【バートとリンダのクレイジーラブ】1957年ニューヨークの実話ストーカー事件!結末は「硫酸で失明させた男とアンビリバボー」

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1957年、弁護士バート・ブガチと女優リンダ・リスによるニューヨークの実話ストーカー事件は「クレイジーラブ」と呼ばれ、のちに映画化もされました。

バートは美しいリンダにひとめぼれし、2人は結婚も考えるカップルになったのですが、実はバートは既婚者だったので不倫でした。
不倫を拒否したリンダにバートはストーカー化。
なんとリンダの顔に硫酸をかけて失明させてしまいます。
ここまでですでに異常なのですが本当の「クレイジーラブ」はここからでした。

リンダはなんとバートと結婚するのです。
そこにはアンビリバボーな理由がありました。
  
 
 
 

■バートとリンダの出会い


1957年ニューヨーク

●バート・ブガチは弁護士で当時32才
法律事務所で成功し、ナイトクラブのオーナーや映画プロデューサーも務めるセレブ。
また、自他ともに認めるプレイボーイであり、女性にモテました。
しかし女性にモテる一方で、嫉妬深く、感情の起伏が激しい性格でもありました。

●リンダ・リスは女優で当時21才
とにかく美人で、大きなブラウンの目に長いまつ毛が添えられていました。
まるで絵画のような美しさだと評判でした。

そんなリンダにバートがニューヨークで出会います。
バートはこんな美人を見たのは初めてで
「君を想わずには眠れない。君の魅力にはかなわないよリンダ。夢の中でその顔を見せて。腕を組んで歩いてほしいリンダ。」
とリンダに一目惚れして猛アタック。
はじめリンダは素っ気なかったのですが、彼の情熱的なアプローチにやがて惹かれていきました。
そして2人は彼氏彼女の関係になりました。セレブ弁護士と女優のカップルです。

晴れてカップルになった2人。
しかしバートはリンダを想うあまり束縛が激しい彼氏でした。
激しい嫉妬心と感情の起伏の持ち主のバート。
それでもリンダは彼を愛し、周りからも祝福されるカップルで、バートにとってリンダは「若きエリザベス・テイラー」とのろけるほど自慢の彼女でした。
2人は結婚まで考えていました。
しかし・・・

■バートは結婚していた!リンダが別れを告げる


しかしなんと、実はバートは既婚者だったのです。
この恋は不倫だと知ったリンダは激怒し、これ以上不倫を拒否し、バートに別れを告げます。
実はリンダの両親は、父親の浮気が原因で離婚しており、男性に対する不信感がもともとありました。

リンダを諦めれないバートは、嫁と離婚するからとリンダを必死につなぎとめようとします。
バートは離婚するため奔走しますが、なかなか離婚できず手間取っている間に、愛想を尽かせてしまうリンダ。
するとバートは・・・

■バートがストーカーに変身!クレイジーラブの始まり


するとバートはリンダを諦めない結果ストーカーになってしまいました。
リンダの家の前で待ち伏せしたり、電話や手紙、花束をプレゼントするなど、執拗に繰り返しました。
バートにとっては純愛のつもりかもしれませんが、これはストーカーです。
リンダとその家族は不安な日々を過ごしました。

実はこれはバートの作戦でした。
ストーカー行為に困ったリンダが、法律の専門家である弁護士の自分に、そのうち助けを求めにくるだろうと考えたからです。

しかしバートの短絡的な作戦は失敗

精神的に参ったリンダは傷心旅行に行ったのですが、旅先で出会った男性と婚約してしまったのです。
それを知ったバートの取った行動とは・・・
 
 
 

■リンダが硫酸をかけられ失明!バートが逮捕される


1959年
リンダが別の男性と婚約したと知り激しい嫉妬心を燃やすバート。
どんなことをしてもリンダを取り戻す!というまさにクレイジーラブから、また作戦をたてます。
今度は、男にリンダを襲わせて痛い想いをさせ、彼女に自分のもとに戻ってきてもらうという考えです。

バートは3人の男を雇い、リンダの顔になんと硫酸をかけて失明させました。
もはや常軌を逸したバートの作戦。
リンダの顔の皮膚は剥がれて、失明してしまいました。
ニューヨークでは衝撃的な事件として新聞で報じられました。

バートは逮捕されて、懲役14年の刑となりました。

一方、失明したリンダ。
婚約者の男性は、入院費用を負担し、看病もしてくれました。
しかし将来への不安から精神的にまいり、リンダの失明した顔を見ると、結局去っていきました。

これがニューヨークの「バートとリンダ」のストーカー事件の結末。
ではなかったのです。
ここからリンダのアンビリバボーな復讐と、バートの本当のクレイジーラブが始まります。

↓最近の画像や、事件当時の画像はこちらです。
▶バートとリンダの画像

■アンビリバボーなリンダの復讐!バートと結婚!


バートは刑務所の中からもリンダにラブレターを送っていました。
そして14年の刑務所生活が終わり出所。
向かった先はリンダの元。プロポーズしに行ったのでした。失明させてもまたリンダを想っていたのです。

バートからプロポーズされたリンダ。
自分を失明させた憎い男バートからのプロポーズをなんと彼女はOKしました。
それには理由がありました。
「一生、自分の目の代わりとして彼には世話をしてもらう。それが私なりの復讐」
彼女なりのバートへの復讐だったからです。
1974年
バートとリンダは結婚しました。

結婚した2人は、ニューヨーク州の閑静な住宅地にあるマンションで暮らすのでした。
目の不自由なリンダを一生面倒見るという復讐結婚をしたバートでしたが、バートはリンダをこよなく愛しているので幸せでした。

■後日談


バートはリンダと結婚して面倒を見るのですが、結婚後にまた逮捕されます。
それは不倫相手にストーカーしたからです。
最愛の人と結婚して幸せなはずなのに、浮気してストーカーして逮捕されたのでした。
もともとプレイボーイなので、浮気は治らないのでしょうか。

バートとリンダのニューヨークの実話ストーカー事件は、のちに映画化もされました。
題名は「クレイジー・ラブ ~ストーカーに愛された女の復讐~」
男と女の愛にはいろいろなかたちがありますね。

2013年1月
リンダは、リウマチ熱で入院したあと、死去しました。
享年75才でした。
 
 

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