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旭化成建材のマンション一覧リストがついに発表されました。約3000棟ということでしが、実際は3040棟で、うち大阪は262、東京は356でした。
そして3040棟のうち、横浜市都筑区の傾きマンションでデータ改ざんをした現場担当者が関わったのは、41件だといいます。
問題になった傾きマンション「パークシティLaLa横浜」は、2006年から三井不動産グループ(三井不動産レジデンシャル)が販売し、三井住友建設が施工。旭化成建材が2次下請けとして、ダイナウイングという工法の種類でで473本の杭を打ち込んだうち、8本が硬い地盤に届いておらずマンションが傾く事態に。
原因は現場担当者1名によるデータ改ざんということでした(名前は公表されていません。)。転用や加筆によるデータ改ざんは、全体の15%近い70本に及びました。
目次
3000棟マンション一覧リスト発表
10月22日(金)、旭化成は横浜市都筑区の傾くマンション問題で、杭うち工事を行った子会社「旭化成建材(株)」が過去10年間に関わった日本全国の物件の概要を国土交通省に報告しました。
3000棟マンション一覧リスト 内訳
リストの件数は、全部で3,040件でした。
★都道府県別だと
・北海道が422件で最多
・2番目に東京都356件
・3番目に大阪府262件
・神奈川県、埼玉県、茨城県など
という内訳でした。
★建物の用途別だと、
・マンションや集合住宅が696件で最多
・2番目に多いのは工場・倉庫が560件
・3番目に多いのが学校・幼稚園・保育園などの342件
・医療・福祉施設(257件)
・公共施設(275件)
という内訳になっていて、
病院や介護施設、自治体庁舎、消防署、駅、空港、橋梁なども含まれることが判明しました。
また、データ改ざんを行った現場管理担当者の男性が関わったのは、集合住宅が一番多く、13件でした。
3000棟マンション一覧リストのうち、担当者が関わったのは41件
現場管理担当者が関わったのは、3,040件のうちおよそ13%にあたる41件で、1都8県に及びました。
なかでも愛知県が一番多い23件で、集合住宅は13件。さらに絞り込むと中京地区だけで8割を超えていたということです。
今回の発表では、施設名までは発表されていません。その理由は「高度な配慮が必要なため」だということです。確かにそのとおりですね。安易に施設名を発表すれば、大混乱になること間違いなしですから・・・・。デリケートで慎重な対応が求められると思います。
★都道府県別だと
・愛知が23件
・岐阜が6件
・三重が5件
・東京が2件
・茨城・千葉・石川・静岡がそれぞれ1件
となっています。
★建物の用途別だと、
・集合住宅が13件
・医療・福祉施設が4件
・学校が3件
・公共施設が2件
などでした。
データ改ざんを行った現場管理担当者は、横浜を拠点に担当していたと思われていたそうで、実際は愛知県の担当が多かったことに、建設部も驚いているといいます。部下たちがどこを担当しているか把握できていなかったようですね・・・。
担当者が関わった41件の今後
担当者が関わった41件については、140人体制で調査を行うそうです。杭のデータが記載された施工報告書のファイルを調べてデータ改ざんの有無を優先して調べるということです。
農中信託銀行シニアファンドマネジャーの新海秀之さんは、この調査によって問題解決に向かうのが望ましいと述べる一方で、パンドラの箱を空けたようなものなので時間とコストがかかるとも予測しています。
また、担当者が関わった件数が全国で一番多い23件だった愛知県は、旭化成に具体的な施設名などの情報提供を求めていくそうです。
愛知県はデータ改ざんが判明してから、県立施設(県営住宅・学校・病院など)の調査を進めていて、10月23日(金)にもその結果を発表するそうです。
都道府県別、用途別の内訳が明らかになり、該当する地域に住む人々は、もしかしたら自分のマンションが・・・・と不安にかわれていると思います。一日も早い問題解決を望みます。
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