_
10月2日(金)15時に発生した台風23号2015(チョーイワン)。日本のはるか南東で発生したこの台風がいま脅威となる可能性を秘めています。それは発生時からなんと1500キロという巨大な強風域を持っているからです。
日本に接近する恐れは十分にあり、その場合は北日本、東日本の陸地に雨雲や強風域が発生することになります。コースをはずれた場合でも巨大台風ゆえに日本に影響が少なからずある予想です。気象庁および米軍ヨーロッパの進路最新予想を見ていきましょう。
目次
台風23号2015進路最新米軍ヨーロッパ 巨大強風域がヤバすぎる!
●気象庁の進路最新予想
気象庁によると台風23号2015「チョーイワン」は現在、ウェーク島近海に存在し、
進路を北西にゆっくりの速度で進行しています。
中心気圧は990ヘクトパスカル。最大風速20m/sで最大瞬間風速は30m/sです。
10月6日(火)の15時には、南鳥島近海に到達する見込みです。
※出典:気象庁HPより
●米軍の進路最新予想
米軍合同台風警報センター(JTWC)のデータによると台風23号2015「チョーイワン」は
中心位置が北緯 19度0分、東経 165度1分。
台風温度は華氏280℃、速度は6ノット(時速およそ11キロ)
波の高さは最大で17フィート(約5メートル)で、
最大風速40ノット(約20m/s)、最大瞬間風速は50ノット(約26m/s)、
10月6日(火)の15時には最大風速85ノット(約44m/s)、最大瞬間風速は105ノット(約54m/s)
という最新予想です。
※出典:米軍JTWC
●ヨーロッパの進路最新予想
ヨーロッパECMWFによると、10/8(木)には巨大な台風23号2015「チョーイワン」が
日本を襲う予想が確認できます。こんなことにならないよう願うばかりです。
※出典:ヨーロッパECMWFより
日本に到達した場合は、強風や高波、暴風や豪雨、土砂災害などに警戒が必要です。
豆知識 台風のたまごから発生、衰退まで
台風は、たまご~発生期~発達期~最盛期~衰弱期という段階を経過します。
「たまご」とは熱帯低気圧のことです。赤道付近の海上で発生することが多く、海面水温が高い熱帯の海上で発生しやすい上昇気流によって、積乱雲(いわゆる入道雲)が次々と発生します。積乱雲が多数まとまると渦を形成するようになって、渦の中心付近の気圧が低下、またさらに発達して熱帯低気圧になります。これが台風の「たまご」です。
「発生期」には、熱帯低気圧の風速が17m/sを超えたものが台風と呼ばれます。
「発達期」は文字通り発達する期間のことで、最盛期に向けて勢力を増していく期間のことです。暖かい海面から供給される水蒸気をエネルギーにどんどん発達します。
「最盛期」は、勢力のピークです。
「衰弱期」は、台風が衰えていく期間のことです。日本付近に接近すると、熱帯よりも海面水温が低いので、海面からの水蒸気エネルギー供給量が減って、台風は衰弱し、熱帯低気圧や温帯低気圧に変化します。
豆知識 台風の強さ
台風の強さは、台風、強い台風、非常に強い台風、猛烈な台風 というように区分され、
風速が
64ノット(32.7m/s)が強い台風、
85ノット(43.8m/s)が非常に強い台風、
105ノット(54.1m/s)が猛烈な台風、
となっています。
この記事へのコメントはありません。