【豊洲市場の盛り土問題】ゼネコンと設計者に注目集まる「土壌汚染は今後どうなってしまうのか」

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豊洲市場の土壌汚染対策としての盛り土が、水産棟・青果棟といった肝心の食品を扱う場所で行われていなかったことがわかり、騒然となっています。

気になるのはどうして土壌汚染対策としての盛り土がされなかったのか?です。
豊洲市場の建設を請け負ったゼネコンはどこなのか?設計者は?どうしても注目が集まりますね。
果たして盛り土をせず地下を空洞にする設計に至った経緯とは?そこには驚きの事実がありました。
 
 

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■ 豊洲市場のゼネコンと設計者は?


■豊洲市場のゼネコン

・水産仲卸売場棟
 清水建設、大林組、戸田建設など
・水産卸売場棟
 大成建設、竹中工務店、熊谷組など
・青果棟
 鹿島建設、東急建設など
などでそれぞれのゼネコンには、東京都職員OBが天下りしているそうです。
清水建設・大成建設・鹿島建設の3社はスーパーゼネコンとして有名。
そして管理棟の電気設備は、内田茂氏が役員を務める「東光電気工事」が筆頭で担当しています。

■豊洲市場の設計者

・日建設計
横浜みなとみらいホール、東京ミッドタウン、東京スカイツリー、渋谷ヒカリエ、モード学園スパイラルタワーズなど素晴らしい設計実績を持つ会社です。
こんなにすごい会社が設計を担当したのに、盛り土がされず空洞になるといった信じられないミスがなぜ起きたのでしょうか

■設計ミスの原因は?

内部資料にあった設計図の日付は2013年12月。
なんと東京都庁の職員が独断で設計を変更していたのです。
日建設計からしたらそんなことは知る由もないことですから、日建設計に責任はないでしょう。
また、ゼネコン各社も東京都が用意した設計図に沿って建設するわけです。
ただ気になるのは、盛り土がないことは工事していてわかったはずです。

設計で問題になっているのは盛り土をせず空洞にした件以外にもあります。
業者1区画の幅が狭くて、冷蔵庫を置いたらマグロの解体が出来ないというのは大きく報じられ有名です。
他にも、1㎡辺り床荷重700kgで設計されていて、これだと魚を入れた箱を重なて置くと荷重オーバーになるという問題が。
トラックの出入りも困ったもので、10tトラックやトレーラー車があがれない、ウイング車を着けられないといった、信じられない事態に。
 
 

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■ 豊洲市場 土壌汚染と盛り土


858億円かけて行われたはずの対策工事の流れをみていきましょう。

2001年豊洲市場への移転が決定。
その後豊洲市場の土壌汚染が発覚して、発がん性のあるベンゼンの除去が大きな話題になりました。

2007年には、東京都が設置した外部による専門家会議で汚染された土壌の上に4.5mの「盛り土」行うことを提言されました。
専門家会議から引き継いだ技術会議では土壌汚染の工法を検討、安全性よりも主に「コストの削減」が話し合われたといいます。
そして先週、実際は盛り土が行われず空洞になっていたことが判明・・・これは東京都の独断でした。

2007年専門家会議「盛り土」を提言

2011年に設計入札

2013年12月 都庁職員が独断の空洞設計図

2014年11月 技術会議「対策工事完了」と発表

■地下の空洞に水が


水産棟空洞の床は水がたまっていて、これは地下水がたまっている可能性が指摘されています。
東京都によると地下水管理システムが稼働しているそうですが、ではこれは雨水なのか地下水なのか?

状況からしてやはり地下水の可能性が高いとみられ、そうなるとベンゼンが揮発して建物内に侵入する恐れがあり、食の安全が心配されます。

小池都知事は、有害物質含む地下水か調査を指示しています。
それには専門家会議を再び召集するとのことで、移転計画が振り出しに戻ることに。

当時の技術会議のメンバーは、盛り土に代わる対策が必要とコメント。
厚さ10cmのコンクリートでは不十分だとのことです

いったい今後、どうなってしまうのでしょうか・・・
小池百合子都知事は「いつどこで誰が何を決めたのか明確にしていく」と語っており、今後の展開に注目です。
 
 

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