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尾野真千子さん主演のドラマ「狙撃」。永瀬隼介さんの原作小説「狙撃 地下捜査官」を読んだので結末などネタバレに迫ります。
「狙撃」は、不倫で左遷されたノンキャリア刑事が、「特務監察室」に異例の出向命令を受け、15年前の「次期首相候補狙撃事件」の真相に迫る物語。
そこには警察組織を破壊するような衝撃の事実がありました。
原作小説「狙撃 地下捜査官」を読んでドラマの結末ネタバレを紹介するので、ドラマ「狙撃」を見れなかったひとや、テレビで見るほど興味はないけど内容は知っておきたい人は参考になればと思います。
目次
■ 尾野真千子主演ドラマ「狙撃(地下捜査官)」キャスト
■警視庁警務部「特務監察室」
・室長:鎮目竜二(しずめ・りゅうじ 50才)(佐藤浩市) |
■レ〇プ犯
・谷川 敦(たにがわ・あつし 30才)(南 圭介)
涼子がおとり捜査で逮捕した。
■涼子の不倫相手
・斉木優也(さいき・ゆうや 39才)(眞島秀和)
警視庁「組織犯罪対策部」刑事
覚醒剤疑惑により特務室にマークされる。
■警視庁公安部 ・刑事:貴島 彰(きじま・あきら 45才)(阿部サダヲ) 15年前の「次期首相候補狙撃事件」の真相を開くUSBキーを入手して公安にマークされる。 ・刑事:真武士高(またけ・ただたか 50才)(松重 豊) USBキーを手に入れるため貴島を尾行 ・貴島の彼女:藤宮佳苗(ふじみや・かなえ 30才)(鈴木 杏) 15年前の「次期首相候補狙撃事件」の真相ファイルを作りUSBキーを貴島に渡す。 |
■15年前の「次期首相候補狙撃事件」関係者
■容疑者 ■狙撃ターゲット ■フリージャーナリスト(視庁公安部の元刑事) ■当時、警視総監 |
■ 尾野真千子主演ドラマ「狙撃(地下捜査官)」あらすじ
西小金井署の刑事・上月涼子(尾野真千子)は、捨て身の囮捜査でレ〇プ犯(南圭介)の逮捕をやってのける。
手柄はたちまち署内で話題になるが、不倫が原因で左遷させられてきた元警視庁捜査一課の涼子に近づく者は一人もいない。■警務部特務監察室へ出向命令
数日後、涼子は本庁の城田警務部長(でんでん)から呼び出しを受ける。
囮捜査の際、レ〇プ犯に振るった暴力のお咎めを受けるのだと腹をくくる涼子。
だが、城田から告げられたのは、所轄に籍を置いたまま本庁勤務という異例の配置転換だった。
行き先は、警視庁警務部特務監察室。
涼子は、城田いわく「関わると不幸になる」という室長の鎮目竜二警視正(佐藤浩市)の下で、警察官を内偵する任務に就くことになる。雑居ビルの一室に本拠を置く特務監察室のメンバーは、事務の花村加代(鈴木麻衣花)と警部補の成瀬勝巳(北村有起哉)。
壁に古い血の痕が染みついた取調室に連れてこられた涼子は、鎮目からいきなり服を脱ぐよう命じられる。
「役に立つな。俺の思い通りに動け」という鎮目は、その理由を説明などしない。
涼子はそんな鎮目にイラ立ちながらも、ボタンを勢いよく外していく…。■元不倫相手の覚せい剤関与疑惑を隠蔽
涼子の最初の任務は、警察官の覚せい剤関与疑惑。
内偵対象の刑事、斉木優也(眞島秀和)は、涼子のかつての不倫相手だった!
「自分の目で見た者しか信じない」という涼子は、鎮目に黙って斉木と連絡を取るのだが…。
翌日、鎮目は斉木の身柄を拘束。
しかし、警視庁公安部理事官の左遷と引き換えに、犯罪を隠ぺいする。■15年前の『次期首相候補狙撃事件』
楯突く涼子に鎮目は、「俺たちの仕事は組織を守ること。異物の排除に世の善悪は関係ない」と言うと、次の日まですべてに目を通すか、辞職かの道を選べと、『次期首相候補狙撃事件』に関する大量の資料を渡す。
15年前の6月30日、次期首相と目されていた現役閣僚の宮田達之(柄本明)が何者かに狙撃された。
同じ日、涼子は強盗犯に母を殺されるという人生最悪の日を迎えていた…。引用:http://www.tv-asahi.co.jp/sogeki/
■ 尾野真千子主演ドラマ「狙撃(地下捜査官)」原作読んでネタバレ 結末は?
ドラマ「狙撃」の原作小説「狙撃 地下捜査官」を読んだので結末をネタバレします。
■狙撃犯は神戸悟
午前0時、約束の時間
フリージャーナリスト神戸悟のもとへ涼子がやってきた。
神戸悟は「真相ファイルの映像を見てしまった鎮目の命を救う」のが俺達の目的だと言い、真相ファイルを差し出すよう涼子に求める。
しかし涼子がカバンから出したのはファイルではなく1枚の写真。
そこに写っていたのは、狙撃をしたあと逃げる神戸悟の姿だった!
神戸悟は涼子に襲い掛かるが、成瀬が助け、逮捕される。
涼子と成瀬は、神戸悟を連行する。
警視庁警務部「特務監察室」に連行するが神戸悟はなぜか余裕を見せる。
神戸悟は涼子の元不倫相手の覚醒剤のことなど話して兆発する。
部屋の奥には鎮目が。
宮田を守った鎮目と、宮田を狙撃した神戸。
神戸悟は当時、4発狙撃したが1人も殺せなかった。
宮田を守る若い鎮目のことを撃たなかった。
公安は、狙撃犯をわざと泳がせたが大失敗に終わった。
カルト教団のカリスマ教祖に同情する。
このように今度は鎮目が兆発すると、神戸悟はキレて叫んだ。
鎮目は真相ファイルの回収を命じた名前を言うよう神戸悟に言う。
神戸悟は「真相ファイルを見たおまえら全員死ぬぞ」と言った。
■利用された神戸悟
取り調べ室で神戸と成瀬。
神戸悟はカルト教団に入ったことも後悔しておらず、自分は正しいと主張する。
捜査で接触したカルト教団に魅了され、洗脳され、教祖から宮田狙撃を任された時は興奮したと。
しかし実際は、警察上層部は神戸悟をわざと泳がせ、宮田の身辺警護を外して狙撃させていた。
神戸悟は利用されたのだ。
宮田は当時、公安の人員削減や予算削減を推進しようとしていたので公安からうとまれていた。
狙撃を終えた神戸悟は警察に匿われ、カルト教団と決別。
心理学者によって警察の人間に戻された。
■黒幕は嶋壮一だった
鎮目は涼子を連れて、狙撃事件に関する重要人物に会いに行く。
総合警備会社の本社ビルに着く。
相手は15年前の「次期首相候補狙撃事件」当時、警視総監だった嶋壮一だ。
鎮目は嶋に
神戸悟を泳がせ宮田を狙撃させた罪を追及する
嶋は「よく聞け若造」と怒り、公安警察の重要性を主張する。
それでも鎮目は動じず話を終えた。
エレベーターで城田部長に会い、ともにビルをあとにする。
次に向かうのは桜新町
相手は宮田だ
城田部長は緊張で唇が震える。
鎮目は宮田に真相ファイルを見せるのだ。
宮田の家に着く。事件以来、鎮目は会っていなかった。
宮田は、鎮目が真相ファイルを入手したことを知っている。
「よく頑張った」
鎮目は頭を下げ、警察組織の改革、肥大した公安部門の縮小を行うと話す。
城田部長がにらみつけるが鎮目は動じずに、詳細説明を続ける。
時代遅れの捜査活動を一掃して、予算見直しを図り、新組織として再生させるのだ。
もし上層部が拒否したても狙撃事件はまだ時効前なので、神戸悟を真相ファイルとともに裁判の法廷に引きずり出す考えだ。
宮田は「わかった」と納得し、城田部長は溜息をついてうなだれた。
そして宮田は自身にケリをつけるため、狙撃犯の神戸悟に会いたいと願い、鎮目は了解する。
7時にレストランで会うことに。
■宮田が神戸悟と面会
レストラン。
宮田は鎮目と涼子らに見守られながら、神戸悟を待つ。
宮田は狙撃で3発くらいながらも蘇生した男。
捜査員たちが警護する個室で、宮田は神戸悟と面会した。
成瀬は、鎮目が上層部に話して宮田を殺させると思っていた。
しかし鎮目は、宮田も犠牲者だ、警察は変わるからオレを信じろと答え、成瀬は涙をこらえる。
面会が終わった神戸悟は泣いていた。
自分の愚かさを悟り、公安の洗脳が解けたのだろうか。
■衝撃!鎮目が殺される
捜査員2人のあとを歩く神戸悟。
すると振り返り鎮目に笑いかけた。
次の瞬間、懐から拳銃を取り出し、鎮目の胸を撃ちぬいた!
さらに連続で撃ち、鎮目は首や背中を撃たれた。
涼子は悲鳴をあげ、成瀬がかばう。
神戸悟が言う。
「だから言っただろう、おまえら全員死ぬと」
そこに公安の刑事・真武士高が現れ、神戸悟を射殺した。
鎮目は死んでしまった・・・。
そして城田部長は、涼子と成瀬に真相ファイルを出せと迫り、徹底してガサ入れをして在処を吐かせると脅した。
神戸悟はなぜ拳銃を?
城田が言う「あの人は許せなかったのだろう、自分が愛した組織の破壊者を」
涼子は気付いた。
宮田が組織を守るために、神戸悟に拳銃を渡したのだ。
公安の刑事・真武士高は詳細は知らないだろうが、手柄になる。
■数ヶ月後、テレビ局。
チーフディレクターの伊達は焦っていた。
15年前の「次期首相候補狙撃事件」の特集を任されたものの、取材がほとんどできていないからだ。
時効にあわせて放送すれば、視聴率25%はイケる。
しかし内容が伴っていなければダメだ。
再現ドラマや、刑事のコメントもあるが、肝心の容疑者・清田洋一の取材に問題がある。
真犯人しか知らないような証言がまったくないからだ。
そんなとき、警察から2人の女性がやってきた。
「次期首相候補狙撃事件」について極秘の話があるという。
西小金井署の交通課・上月涼子と、鮫洲運転免許試験場の会計課・花村という2人だった。
去年レストランで起きた銃殺事件に関係があるという。
忘年会に乱入した元警官が、キャリア官僚を銃殺した事件。
犯人は、偶然居合わせた公安の刑事に射殺された。
犯人の動悸は、過去の怨恨として処理された。
この事件は、15年前の「次期首相候補狙撃事件」と繋がりがあるという。
そして大晦日にはもう一つの事件が。
15年前の狙撃の被害者だった宮田達之が、自宅で首つり自殺。
遺書はなかった。
花村がファイルケースを取り出し伊達に渡す。
ファイルにはパスワードがかかっていて、パスワードを知る成瀬という奥多摩の交番勤務の警官があとからやってきた。
ファイルの中身は相当な内容で「発狂ビデオ」と呼ばれているらしい。
伊達はその名を噂で聞いたことがあった。
狙撃事件について、警察組織が発狂してしまうほどの呪われた映像のことだ。
上月涼子・花村・成瀬の3人は、これをテレビで放送したらどんなことになるか、覚悟して持ち込んだという。
伊達は、彼らが命がけでもってきたスクープ映像を、自分も見る覚悟を決めた。
「俺はスクープのために悪魔の魂を売った捨て身のテレビマンだ」
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