還暦もとうに超えた66才の歌手の平浩二さんが
今年の5月にリリースした「ぬくもり」という新曲が
パクリ問題になっています。なぜこんなことに。

作詞家の沢久美さんの書いた歌詞が
ミスチルのヒット曲にして名曲「抱きしめたい」と
そっくりで、盗作だとかパクリだとか
ネット上で話題になり、ついには回収することに
なってしまったのでした。
　
　

平浩二のぬくもりが抱きしめたいのパクリ！

平浩二さんが歌手デビューしたのは
東大安田講堂攻防戦や、東名高速道路が全区間開通した
1969年のこと。曲は「なぜ泣かす」でした。
ヒット曲には、1972年の「バス・ストップ」があります。
3連符が気持ちいいリズムの昭和歌謡という感じです。

　
今年5月に「愛・佐世保」という新曲をリリースしたのですが
このカップリング曲が「ぬくもり」でした。

著作権の問題があるので、歌詞はここで掲載できませんが
「ぬくもり」と、ミスチルの「抱きしめたい」の歌詞が
全体通してそっくりで盗用だとかパクリだとか話題になっています。
どうしてそんなことになったんですかね・・・。

「ぬくもり」は、こちらのAmazonで試聴できます。
試聴用サンプルという見出しのところです。

こちらは、ミスチルの公式チャンネルの「抱きしめたい」ライブ動画です。
いい曲ですよね。

ミスチルの「抱きしめたい」は、
1992年12月1日にリリースされ、
発売当初は売れなかったのですが

ミスチルが人気バンドになってからは
「抱きしめたい」が代表曲になって
6年後にはフジテレビのドラマ「ピュア」の
挿入歌になるまでになっています。
なんかドラマチックなエピソードですよね。

ちなみに作詞も作曲も桜井和寿さんです。
才能の塊みたいな人ですよね。

沢久美の歌詞が替え歌レベルってマジ？

歌詞を書いたのは、歌っている平浩二さんではなく、
作詞家の沢久美さんという女性です。

パクリ騒動になったのは、
つい最近、12月10日頃の話で、
見つけるほうもスゴイですが、
途端にネットで話題になったそうですね。

歌詞はほんとにそっくりで、
全体でもひらがなにすれば100文字以上は同じなんだとか。
一番はほとんど同じで、
違うところは
霧雨けむる→霧雨の降る
静かな夜→かがやく夜
だけという・・・。

歌詞がそっくりなことについて
歌っている平浩二さんも
歌詞を書いた沢久美さんも
寝耳に水だったみたい、全然知らなかったと言っているそうです。
　
　

どうしてこうなった？

沢久美さんは、偶然一致してしまった・・・のかもしれません。
だとしても、レコード会社のほうでは
リリースする前にチェックしなかったのでしょうか。

昔ならわからなかったかもしれませんが
現代ならネットやコンピュータがこれだけ進化してるので
簡単にパクリチェックできる仕組みが
音楽業界にありそうな気もしますが。

ネットの反応

想像以上に丸パクりだ　豪快だ
清々しいほどに嘘つきだ
完全一致してるのに「知らなかった」とは、前世は桜井和寿か
作詞者の「知らなかった」は、すっとぼけ
1番の歌詞が完全パクリなのに、知らなかった訳はないだろう

回収決定

結局、徳間ジャパンコミュニケーションズが
話し合いをしたのちに
「弁解の余地がない」ということで
回収することにしたそうですね。
確かに弁解の余地ですね。

しかし、カップリング曲はパクリになってしまいましたが
オモテ曲の「愛・佐世保」のほうは、
平浩二さんが出身地の佐世保愛を歌ったもので
初めて作詞と作曲をしたんだそうです。

しかも、平浩二さんはデビュー45周年なんです。
節目に初挑戦した記念すべき自作曲が、
カップリング曲のパクリによって
自主回収になってしまいました、お気の毒です。

Youtubeで聴けるのが、せめてもの救いでしょうか

2015年のパクリ騒動

2015年のパクリ騒動で一番話題になったのは
佐野研二郎さんの東京オリンピックのエンブレムだと思います。
佐野研二郎さんは他にも、ベルギーの劇場とか
いろいろあとから出てきて、大変でしたね。

他には、セブン-イレブン限定発売の「日本酒入門」がパクリだったり
神戸アニメストリートの目玉ロゴが、村上隆さんのデザインに類似してるとかも
ありました。

確信犯はヤバイですが、知らずに似てしまった場合もありますね。