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故・松田優作さん主演の大ヒットドラマ「探偵物語」の原案者として知られる小鷹信光(こだか のぶみつ)さんが、12月8日AM8:45に埼玉県の自宅で死去されました。死因は病気のすい臓がんで、享年79才でした。
娘で作家のほしなおえさんがツイッターで報告したのでした。
今朝8時45分、父、小鷹信光、永眠いたしました。癌でしたが、最後まで自宅で過ごし、先週まで仕事をし、なすべきことはすべて終えたと言っていました。父と関わってくださった皆さまに感謝いたします。
— ほしおさなえ (@hoshio_s) 2015, 12月 8
そんな小鷹信光さんのwikiプロフィールや、ツイッターで小説を発表しているという娘のほしおさなえさんについてご紹介します。
目次
小鷹信光 プロフィール
小鷹信光さんは、ハードボイルドをメインとしたミステリー評論家です。
1936年8月26日生まれで、早稲田大学の第一文学部英文科に進学し
大学でミステリクラブに所属したときには
ハードボイルド小説の研究や翻訳をスタートしていて
もう早くも仕事の基盤が出来上がったいたみたいです。
早稲田大学の頃からのハードボイルド系の訳書や編訳書は
今では100冊以上にもなっているそうですよ。
早稲田大学を卒業後は、医学書院の編集者の仕事をしながら
海外のハードボイルド作品を紹介していたそうです。
なかでも小鷹信光さんの名前を世に知らしめたのが
松田優作さんが主演して大ヒットしたドラマ「探偵物語」ですね。
小鷹信光さんは仕事一辺倒と思いきや、趣味もあって、
それはゴルフです。しかしここでも仕事につなげていて
ゴルフ関連のエッセイを書いたり、
タイガー・ウッズの翻訳をしたりしています。
小鷹信光 死因は病気 すい臓がん
小鷹信光さんの死因は、すい臓がんという病気でしたが、
病気が発覚したのは今年2015年の春だったそうです。
しかしその時には、がんがかなり進行していて、
手術ができないくらいの症状だったそうです。
見つかったときにはすでに末期だっということなんですかね・・・
手術が不可能なため抗がん剤治療をしていたそうですが、
最近は「仕事に集中できないから」という理由で
痛みを和らげる緩和ケアだけをしていたとか。
手術できないくらい酷いすい臓がんだというのに、
それでも仕事を優先するなんて凄すぎますよね。
精神力が半端ないです。
来年2016年1月8日に、小鷹信光さん編訳した
アメリカのミステリー作家ジャック・リッチーの
短編集「びっくりパレード」など複数の作品が
発表されるそうです。
最期まで仕事に徹したストイックさ、圧倒的ですね。
小鷹信光の娘 ほしおさなえ
小鷹信光さんの娘は、ほしおさなえさんといい、
「140字小説家」を名乗り、
小説・児童書・詩を書いているそうです。
代表作には、徳間書店から「ものだま探偵団」シリーズ
講談社から「みずうみの歌」があります。
ほしおさなえさん(51才)は3人家族で、旦那と、10才になる娘、
そして、家族同然のハムスターが1匹いるみたいです。
旦那さんは、作家・思想家の東浩紀さん(44才)で
東大の博士号をもつスゴイ人です。
「思想地図β」やニコニコ動画「ニコ生思想地図」などをの
株式会社ゲンロンの代表取締役社長兼編集長を務めています。
「140字小説家」は初めて聞く肩書ですね。
どうやら、「140字小説」とはツイッターで投稿する
超コンパクトな小説みたいです。
あの空を流れていくのはなんですか。ふわふわと流れていくのはなんですか。見えるような見えないような、あるようなないような。あれはなんですか。冬の日差し。世界がすべて廃屋のようです。きいきいとブランコの音が鳴っている。あるようなないようななにかの気配が、風といっしょに浮かんで消える。
— ほしおさなえ (@hoshio_s) 2015, 12月 6
小鷹信光 探偵物語
小鷹信光さんは、故・松田優作さん主演の大ヒットドラマ「探偵物語」
の原案者として知られています。
小鷹信光さんがその原案を書いたときには
あまりに膨大な文量だったため「研究論文のようだ」
と言われたんだとか。それだけ熱がこもっていたみたいで
撮影が始まると、撮影現場にも顔を出していたそうです。
ドラマのなかで、松田優作さんがアドリブで、カメラにむかって
「日本のハードボイルドの夜明けはいつ来るのか」と
小鷹信光さんに名指しで問いかけるシーンもあったことから
松田優作さんと小鷹信光さんも親しかったのではないかと思われます。
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