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人気ドラマ【鬼平犯科帳ファイナル前編「五年目の客」】の原作小説を読んだので、キャスト・あらすじと合わせて、結末をネタバレ紹介します。
「鬼平犯科帳」は1970年から始まった人気シリーズ時代劇ドラマです。
放送開始から28年たち、今回でついにファイナルを迎えることになりました。
ファンにとっては残念なことですが、キャストの年齢もあり仕方ないのかも。
ファイナルは、12月2日に前編「五年目の客」・3日に後編「雲竜剣」という2日連続で放送されます。
後編にはさだまさしさんがゲスト出演することでも話題。
原作小説を読んで結末ネタバレを紹介するので、ドラマ【鬼平犯科帳ファイナル前編「五年目の客」】を見れなかったひとや、テレビで見るほど興味はないけど内容は知っておきたい人は参考になればと思います。
前編「五年目の客」は、盗賊・音石と宿屋の女房・お吉の物語。2人の関係にどんなピリオドが打たれるか注目です。
目次
■【鬼平犯科帳ファイナル前編「五年目の客」】キャスト
■火付盗賊改方
●長谷川平蔵(中村吉右衛門)
●おまさ(梶芽衣子)
●伊三次(三浦浩一)
●平蔵の部下:酒井祐助(勝野洋)
■盗賊
●遠州の大盗賊:羽佐間の文蔵(吉澤健)
●文蔵の元手下:音吉(谷原章介)
■旅籠「丹波屋」
●主人:源兵衛(平泉成)
●おかみ:お吉(若村麻由美)
●お吉の弟・庄次(渡辺大)
■【鬼平犯科帳ファイナル前編「五年目の客」】あらすじ
■盗賊・音吉
長谷川平蔵(中村吉右衛門)は、おまさ(梶芽衣子)と共に、伊三次(三浦浩一)のこぐ船で市中を見回っていた。
山谷堀に入ったところで、伊三次は江口の音吉(谷原章介)を見つける。
音吉は、遠州の大盗賊・羽佐間の文蔵(吉澤健)の手下だった男。
今後、文蔵と音吉が江戸で盗みを働くことに備え、おまさは音吉をつけることに。■旅籠「丹波屋」
おまさをはじめとした密偵たちの尾行により、文蔵と音吉の狙いが「丹波屋」という旅籠(はたご)であることが判明する。
「丹波屋」の主人は源兵衛(平泉成)、おかみはお吉(若村麻由美)。
音吉の見張りを続けていたおまさは、お吉を見て険しい表情になる。
音吉が「丹波屋」に入る前に、船宿であいびきしていた相手がお吉だったからだ。■お吉
お吉は、五年前に自身の生活のため、そして病弱だった弟・庄次(渡辺大)のため、品川の遊郭で働いていた。
そこで音吉と出会い、彼が寝ている間に、つい出来心から五十両を盗んでしまった。
その後、源兵衛と出会い、おかみとして働くことで小さな幸せをつかみかけたが、そこに客として五年ぶりに音吉が現れたのだ。
音吉に脅されるものと思い込み、彼に言われるがままに体を任せてしまったお吉。
しかし、「丹波屋」に来た音吉の狙いは盗みに入るための下調べだった。■謎の剣豪・石動虎太郎
一方そのころ、酒井祐助(勝野洋)ら、火付盗賊改方が、妖気の漂う殺気をまとった謎の剣豪・石動虎太郎(いするぎ・とらたろう/尾上菊之助)に次々に襲われる事件が発生していた。
その事件は、平蔵の上司にあたる京極備前守(橋爪功)をも巻き込むほどの大きな影となり、平蔵らを襲うことに・・・。
引用:http://www.fujitv.co.jp/onihei/sp-13.html
■【鬼平犯科帳ファイナル前編「五年目の客」】ネタバレ
鬼平犯科帳ファイナル前編「五年目の客」の原作を読んだので結末をネタバレします。
■盗賊・音吉を発見
平蔵がおまさ・伊三次と船で見回りをしていると、伊三次が江口の音吉を見つけた。
音吉は、遠州の大盗賊・羽佐間の文蔵の手下なのだ。
音吉はきっと文蔵と盗みを働くとにらみ、おまさは音吉を尾行することにした。
羽佐間の文蔵は、盗みのためなら情け容赦なく殺傷を行う凶悪な盗賊だ。
文蔵は生まれつきの悪党なのだ。
盗みはしても、人殺しや人を傷つけることは決してしないという本格的な盗賊とは違う。
そして音石は、ターゲットに潜入する「引きこみ」が役目の男。
なので、人から信用されやすい実直な人間、奉公人や商人などを演じる。
いざというとき建物の内側から戸締りを外して、盗賊たちを中へ入れるのだ。
■旅籠「丹波屋」
密偵たちが音石を尾行した結果、ターゲットが「丹波屋」という旅籠(はたご)だとわかった。
音吉は旅人「坂田屋平太郎」として「丹波屋」に泊まっている。
「丹波屋」は、宿屋である一方、高利貸しとして知られていた。つまり金を持っている。
「丹波屋」の主人は源兵衛、女将はお吉というが、おまさは気付いた。
お吉は、音吉が「丹波屋」に入る前に、船宿であいびきしていた女だった。
■お吉
お吉は10~12才の頃に両親が病死。
6才の弟を伯母へ預け、自分は女奉公に出たが、3年後に奉公先の主人に襲われてしまい、妻から追い出された。
その後、身を切り売りしながら辿り着いたのが品川の遊郭「百足屋」。20才だった。
いまから5年前、客(旅商人)として音石がきた。
お吉は音石が盗賊だと知らないが、彼は78両(現在の500万円)を持っていた。
自分は病気で弟も病気。借金はかさむばかりで苦しく、音吉が寝ている隙をみて、78両のうち50両を盗んでしまった。
そして「百足屋」を脱走し、伯母夫婦・弟とともに信州へ逃げたのだった。
しかし2年半年後、安心したのも束の間、伯母と弟が病死。
残った伯父はお吉を女として襲ったが拒否したので、後妻をとり、お吉は2両だけ奪って江戸に逃げた。
その後「丹波屋」の源兵衛と出会い、おかみとして働きやっとささやかな幸せをつかんだ。
ところがそこへ、音吉が客として現れたのだからお吉はぎょっとした。
お吉は音石が50両を取り戻したにきたと勘違いした。
一方、音石はお吉に気づかず、お吉が自分に惚れたと勘違い。
お互い勘違いのまま、お吉はに言われるがままに不倫をしてしまった。
しかし音吉が「丹波屋」に来た本当の理由は盗みの下調べのための潜入だった。
■結末ネタバレ
ある日、音吉が船宿「笹や」で絞め殺された。
殺したのは、お吉だった。
やっとつかんだ幸せを壊されたくない一心からだった。
一方、音石が何度も密会していた老爺をつけた結果、文蔵の盗人宿をつきとめた。
「丹波屋」では、旅人「坂田屋平太郎」が戻ってこないと気づいたが、騒ぎになるまえに火付盗賊改方がやってきて、店の者も宿泊客も外出禁止にした。お吉が取り調べを受けることもなかった。
代わりに、酒井裕助と今井助次郎が奉公人に変装して「丹波屋」に滞在した。
翌日
平蔵と馬之助も宿泊客になった。
そして夜が更け午前2時
裏口から百姓風の男が消えると、羽佐間の盗賊・文蔵ら10名が表口にやってきた。
1人が戸をたたき、内側から戸が開く。
彼らは、音石が引き入れたと思ったが、待っていたのは音石ではなく平蔵たちだった!
「神妙にせよ!」
文蔵らは逃げたが、火付盗賊改方によってつかまった。
その後
「丹波屋」の主人や奉公人らが1人ずつ取り調べを受けた。
お吉は旅人「坂田屋平太郎」を殺したことを白状した。
しかし平蔵は、殺されたのは「音石」という盗賊であって、「坂田屋平太郎」ではない。
夢でも見ているのはないか?そんな悪人と宿屋の女房が関係があるはずないだろうと言った。
つまり、平蔵は見逃してくれたのだ。
お吉は泣き崩れた。
■謎の剣豪・石動虎太郎
一方そのころ、酒井祐助(勝野洋)ら、火付盗賊改方が、妖気の漂う殺気をまとった謎の剣豪・石動虎太郎(いするぎ・とらたろう/尾上菊之助)に次々に襲われる事件が発生していた。
その事件は、平蔵の上司にあたる京極備前守(橋爪功)をも巻き込むほどの大きな影となり、平蔵らを襲うことに・・・。
➝こちらは【鬼平犯科帳ファイナル後編「雲竜剣」】になります。
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