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三井不動産グループ(三井不動産レジデンシャル)が2006年から販売した、横浜市都筑区の大型マンション「パークシティLaLa横浜」が傾くマンションになってしまい、連日大変な騒動になっています。
4棟で構成された「パークシティLaLa横浜」は、三井住友建設が施工、2次下請けの旭化成建材が2005年12月から2006年2月に杭473本を打ち込みましが、西棟が傾き、杭8本が硬い地盤に届いていないと判明しました。原因は担当者によるデータ改ざんでした。(名前は公表されていません)。杭を打ち込む工法の種類はダイナウイング工法だといわれています。
10月20日(火)旭化成の浅野敏雄社長と旭化成建材の前田富弘社長ら4名が記者会見で謝罪しました。そして、いま誰もが注目している3000棟のマンション一覧リストは、10月22日(木)までに公表されるということです。旭化成建材は右肩上がりの施工実績がありますが、今回の問題でそれもストップする可能性は高いでしょう。
目次
旭化成建材の杭 マンション一覧リストは10/22(木)発表
旭化成は、国土交通省からの指示で、「3000棟のマンション一覧リスト」を都道府県ごとに内訳をつけて10月22日(木)まで国土交通省に報告することになっています。
「3000棟のマンション一覧リスト」は、旭化成建材が過去10年間に杭を打ち込む工事をした、日本全国3000棟が対象です。
旭化成建材の前田富弘社長は、3000棟について、データの改ざんがないとは言い切れないと言っています。また、旭化成の平居副社長は記者からの質問に対して、1000件ということはないと答えているので、1000棟以上にはならないと思われます。
少しでも少なければ良いのですが・・・。問題の「現場管理担当者」は、15年間この仕事のポジションについていたらしいので、かなりの棟数に関わっていたと思われます。ただその中で、データ改ざんがどれだけあったかはわかりませんが。
マンション一覧リスト発表 しかしその後はどうなる?
横浜市都筑区の傾きマンション「パークシティLaLa横浜」の例でわかるように、傾きとデータ改ざんが判明してから、三井住友不動産・旭化成サイドと住民とのやりとりは、毎日大混乱が続いています。
建て替えるにしても、引っ越し先や引っ越しにかかる費用、また、子供がいる家庭は転校を余儀なくされたり友達と離れ離れになってしまいます。目に見えるお金の問題から、目に見えない住環境の問題まで、さまざまな問題があります。
補償の範囲も、家庭によってそれぞれかかる費用が違ってきて一概には決められないはずですから、住民との話し合いが長期するのは目に見えて明らかです。
それに、いざ建て替えになっても、全員一度に引っ越しはできないですから、マンション全体を含めた引っ越し大作戦を計画的に行わなければいけないでしょう。
住民が被るストレスはとんでもなく計り知れないものがあります。
「パークシティLaLa横浜」だけでもそうなのに、もしこの「3000棟のマンション一覧リスト」の調査結果によって、他のマンションでも問題が発覚したら、収集がつかないですね・・・。それでも、旭化成サイドは、最後まで責任をもってやりぬくしかありません。
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