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日本版「キックアス」とも評判の、映画「ヒーローマニア」の原作を読んだのであらすじを結末までネタバレします。
謎の黄色いレインコートの正体は、なんとしずちゃん演じる怪力の「オカッパおばさん」でした。
映画「ヒーローマニア」の魅力は、社会の悪を退治したいという妄想がそのままに映画になった作品であること。
大切な部分はもちろんある一方で、バカバカしくぶっとんだ部分もあるのも魅力です。
アクションシーンがたくさんある中、人間ドラマもあり心打たれる作品となっています。
洋画「キックアス」に似ているとの話もありますが、違いと思います。
共通しているのは、「社会の悪を退治したいという妄想が現実になった」部分です。
映画の原作を読んであらすじを結末までネタバレするので、映画「ヒーローマニア」を見れなかったひとや、映画館で見るほど興味はないけど内容は知っておきたい人は参考になればと思います。
台本は、原作者の福満さん・原作ファンの監督・脚本家の継田さんの3人を合作しているので、原作とまったく同じではないはずですが、メインのあらすじは同じだと予想します。
目次
映画「ヒーローマニア」キャスト
■チーム「吊るし魔」
・【ナカツ】中津 秀利(東出昌大)
元サラリーマンで「吊るし魔」リーダー。
性格:空回りする正義感。世の中の不条理に疑問をもつ。
武器:粘着テープ・金属バット
・【トシダ】土志田 誠(窪田正孝)
ズバ抜けた身体能力のニートで下着泥棒。
性格:内向的で変質的。
武器:手首の分銅付きワイヤ射出装置
・【カオリ】寺沢 カオリ(小松菜奈)
情報収集が得意な女子高生。
性格:冷静沈着で観察力・洞察力・分析力に優れている。
怒ると手が付けられない。
武器:メモ帳とペン。
・【おじさん】日下 孝蔵(片岡鶴太郎)
定年間近のサラリーマン。
夜の顔は「若者殴り魔」
性格:娘を溺愛する父親。正義感が強い。
武器:Wカナヅチ
■謎の市民
・謎のオカッパおばさん(山崎静代)
連続通り魔事件の犯人
■凶悪犯罪者
・佐々木(村上和成)
・吉川(黒田大輔)
・謎の黄色いレインコート
■
【優しきホームレス】・宇野 正(船越英一郎)
元サラリーマンでホームレス。
心優しいが、謎の一面をもつ。
・日下 響子(松岡恵望子)
日下孝蔵の娘。
映画「ヒーローマニア」あらすじ
まずは映画の公式サイトのあらすじです。
ここはさびれた地方都市・堂堂市。
リサイクル店の中古テレビに映し出されるニュースは環境汚染、貧困、テロなど暗いものばかり。
そんな街で、中津(東出昌大)はコンビニでバイトしながら生活していた。バイト中、中津はチンピラに絡まれお金を巻き上げられてしまうが、チンピラが店を出た途端にその姿が消え、道端で倒れているのを発見する。
傍にいたのは、赤いニット帽の青年、土志田(窪田正孝)だった。
土志田の後を追う中津は、彼が袖口のガジェットからワイヤを放ち、女性の下着を盗むところを目撃。
下着泥棒はともかく、チンピラをやっつけた強さに惹かれた中津は「俺と一緒に戦わないか?」と声をかけ”ヒーロー”になろうと持ち掛ける。そこから2人は夜になると、街にはびこる暴走族やチンピラといった小さな悪を片付けていく。
ある日、中津と土志田は日下(片岡鶴太郎)と出会う。
彼もまた悪を成敗している”ヒーロー”であり、意気投合した3人は悪い奴らをやっつけては生きたままロープで吊るし、見せしめることで悪を退治しようと決める。その後、土志田が下着を盗んだ家の住人、女子高生のカオリ(小松菜奈)が下着泥棒の一件を警察に通報しない代わりに仲間に入れろとおかしな脅迫をし、この自警団チームの4人目に加わった。
チームとなった4人はターゲットを決めては夜な夜な街の掃除に出かけ、いつしか街のヒーローになっていった。そして、事態は4人がまったく予想もしないラストへと向かっていくのだった・・・。
引用:http://heromania.jp/about/intro.html?key=1
映画「ヒーローマニア」原作読んでネタバレ あらすじを結末まで公開
こちらは原作「ヒーローマニア」の目次です。
1.そこらへんの人の生活
2.不安
3.若者殴り魔を追え
4.面接
5.毎日どこかで人は死ぬ
6.就職
7.国家転覆をたくらむ男
8.おじさんの危機
9.再びやる
10.襲撃に備える
11.死角をついて移動せよ
12.街の怪人(1人目)
13.捕まる
14.5-56
15.解放
16.超能力対決
17.街の怪人(2人目)
18.やっぱりまたいつもの生活
「3.若者殴り魔を追え」までが、公式のサイトのあらすじ部分なので、以下映画「ヒーローマニア」結末までのあらすじネタバレになります。
■映画「ヒーローマニア」原作読んでネタバレ あらすじを結末まで(前半)
4.面接
ホームレス宇野が若者に暴力を振るわれているところを、おじさんが助けます。
同級生にかつあげする学生を「吊るし魔」で退治。
助けた学生が「通り魔」チームに加わりたいということで面接をします。
中津がバイト中、土志田は学生を連れておそろいの恰好で街をパトロールしました。
数日たち中津がテレビをつけると、学生が空き巣を捕まえていました。
その後、何十人も面接に来ます。
そのなかにホームレス宇野がいたので合格にしました。
すると不採用にした連中が不満が出たので結局全員採用します。
5.毎日どこかで人は死ぬ
「通り魔」チームの新人が何十人も増え彼らのパトロール風景は異様です。
一方、土志田はカオリに密かに想いを寄せていました。
6.就職
前職の関係で経営ノウハウのある宇野の提案で「通り魔」チームを警備会社にすることに。
お金をもらって街をパトロールし犯罪者を退治するのです。
しかし裏では、下着泥棒を捕まえると母親を呼び出し、警察沙汰にしない代わりにお金を要求したります。
しかし中津や土志田はそんなことをやっているとは知りません。
7.国家転覆をたくらむ男
いつの間にか街は自警団だらけです。
ジャーナリストは宇野に「国家転覆をたくらんでいるのか」と取材しますが、のちに彼は吊るされました。
力を持ちすぎたのか、警備会社やパトロール隊は横暴になっています。
ある日、パトロール隊が、自転車に2人乗りの学生を捕まえていびっていました。
そこに宇野おじさんが通りかかり、Wトンカチでやっつけました。
8.おじさんの危機
宇野おじさんがパトロール隊を退治したことを聞いた宇野は、刺客を送ります。
黄色いレインコートです。
雨の中、突然、日下おじさんに包丁で襲い掛かりました。
必死に抵抗する日下おじさんでしたが、腹を刺されてしまいます。
■映画「ヒーローマニア」原作読んでネタバレ あらすじを結末まで(後半)
9.再びやる
中津は「通り魔」チームが警備会社になってから疑問を感じ、コンビニ店員に戻りました。
土志田もカオリに彼氏ができたと知りショックで警備会社を辞めます。
中津はバイト帰り、パトロール隊に絡まれます。もはや彼らはチンピラです。
金を渡すと安全が保障される、目にあまる光景でした。
中津と土志田はそんな現状に腹がたち、1人を退治して橋に吊るしました。
後日、警備会社から報復が。
リーダーが襲ってきました。しかし返り討ちにして吊るしました。
10.襲撃に備える
中津と土志田は警備会社からの襲撃に備えて、中津のアパートの部屋をゴミ屋敷状態にし天井裏に隠れます。
5人が部屋に侵入してきましたが、ネットで捕まえて返り討ちにしました。
11.死角をついて移動せよ
神社に隠れる中津と土志田。
宇野をどう退治するか相談中、日下おじさんから電話が。
日下おじさんは入院していました。
中津と土志田は、日下おじさんが刺されたことを初めて知ります。
日下おじさんは「君たちも気をつけなよ」と警告します。
病院からの帰り道。
私服のパトロール隊の不意打ちにあい、中津は脚をバットで殴られます。
痛みに耐えながら2人は川辺に逃げます。
しかしそこにパトロール隊の追手が。
12.街の怪人(1人目)
少人数相手なら中津と土志田はなんとかなりますが相手が多すぎます。
ボコボコにされました。
すると川辺に住むホームレスが「うるせえ」と現れます。これが怪人1人目です。
怪人はパトルール隊にツバかけと急所蹴りであっという間に退治しました。
中津たちは怪人にお礼を言って、ビルの陰に移動しました。
土志田は助けを呼びに行きましたが、その間に中津が捕まってしまいます。
13.捕まる
中津は連れてこられた部屋には黄色いレインコートがいました。
そして別の男はまるでその筋の関係者です。
「お前には土志田をおびき寄せるエサになってもらう」
「普通に歩ける状態でここから出られると思うなよ」
と脅すのでした。
14.5-56
土志田は持ち前の身体能力の高さで、警備会社の社長室に飛び込みます。
そこには宇野がいました。
宇野を気絶させ、肛門にクレ5-56のチューブを差し込みます。
「勝手に動いたら毒を流し込む」と脅します。
土志田はパトロール隊に化けて宇野を連れて川辺にいきました。
15.解放
土志田は宇野に、中津を解放するよう電話させます。
宇野は言われた通り、中津を解放する指示を出し中津は解放されました。
逃がしてくれという宇野に土志田は
また襲ってきたりしたら
肛門と急所と顔を撮った写真をばらまくと脅します。
そして、日下おじさんにはやりすぎたぞと言うと
宇野が知らないとおぼけたので、土志田はクレ5-56を注入してやったのでした。
そのあと神社で無事、中津と土志田は合流できました。
宇野は約束を守り、パトロール隊に会っても襲ってきませんでした。
しかし宇野は肛門の件(ひどい下痢になった)は別と考え刺客を送ります。
16.超能力対決
中津と土志田が安心して街を歩いていると前方に不審者が。
と、突然指先から何かを飛ばしてきて、土志田の頭を直撃、血が出ました。
2人は逃げますが、刺客は追ってきます。
飛ばしてきたのはパチンコ玉でした。
強烈な肺活量で口から吹いて飛ばしていたのです。
中津と土志田は、そいつが空気を吸う暇を与えないように石をたくさん投げ続けて、意外にあっさり降参させました。
金のためにやったそうで、梅干しのタネでカラスを撃っていたところ宇野にスカウトされたんだとか。
ただ、もう一人の刺客、レインコートは本当にやばいから気を付けろと教えてくれました。
17.街の怪人(2人目)
雨の日。
バイトが終わり中津が道を歩いているとレインコートがいました。
宇野の下痢の報復です。
レインコートはナイフを取り出し、中津の耳を切り落とそうとしましたが、中津はとっさに日下のトンカチで応戦しナイフを飛ばしました。
ところが男は素手のほうが強かったのです。
「素手だともう、生かしておく自信ねーから」
襲ってきました。しかしそのとき・・・。
男の背中を、別のレインコートが包丁で刺したのです。
いったい誰だ?刺客の男がレインコートをはぐとなんと「オカッパおばさん」でした。
なにやらブツブツ言い今度は中津を襲ってきます。
物凄い怪力で、歩道の柵の金網を手で引きちぎります。
土志田も駆けつけてきました。
どうやら「オカッパおばさん」は最近連続してる通り魔事件の犯人のようでした。
中津と土志田が苦戦していると、日下おじさんが登場です。
3人のチームプレーで、中津と日下おじさんがトンカチ攻撃、土志田がローキックをし「オカッパおばさん」を倒しました。
日下おじさんは「また会おう」と言い去っていきました。
18.やっぱりまたいつもの生活
日下おじさんは警備会社に乗り込み、パトロール隊を退治します。
社長の車も襲撃し、制裁を加えました。
日下おじさんは帰宅し、孫を抱きます。
それからしばらく経ち・・・
中津は小説家になっていました。
土志田は黙々とトレーニングに励みます。
ジョギング中にカオリに偶然再会しました。
どうやら彼氏ができたというのは勘違いでした。
宇野の警備会社は、以前はずいぶん幅を利かせたいたものですが、今では少数になり、きもい呼ばわりされる存在に。
そんな時、中津と土志田はテレビのニュースで市議会議員が吊るされているのを観ます。
誰の仕業かと話していると、5人の若者が訪ねてきました。
警備会社とは別の新しいグループです。
正義のために活動したく、中津にリーダー復帰を頼みにきたのでした。
土志田は、最初は正義で始めても、どこかでこじれて変になるからやめとけ、と彼らを諭すのでした。
しかし彼らが帰ったあと、テレビを観たカオリがやってきて「やるんでしょ?」と。
結局、彼女の魅力に負けて「仮になにかするとして、作戦だけでもたてようじゃなか」と打ち合わせを始めるのでした。
「元に戻る」という結末ですね。
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