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「コロンバイン高校銃乱射事件」とは、1999年4月20日、アメリカ・コロラド州のコロンバイン高校で、犯人2人(エリックとディラン)が起こした銃乱射事件。
被害者は生徒12名と教師1名が殺され、重軽傷者が24名。犯人は2人ともこの高校の生徒で、警察に追い詰められて自殺しました。
犯人の動機は当初イジメへの復讐といわれましたが、その後、日記から意外な真相が判明したのでした。
エリックはサイコパスで、ディランは自殺願望があったのです。
目次
■「コロンバイン高校銃乱射事件」犯人は2人(画像)
Dylan Klebold & Eric Harris. 100% American, born & raised in the US. Columbine school shooters. pic.twitter.com/fp6GkjCUJS
— Eamon Phoenix (@PhoenixEamon) 2018年3月7日
犯人はコロンバイン高校の生徒、エリック・ハリス(18才 左)とディラン・クレボルト(17才 右)
■画像左:エリック・ハリス(18才)
兄がいる4人家族の次男。
エリックは軍人の父親から厳しく育てられ成績はAで優秀、バイト先のピザ屋でも店長から評価されました。一方でタバコ・マリファナ・酒をやりロケっと花火で遊んだり、ナンパもうまくいきました。
リトルリーグとボーイスカウトに参加経験あり。ディランとは対戦ゲームで友達になりました。
ネット上で爆弾の製造法や社会に対する罵詈雑言を公開。事件1年前には同じコロンバイン高校に通うブルックス・ブラウンの殺害予告を書き込んで通報されたことも。
■画像右:ディラン・クレボルト(17才)
兄がいる4人家族の次男。
中産階級生まれで家庭に問題はなし。父親は元地球物理学者で、自宅で抵当権管理の仕事をしていた。母親は地元短大で障害者の支援活動をしていました。
ディランはエリックほどではないが成績はよかったです。ただ性格は内気な一方で、キレると手がつけらなれない、貯めて爆発するタイプでした。
■「コロンバイン高校銃乱射事件」大勢の被害者を出した事件概要
April 20th 1999 Columbine High School 15 dead including the shooters
Maybe it's not "assault weapons" Maybe it's the people… pic.twitter.com/95RpOEKwT2
— ClintonMSix14 (@ClintonMSix14) 2018年3月30日
1999年4月20日
午前11:10
犯人2人は学校を無断欠席した日、それぞれ大量の武器を持って車でコロンバイン高校に到着。
そして自作の時限爆弾を、11:17に爆発するようにして食堂セット。生徒が食堂に集まる人数は事前に分刻みで調べてあり、爆弾でなんと500人を殺して、生き残りを銃で撃ち殺す計画でした。
しかし時間になっても爆発せず時限爆弾は不発に終わり、銃乱射事件を起こすことに。
午前11:19
まず丘にした生徒に発砲
次に校内の階段で発砲
食堂で発砲
図書館に発砲
放った銃弾は合計188発。
図書館では拳銃34発、散弾銃27発の計61発。
被害者は生徒12名と教師1名が殺され、重軽傷者が24名。そのうち図書館での被害者が最も多く10名で「図書館の惨劇」と呼ばれています。
Never Forget the Columbine School Massacre #MarchForOurLives
The #ColumbineSchoolShooting occurred April, 20, 1999 in Columbine, Colorado, when senior students Eric Harris and Dylan Klebold, murdered 12 students and one teacher. #NeverAgain pic.twitter.com/vZOGEMaBzI
— bэnnydiэgø ✯ (@bennydiego) 2018年3月25日
12:08
警察に追い詰められた犯人2人は自殺。
「コロンバイン高校銃乱射事件」は45分間の出来事でした。
自作爆弾は、犯人の車にも仕掛けられていました。これは駆け付けた警察やマスコミを殺すためでした。当日のよるに爆弾撤去作業をした際、誤って爆発させてしまいましたが幸いにも被害者はいませんでした。
■警察は何もせず被害者が増えた?
警察は通報を受けてコロンバイン高校に到着しましたが、状況がわかっていたにもかかわらず現場に踏み込みませんでした。
そのせいで被害者は増え続け、校内にいた重傷者も大量出血で死んでいます。
警察は偽装爆弾が仕掛けられてる可能性があったからと弁明してますが、偽装爆弾はありませんでした。
■「コロンバイン高校銃乱射事件」犯人の動機
■動機はイジメ?
当初はイジメ説が有力でした。
スポーツへの奨励に取り組む伝統校だったコロンバイン高校は、運動部の連中が幅を利かせていました。生徒たちの間にスクールカーストがしみついていて、運動部はそのトップ「ジョックス」。
逆にスポーツに興味ないエリックとディランはその最下層「変人の集まり」で、罵られたり仲間外れにされたり、わざと肩をぶつけられたり、彼らからイジメにあっていました。
最上位「ジョックス」のメンバーは白い野球帽がトレードマーク。運動部だけでなく、いい服を着ている、彼女が美人、教師に気に入られているなど、リア充たちで構成されていました。
■実際はイジメっ子を殺してない
イジメへの復讐が動機なら、まっさきにジョックスら運動部を殺すはず。しかし食堂でも図書館でも乱射は無差別でした。ジョックス=白い野球帽を脅していますが、結局は相手を選ばず殺しています。
■1年前から計画
事件の1年前からエリックは犯行計画を立てていました。そこには11:14~15の間の食堂の生徒数は500人であると分析され、食堂に爆弾を仕掛けると書いてありました。
そして事件の1ヶ月前には、犯人2人は銃を撃つ練習をして、その様子をビデオ撮影しています。
■動機 エリックはサイコパスか
エリックの遺体を検死した結果、抗うつ剤「ゾロフト」を服用していたことが判明しています。24才以下の若者が服用すると攻撃性や衝動性を増長するという副作用がある薬です。
エリックには友達がディランしかいませんでした。
事件に1年前にエリックはパソコンを盗んで逮捕されたとき、謝罪文を礼儀正しお文章で書いてますが、自分の日記には『俺が我慢ならないのは人が俺に何をしろとか考えろとか言えとか全て指図しやがることだ』と書いていました。
そういった日記をプロファイリングした結果、エリックはサイコパスだとみられています。
一方ディランは薬物は検出されず、友達もエリック以外にたくさんいました。が、日記から「自殺願望」があったとわかっています。
サイコパスのエリックと、自殺願望のディランが友達になったことで、悪魔の相乗効果が生まれ「コロンバイン高校銃乱射事件」に発展したようです。
■「コロンバイン高校銃乱射事件」映画
「コロンバイン高校銃乱射事件」をモデルにしていくつか映画化されています。
有名なのはマイケル・ムーア監督の「ウリング・フォー・コロンバイン」
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