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非常に強い2016台風1号が、フィリピンの東海上を西北西に進行中です。
7月3日(日)あさ9時にカロリン諸島あたりで発生した台風1号のたまごは、非常に強い台風に発達し、8日(金)には猛烈な台風となって、沖縄の南に到達する見込みで、7~8日にかけては暴風・高波に警戒が必要です。
気象庁および米軍・ヨーロッパなどの進路最新予想を見ていきます。
明日7日(木)には、沖縄はすでに強風となり
最大瞬間風速が八重山地方で35m・宮古島地方で30m
波の高さは八重山地方で10m・宮古島地方8m・沖縄本島5mとなる見込みです。
目次
■ 台風1号2016 最新進路予想 気象庁・米軍・ヨーロッパ
■気象庁の最新進路予想
気象庁によると台風1号「ニパルタック」は
7月6日(水)あさ6時の時点で非常に強い台風であり
フィリピンの東に存在し
北北西に進路をとり、時速35kmのスピードで進行しています。
中心気圧は925ヘクトパスカル。
中心付近の最大風速は50m/s、最大瞬間風速は70m/sです。
7月8日(金)あさ6時には猛烈な台風となって
沖縄の南に到達し、暴風警戒域は350kmに達する見込みです。
■米軍の最新進路予想
JTWC(米軍合同台風警報センター)のデータによると台風1号「ニパルタック」は
中心位置が北緯17度2分、東経133度5分。
台風温度は華氏300℃、速度は18ノット(時速およそ33キロ)
波の高さは最大で42フィート(約13メートル)
7月7日(木)の21時には最大風速135ノット(約56m/s)、最大瞬間風速は165ノット(約69m/s)
という最新予想です。
@subaru2012 米軍合同台風警報センター(JTWC)の予測進路 pic.twitter.com/K5d4TjNZFl
— 中津川 昴 (@subaru2012) 2016年7月5日
ヨーロッパの最新進路予想
ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)によると台風1号「ニパルタック」は
下記画像のような最新予想です。
気象庁と米軍の予想と同じような感じです。
日本に到達した場合は、強風や高波、暴風や豪雨、土砂災害などに警戒が必要です。
■ 2016年の台風は7月~9月に集中発生?
2016年の台風1号発生は7月3日で、1951年以降の史上2番目に遅い発生となりました。
ちなみに史上1番に遅かったのは1998年で、7月9日でした。
その1998年には、7月に7個もの台風が、そして9月までの3ヵ月で14個もの台風が発生しています。
2016年も1998年並みの集中発生になるかもしれません。
そうなればダブル台風やトリプル台風となるでしょう。
豆知識 台風のたまごから発生、衰退まで
台風は、たまご~発生期~発達期~最盛期~衰弱期という段階を経過します。
「たまご」とは熱帯低気圧のことです。赤道付近の海上で発生することが多く、海面水温が高い熱帯の海上で発生しやすい上昇気流によって、積乱雲(いわゆる入道雲)が次々と発生します。積乱雲が多数まとまると渦を形成するようになって、渦の中心付近の気圧が低下、またさらに発達して熱帯低気圧になります。これが台風の「たまご」です。
「発生期」には、熱帯低気圧の風速が17m/sを超えたものが台風と呼ばれます。
「発達期」は文字通り発達する期間のことで、最盛期に向けて勢力を増していく期間のことです。暖かい海面から供給される水蒸気をエネルギーにどんどん発達します。
「最盛期」は、勢力のピークです。
「衰弱期」は、台風が衰えていく期間のことです。日本付近に接近すると、熱帯よりも海面水温が低いので、海面からの水蒸気エネルギー供給量が減って、台風は衰弱し、熱帯低気圧や温帯低気圧に変化します。
豆知識 台風の強さ
台風の強さは、台風、強い台風、非常に強い台風、猛烈な台風 というように区分され、
風速が
64ノット(32.7m/s)が強い台風、
85ノット(43.8m/s)が非常に強い台風、
105ノット(54.1m/s)が猛烈な台風、
となっています。
豆知識 昨年2015年の台風発生数
1月☓1 2月☓1 3月☓2
4月☓1 5月☓2 6月☓2
7月☓3 8月☓4 9月☓5
10月☓4 11月☓1 12月☓1
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