【氷の轍】桜木紫乃の原作読んでネタバレ。結末は「犯人が家族を守ろうとした結果」

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柴咲コウさん主演のテレビ朝日ドラマ「氷の轍」の原作小説を読んだので、キャスト・あらすじと合わせて、犯人や結末をネタバレ紹介します。

ドラマ「氷の轍」は、桜木紫乃さんによるサスペンス小説が原作。
被害者と犯人の関係や、家族の問題など、なかなか衝撃的で切ない結末となっています。犯人が家族を守ろうとした結果、むかえる結末とは。

原作小説を読んで犯人・結末ネタバレを紹介するので、ドラマ「氷の轍」を見れなかったひとや、テレビで見るほど興味はないけど内容は知っておきたい人は参考になればと思います。
 
 

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■桜木紫乃原作ドラマ【氷の轍(わだち)】キャスト


■釧路中央本部■

・刑事課・課長:秋野豊(嶋田久作)
・検視官:中村(岸辺一徳)
・大門真由(柴咲コウ)
 北海道警釧路中央本部の新人刑事
・警部補の片桐周平(沢村一樹)
 真由の教育係となった 新人のころに史郎から薫陶を受けた
 真由の生い立ちの秘密も周平は承知していた

・真由の父親:大門史郎(塩見三省)
 元有能な刑事 余命いくばくもない

■米澤水産■

・女社長 米澤小百合(余 貴美子)
 釧路で有名な実力者
・清掃員 兵藤千恵子(宮本信子)
 真由と千恵子は冬のスケート場だけで顔を合わせる冬の友達

■婚約者カップル
・米澤歩美(吉倉あおい)
・牧田祐一(尾崎右宗)
■札幌■

・元タクシー運転手の滝川信夫(品川徹)
 釧路ではレンタカーを借りていた。その車が釧路港の工場街で放置されたまま発見される
 余命を宣告されていた滝川は、治療を拒み、痛み止めだけを飲んでい
 自宅に山積にされていた大量のビデオ
 自宅には大量の書籍
・前科のある加藤千吉(金子達)
 釧路の雪原から冷凍状態で発見
 体内からはアルコールと睡眠薬が検出
 前科は30年前の管理売春
・加藤の妻、朱美(根岸季衣)
 スナック

■青森八戸■

・ストリップ劇場主:楢崎(上田耕一)
 愛の同僚
・スナックのママ:愛(緑魔子)
 楢崎の同僚
・踊り子:キャサリン(内田慈)
 愛の踊り子時代の先輩

■桜木紫乃原作ドラマ【氷の轍(わだち)】あらすじ


■新人刑事・大門真由と教育係・片桐周平
大門真由(柴咲コウ)は北海道警釧路中央本部の新人刑事。生面目で打ち解けない性格から、「剣道の防具をつけた女」と言われている。
真由に母親はなく、唯一の肉親である父親の史郎(塩見三省)は病に倒れ余命いくばくもない。今はただ床に伏しているだけの史郎もかつては有能な刑事。
真由の教育係となった警部補の片桐周平(沢村一樹)は、新人のころに史郎から薫陶を受けた刑事の一人だ。真由の生い立ちの秘密も周平は承知していた。

■加藤千吉の冷凍死 と 元タクシー運転手滝川殺人事件
二人は、釧路の雪原から冷凍状態で発見された身元不明の男の捜査を担当することになる。
指紋から身元は札幌で前科のある加藤千吉(金子達)と判明。また、解剖の結果、体内からはアルコールと睡眠薬が検出される。加藤の前科は30年前の管理売春で、当時の捜査資料にはなんと史郎の署名があった。史郎の記憶によれば、札幌オリンピック以前の加藤は人身売買仲介をしていたという。真由と片桐は事件性を視野に入れ捜査を進める。
その矢先、元タクシー運転手の滝川信夫(品川徹)が殺害されるという別の事件が発生する。加藤の件は所轄に引き継がれ、真由と片桐は滝川事件の捜査に駆り出されることになる。

■滝川
滝川は加藤と同じく札幌から来ており、釧路ではレンタカーを借りていた。その車が釧路港の工場街で放置されたまま発見される。
目の前には釧路で有名な実力者の女社長、米澤小百合(余 貴美子)が経営する『米澤水産』があった。小百合への聞き込みでは何の収穫も得られなかったが、真由はそこで兵藤千恵子(宮本信子)が清掃員として働いている姿を見かける。真由と千恵子は冬のスケート場だけで顔を合わせる仲。互いに“冬の友達”と呼び合っていた。
真由はレンタカーの車内から、史郎が飲んでいるものと同じ強い痛み止めの薬を見つける。滝川の主治医によれば、同じく余命を宣告されていた滝川は、治療を拒み、痛み止めだけを飲んでいたらしい。また、札幌の滝川の自宅には大量の書籍が遺されていた。
史郎も同じく本好きで、真由は独り身だったという滝川の暮らしを想像しながら一冊の古書を手に取ってみる。それは北原白秋の詩集『白金之独楽』。栞代わりに領収書が挟まれたページを開くと、そこにはこんな詩が載っていた。

「二人デ居タレドマダ淋シ 一人ニナッタラホ淋シ、
シンジツ二人ハ遣瀬無シ シンジツ一人ハ堪ヘガタシ」

また、詩集には『キャサリン様へ』という為書きが残されていた。領収書を頼りに古書店を訪ねると、詩集は若いころ滝川が購入したもので、好きな相手に送ったものがめぐりめぐって再び滝川の手に戻ったものだという。

本とは別に、滝川の自宅に山積にされていた大量のビデオは捜査資料として釧路に持ち帰ることとし、真由は札幌まで来た機会を生かそうと、加藤の妻、朱美(根岸季衣)が働いているスナックへと足を延ばす。そんななか、犯人を名乗る女性が思いがけず自首してくるのだが……!?
引用:http://www.asahi.co.jp/koorinowadachi/trailer.html

 
 

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■桜木紫乃原作ドラマ【氷の轍(わだち)】ドラマ原作読んでネタバレ。犯人や結末は?


ドラマ「氷の轍」の、桜木紫乃さんの原作小説を読んだので、犯人や結末をネタバレします。

女社長・米澤小百合と清掃員・兵藤千恵子は、実は姉妹だった。
実の母親は事情があって娘を人買いに売った。
その人買いは、加藤千吉だった。

さらに、姉・小百合の実の父親は、 加藤千吉だった。
姉妹は八戸から北海道へ連れていかれたが、そのあと離れ離れに養女になった。

姉・小百合は、加藤千吉の実の娘として。(しかし加藤千吉が死んだあと、実の親子ではないと知らされる。本当は実の親子だが)
その後、米澤家に嫁いだ。

妹・千恵子は、札幌の老夫婦の養女に。
養父は札幌の映写技師、養母は映画館のもぎりだった。
千恵子は、夫婦の老後介護をするため養女にされたのだ。
千恵子は2人をみとってから、幼馴染で保険屋の夫と結婚した。

夫は生命保険の代理店であり、千恵子は米澤水産の先代がなくなって書類手続きしたとき、小百合の旧姓や出身をみて姉だと知ったのだった。

■滝川・キャサリン(行方佐知子)・千恵子・小百合 4人の関係

真由は、本八戸「八戸劇場」で兵頭千恵子と会う
真由は「八戸劇場」の2代目ママ・チエコに滝川のことを尋ねる。
滝川は、キャサリン(行方佐知子)宛に4通の手紙をチエコに託していた。
真由はその手紙を受け取り、兵頭千恵子とともに八戸駅前へ向かいレンタカーを借り、キャサリン(行方佐知子)に会いに十和田市「ホーム潮風」に向かう。

真由はキャサリン(行方佐知子)に再会し、滝川の友人として兵頭千恵子を紹介する。
本当は兵頭千恵子は彼女の娘なのだが、それは言わない。
真由は滝川の手紙を渡し、キャサリン(行方佐知子)はその場で読む。

■滝川の手紙■

■1通目の手紙.
滝川は去年、古本屋で北原白秋の詩集『白金之独楽』を手にした時、自分の署名を見て、昔キャサリン(行方佐知子)にプレゼントした本だと思い出した。
滝川は50年以上前「八戸劇場」で2年ほど世話係をしていた。
キャサリン(行方佐知子)は当時、滝川の責任により2人の娘を手放すことになり、酒におぼれた。

その後滝川は八戸から札幌に引っ越して、職を転々としたあとタクシー運転手になった。
結婚も家族もなかったがキャサリン(行方佐知子)との想い出だけで幸せだった。
■2通目の手紙.
滝川はテレビでキャサリン(行方佐知子)の、下の娘(小百合)を見て驚いた。
米澤水産の女社長、米澤小百合だった。
滝川は釧路に行き、息子と働く小百合を見て感動で涙がこぼれそうになった。
しかし話しかける勇気がなかった。
■3通目の手紙.
滝川は小百合の店に注文をするようになった。
電話で注文する際、小百合と話すことができるからだ。
しかしキャサリン(行方佐知子)たちのことを話しかける勇気がなかった。
■4通目の手紙.
滝川は注文の電話で、初めて息子が出たので「行方小百合」のことを聞いてみた。
すると、
・母は親と離れて育った
・母の縁戚には会ったことがない
とわかった。つまり、小百合と姉・千恵子は、キャサリン(行方佐知子)から別れたあと、姉妹は離れ離れになったようだ。
滝川はてっきり、現在キャサリン(行方佐知子)は娘2人と仲良く連絡を取り合っていると思い込んだいたので驚き、キャサリン(行方佐知子)に直接伝えるため、これから釧路へ向かう。

読み終えるとキャサリン(行方佐知子)は安堵の表情を浮かべた。
そして手紙を千恵子に渡す。キャサリン(行方佐知子)は千恵子だと気付いているはずだが、お互い名乗らない。

真由は千恵子とレンタカーに乗り八戸市に戻ってきた。
千恵子は釧路まで、まだ一度も乗ったことのない青函連絡船を使っていくという。真由も同行する。
船内は親子連れでにぎわっている。
千恵子の携帯に、小百合から5分おきに着信があるが千恵子は出ない。代わりに何かあったのかと真由に尋ねる。
夫・米澤仁志が姉に500万円の借金をして、ショックで小百合は寝こんだのだ。千恵子は落胆する。

■結末ネタバレ 犯人が判明

千恵子は今朝、小百合に会ったときに「しらばく会えないかも」と伝えていた。
千恵子は20年間、加藤千吉の娘として、実の父親が彼女にした仕打ちを償わねばと想い生きてきた。

滝川が市場に来た朝、小百合に石鹸を渡すため実は千恵子もそこにいた。
そのとき千恵子は彼が滝川信夫だと気づき、滝川も千恵子に気づき嬉しそうに話しかけてきた。
千恵子はその日初めて、滝川の想いを知ったが、それは千恵子の心には響かなかった。

滝川は小百合と千恵子を連れて八戸の母親のもとへ行きたいと言った。
しかし滝川の要望に応えると、千恵子が実の妹だと小百合に知られてしまう。
(小百合には当時の記憶がない。加藤千吉からも妹の存在は聞いてない)
同時に、加藤千吉の娘であることも小百合に知られていまう。
千恵子は滝川に、小百合には事実を知らせていないことと言うと、滝川は名乗り合うべきだと引き下がらなかった。話はいつまでたっても平行線。

滝川を殺した犯人は、千恵子だった。
小百合と太一を守ることは、全てを知っても理解してくれた千恵子の夫の悲願でもあったから。
滝川はすべて善意で動いていたが、それは千恵子にとっては迷惑なことだった。

逮捕された千恵子は供述では、死ぬ前にひとめ母親に会いに行こうとしつこくされて、我慢できず殺したというのが動機だった。
小百合は無関係なように、話さなかった。

しかし当の小百合は、ニュースで千恵子逮捕を知るが、なぜ滝川を殺したか知らないまま。
千恵子にとっては息子との会社が大切であり、千恵子の面会にも行かないだろう。
 
 

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コメント

    • あ行
    • 2016年 11月 05日

    千恵子と小百合の境遇がごちゃまぜになってて、分かりづらい文…。結局どっちが姉でどっちが妹でどっちが加藤千吉の娘なんだ…?

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