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2016台風10号「ライオンロック」は、週末にかけて「沖縄の東の海上で停滞」する予想です。
そのため西日本や沖縄地方では、強風や高波、暴風や豪雨、土砂災害・河川の増水などに警戒が必要です。
沖縄を直撃する進路予想もあり、2016台風10号は複雑な進路を取る最新の予想もあり、今後の動きに注意です。
気象庁やWeatherUndergroundおよび米軍・ヨーロッパなどの進路最新予想を見ていきます。
目次
■ 台風10号2016の進路 「気象庁」最新予想
日本の南・沖縄の東で発生した台風10号は、ほとんど停滞しながらも沖縄に近づいています。
25日(木)15時には960hPa・暴風警戒域430kmと、規模が大きくなる予想です。
■ 台風10号2016の進路 「Weather Underground」最新予想
ウェザー・アンダーグラウンドの5日間予想も、気象庁とほとんど同じ進路となっています。
また、勢力は5段階中一番弱いカテゴリー1(74.95mph)になる予想となっています。
■ 台風10号2016の進路 「JTWC(米軍)」最新予想
米軍の25日までの予想図です。
時差が+9時間なので
22日9時・22日21時・23日21時・24日21時・25日21時
となり、ほとんど位置が変わらず沖縄の東で停滞しています。
■ 台風10号2016の進路 「ECMWF(ヨーロッパ)」最新予想
ECMWF(ヨーロッパ)の最新予想図では、沖縄の東から少しずつ西に進路とって25日には沖縄を直撃し、28~30日にかけて九州地方を直撃する進路となっています。
■ 台風10号2016の進路 「かなり珍しい進路」
台風は通常、北東に進路を取るのですが、台風10号はほとんど停滞しながら沖縄に接近しています。
かなり珍しい進路なのですが、この原因は「モンスーン渦」と呼ばれる大気の渦。
■モンスーン渦の影響
モンスーン渦は、台風の発生場所と進路に影響を与えます。
渦の外側で、複数の台風が発生して、渦のへりに沿う進路をとる傾向があります。
台風10号は、渦の北側のへりに沿って、季節風に逆らって進路をとっています。
■沖縄は平年より高温
沖縄は8月27日からの一週間くらいは平年より高温になる予想です。
沖縄気象台は農作物の管理・熱中症に注意を呼びかけるため「高温に関する異常天候早期警戒情報」を発表しています。
■ 2016年の台風は7月~9月に集中発生?
2016年の台風1号発生は7月3日で、1951年以降の史上2番目に遅い発生となりました。
ちなみに史上1番に遅かったのは1998年で、7月9日でした。
その1998年には、7月に7個もの台風が、そして9月までの3ヵ月で14個もの台風が発生しています。
2016年も1998年並みの集中発生になるかもしれません。
そうなればダブル台風やトリプル台風となるでしょう。
豆知識 台風のたまごから発生、衰退まで
台風は、たまご~発生期~発達期~最盛期~衰弱期という段階を経過します。
「たまご」とは熱帯低気圧のことです。赤道付近の海上で発生することが多く、海面水温が高い熱帯の海上で発生しやすい上昇気流によって、積乱雲(いわゆる入道雲)が次々と発生します。積乱雲が多数まとまると渦を形成するようになって、渦の中心付近の気圧が低下、またさらに発達して熱帯低気圧になります。これが台風の「たまご」です。
「発生期」には、熱帯低気圧の風速が17m/sを超えたものが台風と呼ばれます。
「発達期」は文字通り発達する期間のことで、最盛期に向けて勢力を増していく期間のことです。暖かい海面から供給される水蒸気をエネルギーにどんどん発達します。
「最盛期」は、勢力のピークです。
「衰弱期」は、台風が衰えていく期間のことです。日本付近に接近すると、熱帯よりも海面水温が低いので、海面からの水蒸気エネルギー供給量が減って、台風は衰弱し、熱帯低気圧や温帯低気圧に変化します。
豆知識 台風の強さ
台風の強さは、台風、強い台風、非常に強い台風、猛烈な台風 というように区分され、
風速が
64ノット(32.7m/s)が強い台風、
85ノット(43.8m/s)が非常に強い台風、
105ノット(54.1m/s)が猛烈な台風、
となっています。
豆知識 昨年2015年の台風発生数
1月☓1 2月☓1 3月☓2
4月☓1 5月☓2 6月☓2
7月☓3 8月☓4 9月☓5
10月☓4 11月☓1 12月☓1
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