊藤から取り上げた金も返さなかったので、伊藤はついに殺意が芽生えていった。
そんななか佐和が刑事と伴い訪問してきたことで、捜査の手を及んでいることを知った萌子は伊藤に
「ヨッちゃんなんとかしなさいよ。あたしはいいけどさ、当山を殺したのはヨッちゃんなんだから」と言った。
この発言が決定打となり伊藤は萌子を殺すことを決意した。
■詳しくネタバレ10 萌子を殺した犯人は伊藤
伊藤は「佐和を始末するため」と嘘をついて、萌子に短刀を買ってもらった。
萌子が佐和を電話で呼び出したあと、佐和が来る前に短刀で萌子を殺した。
短刀をサヤにおさめて玄関のタイルの上に置き、ドアを少し開けた状態で自分の部屋に戻った。
その後、佐和がやってきて萌子の遺体を発見。マンションに出入りする人物がほかにいなかったので佐和に殺人の容疑がかけられてしまった。
■詳しくネタバレ11 犯人・第三の男を捜す浅見光彦
※この時点では浅見光彦は犯人が誰かわかっていない。稲田=伊藤の存在もわかってない。
浅見光彦は、佐和に萌子の殺人容疑がかけられたのはバカげてるが反証は難しい。第三の男の存在を証明するしかないが手掛かりは 当山の部屋と南品川の稲田教由のアパートから採取された指紋だけ。しかも前科がないので人物を割り出せない。
残るは 南品川に住んでいた当時の「稲田教由」のモンタージュを作ることくらいだ。
大家の婆さん、保険のセールスマンなど数人が「稲田教由」を目撃してるはず。しかし「稲田教由替え玉説」は浅見だけが主張してる。
■詳しくネタバレ11 ヨッちゃんは誰だ?
浅見光彦は偶然聞いたカップルの会話から、萌子が電話に出たときに人違いして言った「しつこいわよヨッちゃん!」の言葉を思い出した。
ヨッちゃんが第三の男かもしれない。
萌子の店「女優」のホステスも客も誰も知らない。萌子は客をあだ名で呼ばなかった。
そこで当山のセンを探る。浅見は当山の店「藤ノ川」の常連である早稲田の古本屋の富岡を訪ねた。するとヨッちゃんを知っていて、名前は伊藤善幸だと判明。
伊藤善幸は古い木造アパート「あけぼの荘」に20年近く住んでいた。2年前から仕事が忙しくなり出張が増えて留守が多くなり、留守電を入れていた。そして長野の実家に帰るという理由で3月中旬に引っ越したという。
次に長野の実家に行ってみたが、伊藤善幸は帰郷はしてなかった。父親によると4年前まとまった金になる仕事が見つかり、結婚するかもと言っていたという。
■結末ネタバレ 稲田教由=伊藤善幸が判明!犯人逮捕
浅見は橋本に伊藤善幸の転居先を調べてもらった。
すると伊藤善幸は稲田教由に化けていたことがわかり、引っ越先は萌子と同じドルチェ南青山で、萌子が殺されたとき通報した男だった。
警察は伊藤善幸を任意同行し
署の応接室で
・保険会社の男性2人
・保険会社の中年女性
・小太りの老婦人(南品川のアパートの大家)
に会わせた。
すると老婦人が「あんた稲田さんじゃ」と発言したことで正体バレて、保険金搾取、当山林太郎と多岐川萌子の殺人で逮捕。
浅見の推理が的中。トリックも浅見の推理通りだった。
★終わり
以上、犯人と結末ネタバレでした。
原作では奥手の浅見光彦が、佐和とキスするし結婚の約束をしています。ドラマではどう描かれるのか?犯人以外にラブロマンスにも注目です。
このブログで解説されているネタバレは、2018年放送の平岡祐太バージョン
ではなく、2005年放送の沢村一樹バージョンのネタバレになっています。