映画「ザ・ブリザード」のあらすじ(ネタバレあり)を結末まで。衝撃の実話「タンカーが波で真っ二つに」

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2016年2月27日(土)に公開された映画「ザ・ブリザード」のあらすじを結末までご紹介します。ネタバレが含まれますのでネタバレあらすじを見たくない人はご注意ください。

実話を映画化

映画「ザ・ブリザード」はアメリカ沿岸警備隊による海難救出劇の実話を映画化したものです。真冬の大西洋を襲った嵐により遭難したタンカーの生存者32名を、4人アメリカ沿岸警備隊が定員12名の小さな船で救出した、史上最も困難な海難事故救出の実話です。


※監督・・・クレイグ・ギレスピー
 
 

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映画「ザ・ブリザード」あらすじ(ネタバレ有) キャスト


アメリカ沿岸警備隊「チャタム支局」

現場を知らない上司
・ダニエル・クラフ新任司令官・・・エリック・バナ

救出に向かった4人
・バーニー・ウェバー隊員(一等水兵)・・・・・クリス・パイン
・「リッチー」リチャード・リヴシー隊員・・・・ベン・フォスター
・「フィッツ」アンディ・フィッツジェラルド隊員・・・カイル・ガルナー
・「マスキー」アーヴィン・マスキー隊員・・・ジョン・マガロ

バーニーの友人。風邪で救助に同行できず
・ガス

「ペンドルトン号」の遭難に気付いた男
・カール・ニッカーソン

大型タンカー「ペンドルトン号」

・レイモンド・シーバート一等機関士・・・ケイシー・アフレック
・ブラウン(シーバードを嫌い反発)
・タイニー(コック)

バーニーの恋人

バーニーに結婚を申し込んだ彼女
・ミリアム・ペンティネン役・・・ホリデー・グレンジャー

映画「ザ・ブリザード」あらすじ(ネタバレ有)前半


バーニーとミリアムの出会い

1951年11月アメリカ北東部のマサチューセッツ州。
バーニーは、これまで数週間、電話でしか話したことがないが、話をして気の合ったミリアムという女性と会うことになりました。「シャツ選びに失敗した」など焦り、友人ガスと車の中で緊張しています。

ガスの彼女とミリアムが待つ家に入ると、ミリアムがいました。後ろ姿から振り返った彼女の顔を見た瞬間、2人は恋に落ちました。

ミリアムは夜の海が苦手でしたが、みんなでボートに乗りに行くことに。ミリアムは毛皮のコートでしたが「熊のスモーキーみたい」だとからかわれますが、悪気はしません。

ボートに乗ったミリアムとバーニーは見つめ合い、キスをするのでした・・・。

ミリアムがバーニーにプロポーズ

出会いから3ヶ月たった1952年2月7日。
バーニーとミリアムはダンスパーティーで踊っています。その時ミリアムが言いました。「結婚して」

とっさのことでバーニーは思わず「NO」と言ってしまい、たまらずミリアムは会場の外へ。バーニーは彼女を追いかけ付き合って日が浅いしと言い訳をしますが、本音は、危険な沿岸警備隊の仕事をしているので結婚に踏み出せなかったのです。

しかしミリアムの強い気持ちを受け入れたバーニーは「4月16日に結婚しよう」となります。ただバーニーは、結婚するにはクラフ司令官の許可が必要だとミリアムに告げました。

大型タンカー「ペンドルトン号」が遭難

夜の大西洋は嵐に見舞われ、2隻の大型タンカー「SSペンドルトン号」「SSマーサー号」には激しい波が次から次へと打ち付けていました。

あまりに強く波が打ち付けるため、その衝撃で船体に亀裂が生じます。なんと船体が真っ二つに割れてしまいました。「SSペンドルトン号」は船長らが海に投げ出されて亡くなってしまいました。

残されたのは「SSペンドルトン号」の半分の船体と、33名の乗組員だけです。

「ペンドルトン号」シーバード一等機関士

船長がいないいま、「ペンドルトン号」の乗組員を救うのは誰か。船内では一等機関士のシーバードに声がかかりました。シーバードはこの船のことに誰よりも詳しかったからです。

ただ、シーバードは自分が皆に嫌われていると思い、乗り気ではありませんでした。

そんな時、シーバードを嫌うブラウンが他の船員たちと一緒に、救助艇を降ろして脱出しようとしていました。見かけたシーバードは、慌てて救助艇のロープを切りました。すると救助艇は海に落ち、波でタンカーの船体に打ち付けられ、粉々に・・・。

シーバードは、救助艇に乗ったら粉々になって死んでしまうことがわかっていたのです。しかしブラウンはシーバードのことが気にいりません。ただ他の船員が「シーバードに命を救われたんだぞ」とブラウンをさとします。

「ペンドルトン号」わざと座礁させる計画

シーバードは船を救う方法を皆に話しました。それは、

船をわざを浅瀬に座礁させて、その間に救助を待つという計画です。

「ペンドルトン号」の乗組員たちは協力しあって、計画を進めます。船の舵は失った船体のほうにあったので、手動で舵を取ります。機関室に鉄筋を橋渡しして、直接を舵を動かすというシーバードのアイデアです。

機関室には海水が入ってきており、徐々に水位があがっています。機関室のポンプに海水が入ると電気が止まり、船は動かなくなるので、それまでに浅瀬に座礁させなければいけません。猶予は4~5時間です。

遭難に気付いてもらうため、汽笛も鳴らし続けることにしました。

沿岸警備隊出動

アメリカ沿岸警備隊「チャタム支局」に交信が入り「SSマーサー号」からだという判断が下ります。

新任司令官のクラフは、小型救助艇CG36500で救助に向かうよう指示を出します。

その頃ミリアムからバーニーに電話があり、お互いに「愛している」と言います。

ニッカーソンが汽笛を聞く

カール・ニッカーソンは沿岸に車を止めたとき、遠くから汽笛を聞きました。

そのことを沿岸警備隊に知らせると信号から「ペンドルトン号」だと判明しました。

4人で救助へ

新任司令官のクラフからバーニーに「ペンドルトン号」救助へ向かうよう指示がでました。しかし、信号からすると「ペンドルトン号」の位置は、砂州(さす)を超えた外海にあります。砂州は海の流れが入り交じる場所であリ危険です。しかし嵐ですから、相当の覚悟がいります。

バーニーは一緒に救助に行く仲間を募りました。友人のガスも手をあげてくれましたが、ひどい風邪で無理です。結局志願してくれたのは、3人。リッチー、フィッツ、マスキーです。

出発するとき、電話が鳴りましたが、バーニーは電話に出ないで出発しました。じつはその電話はミリアムからでした。
 
 
  

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映画「ザ・ブリザード」あらすじ(ネタバレ有)前半


ミリアム「バーニーを呼び戻して」

バーニーのことが心配なミリアムは車を運転して沿岸警備隊のチャタム基地にやってきました。ちょうどとこにバーニーから通信が入り、ミリアムは彼が救助に出かけたことを知ります。

ミリアムはクラフ司令官に直談判し何度も「呼び戻して」と頼みますが、クラフは「だから何だ。出て行け」というだけです。ミリアムはコートを着るのも忘れて基地を出て車を走らせます。

とことが泣いていたせいか、ハンドルを取られて雪の積もった溝を突っ込んでしまい身動きが取れなくなりました。

救助艇はコンパスを紛失 「ペンドルトン号」は浅瀬に

バーニーは、目の前に見える砂州まであと2分というところで、うたを歌って自分を勇気づけます。その時大波が襲ってきて救助艇を飲み込みます。

砂州の荒波は凄まじく、全長10mくらいの小さな救助艇は大波に何度も飲み込まれましたが、バーニーの操縦技術によって無事砂州を越えることができました。

砂州を超えたことに驚き喜ぶ4人でしたが、波に飲まれたときにコンパスを紛失してしまいました。コンパスがないと「ペンドルトン号」を探せません。交信することもできなくなりました。

一方「ペンドルトン号」はついに浅瀬に座礁することに成功しました。しかし喜んだのもつかの間、機関室のポンプに海水が入り、船内は停電し、真っ暗になってしまいました。

「ペンドルトン号」発見!救出!

バーニーたちがあきらめかけたとの時、救助艇の探索灯が「ペンドルトン号」の船体を照らしました。ついに発見したのです。

「ペンドルトン号」からもライトが照らされ、たくさんの生存者がいることがわかりました。しかし救助艇の定員は12名です。

生存者たちは縄梯子で降りて、救助艇に飛び降り、順番に救助されていきます。

その時、船員の1人エルドンが「怖い」と言い降りようとしません。彼を気にかけたコックのタイニーは「オレが先に降りよう。オレができればお前もできるさ」と降りました。ところが運悪く、船体が浅瀬からずれて大きく傾き、その弾みでタイニーに船体に強くたたきつけられて亡くなりました。

タイニーの死を悲しみつつ、救助は続きます。あと7~8名になったとき、リッチーが「定員オーバーだから一度帰ってまた助けにこよう」と言いましたが、バーニーは「そんな時間はない。今救って、みんなで帰るんだ」と、全員を救いました。

最後の1人、シーバードが救助艇に乗り込んだとき、「ペンドルトン号」は海に沈んでいきました・・。

コンパスなしでどうする?

救った生存者は32名でした。大勢の命を救ったのです。

しかし、コンパスがないので港に帰ることができません。交信が入りましたが、現場を知らないクラフ司令官は、大西洋を航行する別の船に生存者を移せと云います。コンパスがないのにどうやって?現在位置もわからないのに。あきれたバーニーは黙って交信を切りました。

夜の海は冷え込みます。皆のはく息は白く、凍えています。

ミリアムが車のライトを灯台代わりに

その頃ミリアムは、通りがかったニッカーソンの妹に助けてもらい、沿岸警備隊の仕事の厳しさについて話を聞きました。溝にハマった車はニッカーソンが出してくれました。

そのあとミリアムたちは沿岸警備隊「チャタム支局」に行き、バーニーらの帰りを待つことに。他にもたくさんの人が車でやってきていて、家族の帰りを待っています。

そのとき街が停電しました。雪のせいでしょうか。灯台の灯りも消えてしまい、これではバーニーたちが余計に帰ってこれなくなりました。

とりあえず皆は車で桟橋に向かい、隊員と生存者たちの帰りを待つことにしました。

桟橋につき、車のライトが消えると辺りは真っ暗です。その時ミリアムが思いつき、自分の車のライトをつけました。すると他の人々も「彼女のようにライトをつけよう」と一斉にライトをつけました。車のライトを灯台代わりにしようというアイデアでした。

救助艇が帰ってきた!

バーニーたちが諦めかけてきたその時、前方にかすかに灯りが見えました。満潮に乗っていつの間にか港近くまで来ていたのです。

灯りに向かって、救助艇の探索灯をつけと、ミリアムも気付きました。

隊員4名と生存者32名を乗せた、定員12名の小さな救助艇は無事、港に帰ることができました。

最後に船に残ったバーニーに、ミリアムはキスをしました。

バーニーはミリアムに言いました「帰ろうか」「4月16日はまだ有効?」

2人はめでたく結婚しました。バーニーは81才になる2009年まで、ミリアムと58年、結婚生活をともにしています。

また、救助に向かったバーニー、リッチー、フィッツ、マスキーの4人は、救助の金メダルを授与しました。

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