_
非常に強い2016台風18号「チャバ」は時速30kmで東シナ海を北上中です。
中心付近の最大瞬間風速は70mと強力。
10/5(水)にかけて、西日本を中心に九州北部・中国で暴風や高波に厳重な警戒が必要となる予想です。
そのあと関東を直撃することはあるのでしょうか
台風接近の際は、強風や高波、暴風や豪雨、土砂災害・河川の増水などに警戒が必要です。
気象庁や米軍、WeatherUnderground・ヨーロッパなどの進路最新予想をcheckしましょう。
目次
■ 2016台風18号の進路 「気象庁」10/4最新予想
■10/4(火)18:00
勢力は非常に強く、時速30kmで東シナ海を北上。
中心気圧925ヘクトパスカル
中心付近の最大風速は50m、最大瞬間風速70m、暴風域は90km
■10/4(火)24:00
勢力は非常に強く、時速30kmで北上。
中心気圧940ヘクトパスカル
中心付近の最大風速は45m、最大瞬間風速65m、暴風警戒域は140~160km
10/4(火)夜遅くから5(水)にかけて、西日本にメインに暴風と高波に注意です。
10/5(水)は、九州の北部と中国で、猛烈な風や猛烈なシケになる可能性があります。
最大瞬間風速は、九州北部60m、中国45m、四国・近畿・北陸で35mとみられます。
■10/5(水)朝6:00
勢力は非常に強く、時速30kmで北北東の進路へ。
中心気圧950ヘクトパスカル
中心付近の最大風速は45m、最大瞬間風速60m、暴風警戒域は170~200km
■10/5(水)昼12:00
勢力は「強い」と落ち時速50kmで北東へ。
中心気圧960ヘクトパスカル
中心付近の最大風速は40m、最大瞬間風速60m、暴風警戒域は200~280km
■10/5(水)夜18:00
勢力は強いまま時速50kmで北東へ。
中心気圧975ヘクトパスカル
中心付近の最大風速は35m、最大瞬間風速50m、暴風警戒域は240~310km
10/5(水)から6(木)にかけては、高潮になることもあるので、海岸や河口など低地は、冠水や浸水に警戒が必要です。
■ 2016台風18号の進路 「JTWC(米軍)」10/4最新予想
米軍の最新予想進路図では、気象庁より少し先まで予想されています。
西日本の北部のあと、10/6(木)の深夜3時(05/18Z)に東北に上陸する見込みで、関東にも影響がありそうです。
■ 2016台風18号の進路 「Weather Underground」10/4最新予想
ウェザー・アンダーグラウンド最新予想進路図でも、米軍と同じような予想です。
■ 2016台風18号の進路 「ECMWF(ヨーロッパ)」10/4最新予想
ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の最新予想図・GIF動画です。
本州を通過して太平洋に向かう様子がわかります。
■ 2016台風18号の進路 10/4最新予想まとめ
2016台風18号は、北よりに進路を変えていますが、現在のままだと関東にも大きな影響を与えそうです。
さらに北よりになればよいですが・・・それでも東北地方に上陸する可能性があるでしょう。
2016年に上陸した台風はすでに6つ。
これは、観測史上2番目に多い数です。
2016年最強といわれた台風14号は、台湾でコンテナをなぎ倒し、台風の威力が凶器へと変わる様子も報じられました。
台風の発生や接近は9月ピークですが、まだまだ10月にかけて上陸することも珍しくありません。
今後も注意が必要です
▼現在の大気の様子
■台風の影響は家庭の食卓も直撃台風の影響で、東日本や西日本で天候不順・日照不足が深刻化。 例えば、東京の9月の日照時間は、晴れが4日間のみで平年の3割。 |
■夏の台風と秋の台風の違い夏は過ぎてみればあっという間に終わり、もう9月です。 夏台風の特徴は 秋台風は進路にも特徴があり |
■2016年の台風は7月~9月に集中発生?
2016年の台風1号発生は7月3日で、1951年以降の史上2番目に遅い発生となりました。
ちなみに史上1番に遅かったのは1998年で、7月9日でした。
その1998年には、7月に7個もの台風が、そして9月までの3ヵ月で14個もの台風が発生しています。
2016年も1998年並みの集中発生になるかもしれません。
そうなればダブル台風やトリプル台風となるでしょう。
・7月発生数☓4個(1~4号)
・8月発生数☓7個(5~11号)
・9月発生数☓7個(12~18号)
豆知識 台風のたまごから発生、衰退まで
台風は、たまご~発生期~発達期~最盛期~衰弱期という段階を経過します。
「たまご」とは熱帯低気圧のことです。赤道付近の海上で発生することが多く、海面水温が高い熱帯の海上で発生しやすい上昇気流によって、積乱雲(いわゆる入道雲)が次々と発生します。積乱雲が多数まとまると渦を形成するようになって、渦の中心付近の気圧が低下、またさらに発達して熱帯低気圧になります。これが台風の「たまご」です。
「発生期」には、熱帯低気圧の風速が17m/sを超えたものが台風と呼ばれます。
「発達期」は文字通り発達する期間のことで、最盛期に向けて勢力を増していく期間のことです。暖かい海面から供給される水蒸気をエネルギーにどんどん発達します。
「最盛期」は、勢力のピークです。
「衰弱期」は、台風が衰えていく期間のことです。日本付近に接近すると、熱帯よりも海面水温が低いので、海面からの水蒸気エネルギー供給量が減って、台風は衰弱し、熱帯低気圧や温帯低気圧に変化します。
豆知識 台風の強さ
台風の強さは、台風、強い台風、非常に強い台風、猛烈な台風 というように区分され、
風速が
64ノット(32.7m/s)が強い台風、
85ノット(43.8m/s)が非常に強い台風、
105ノット(54.1m/s)が猛烈な台風、
となっています。
豆知識 昨年2015年の台風発生数
1月☓1 2月☓1 3月☓2
4月☓1 5月☓2 6月☓2
7月☓3 8月☓4 9月☓5
10月☓4 11月☓1 12月☓1
この記事へのコメントはありません。