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学生三大駅伝の2つめ「全日本大学駅伝2017」が今年も開催されます。日程は11月、テレビ放送予定もあり、伊勢市を通るコースを、出場校27校が駆け抜けます。
昨2016年は青山学院大学が最終8区で早稲田大学に逆転し悲願の初優勝を遂げました。2017年も青山学院大学が2年連続優勝との予想がありますが、先に開催された「出雲駅伝2017」では東海大学が優勝。青山学院大学に代わり東海大学の時代がくるとも予想されます。
「全日本大学駅伝2017」出場校は、昨2016年上位のシード6校と、全国予選の結果勝利した18校および、全日本大学選抜、東海学連選抜をくわえた全27チーム。
東海大学の連覇か?青山学院大学が「出雲駅伝2017」のリベンジなるか?優勝予想と結果に注目ですね。
ということでここでは全日本大学駅伝2017の日程やコースを確認しつつ、出場校や予選結果もチェックしてみたいと思います。
目次
■「全日本大学駅伝2017」日程・テレビ放送など概要
■正式名称:秩父宮賜杯 第49回全日本大学駅伝対校選手権大会
■日程:2017年11月5日(日)
■スタート時間:あさ8:05
■地上波テレビ放送予定:
時間:発表まち
放送局:テレビ朝日
■スタート地点:熱田神宮西門前(名古屋市熱田区神宮)
■ゴール地点:伊勢神宮内宮宇治橋前(伊勢市宇治館町)
■区間と距離:8区間106.8km
■出場校:
シード:前回の上位6校
予選会突破校:全国8地区を勝ち上がった18校
選抜チーム:全日本大学選抜、東海学連選抜
■全日本大学駅伝とは?
全日本大学駅伝は、箱根駅伝、出雲駅伝とともに学生三大駅伝と呼ばれています。
毎年11月の第1日曜日の日程で、名古屋の熱田神宮~三重の伊勢神宮までの8区間106.8kmのコースで競います。
エントリー出場校は、シード6校と全国8地区の予選を突破した18校および、全日本大学選抜、東海学連選抜をくわえた全27チーム。
大学駅伝日本一が決定します。
■「全日本大学駅伝2017」コースと区間
全日本大学駅伝のコースは、各区間ともに距離にバリエーションがあるのが特徴。
8区間の全距離は106.8km。熱田神宮西門前(名古屋市熱田区神宮)をスタートし、伊勢神宮内宮宇治橋前(伊勢市宇治館町)がゴールです。
■第1区14.6㎞
熱田神宮西門前 ~ 愛知県・弥富市筏川橋西詰(喫茶シャロウ前)
名古屋市内から三重県に向かうスタート区間。8区間中、2番目に長い距離14.6㎞で橋や立体交差など小刻みなアップダウンがあるコースです。
区間記録は2000年、鹿屋体育大の永田宏一郎と2007年日本大のG・ダニエルによる41分56秒。
■第2区13.2㎞
弥富市筏川橋西詰 ~ 三重県・川越町高松(コマツリフト四日市支店前)
エース級のランナーが集結する区間。コース中盤で全長858mの木曽川大橋、1040mの揖斐長良大橋を渡るため、海からの風がランナーを悩ませることがあります。毎年この2つの橋の周辺で各チームの監督が選手に直接指示を出すため、序盤のレース状況を監督の表情から伺うことができます。
区間記録は2012年、山梨学院大のE・オムワンバの37分16秒。
■第3区9.5㎞
川越町高松 ~ 四日市市六呂見町(山九四日市支店海山道倉庫前)
夜景スポットで有名な四日市コンビナート、その煙突の群れを見ながら走る3区は8区間中もっとも短い9.5kmのスピード区間。最短区間とはいえスタート直後の下り坂でペースを上げ過ぎると、最後に待ち受ける上り坂で失速する危険をはらんだコースです。
区間記録はこの3区で4年連続区間賞を獲得した、駒澤大の油布郁人の2012年の26分55秒。
■第4区14.0㎞
四日市市六呂見 ~ 鈴鹿市寺家(中勢自動車学校前)
鈴鹿サーキットで有名な鈴鹿市内を走る4区は、8区間中3番目に長い14km。ランナーが走る国道23号は伊勢街道に合流。近年のレースの高速化に伴い、準エース級ランナーが続々投入されるこの4区は、後半の流れを決めるポイント区間。
区間記録は2013年、駒澤大の村山謙太の39分24秒。
■第5区11.6㎞
鈴鹿市寺家 ~ 津市上浜町(焼肉きんぐ津上浜店)
もっとも走りやすいコースといわれています。8区間全106.8kmの中間点は、5区スタートから2.1mの地点にあり、レースはいよいよ後半戦に突入。
区間記録は2014年、明治大の横手健の33分22秒。
■第6区12.3㎞
津市上浜町 ~ 松阪市曽原町(元ドライブイン三雲)
津駅前をスタートして松阪市へ向かう6区。三重県いちの繁華街を通過するもっとも賑やかなコースです。一般的に繋ぎの区間とみなされる一方、史上最多12回の優勝を誇る駒澤大学はこの6区で14回も区間賞を獲得していることから、選手層の違いがはっきり現れるあなどれない区間。
区間記録は2012年の早稲田大の前田悠貴の35分30秒。
■第7区11.9㎞
松阪市曽原町 ~ 松阪市豊原町(JA松阪前)
松阪市を横断する7区は、 最終区間へ繋ぐ重要な区間。全体的には平坦なコースですが、残り1km付近に待ち構えるアップダウンが。新生橋と近鉄山田線の高架を越えれば、いよいよアンカーが待つ第7中継点が見えてきます。
区間記録は2001年、順天堂大の野口英盛の34分26秒。
■第8区19.7㎞
松阪市豊原町 ~ 伊勢神宮内宮宇治橋前
最長の8区は、エースランナーが集うアンカー区間。松阪市から伊勢市に入り、JR参宮線の高架を越えると中間点。レースはいよいよ佳境に。勝負ところは16km過ぎ、皇學館前から続く長い上り坂。この坂を上って下ると伊勢神宮内宮宇治橋前、栄光のゴールテープが待ち受けます。
区間記録は2007年、山梨学院大のM・モグスの55分32秒。
■「全日本大学駅伝2017」エントリー出場校(シード・地区予選突破校)
「箱根駅伝」や「選抜方式の出雲駅伝」との大きな違いは、6月~9月まで全国各地で予選会があることです。
シード校は昨年の上位6出場校、予選会からは勝ち上がった18校が出場。ほか選抜2チームが出場するのが「全日本大学駅伝」です。
■出場校:シード校✖6
(昨年の上位6チーム)
●青山学院大学(5年連続7回目)
優勝回数1回(2016)
●早稲田大学(11年連続23回目)
優勝回数5回で歴代4位(1992~1995に4連覇、2010)
●山梨学院大学(6年連続30回目)
最高順位2位(2002年ほか)
●駒澤大学(22年連続24回目)
優勝回数は12回で歴代1位(2011~2014の4連覇ほか)
●中央学院大学(5年連続11回目)
最高順位5位(2016ほか)
●東洋大学(10年連続25回目)
優勝回数1回(2015)
■出場校:予選突破校✖18■
■北海道地区8月19日(土)(出場枠:1)
●北海道大学(6大会ぶり21回目)
最高順位12位(1971)
■東北地区9月14日(木)(出場枠:1)
●東北大学(5年連続12回目)
最高順位18位(2004)
■関東地区6月18日(日)(出場枠:9)
●山神奈川大学(2年ぶり16回目)
優勝回数2回(1996、1997)
●東海大学(4年連続30回目)
優勝回数1回(2003)
●國學院大学(3年連続5回目)
最高順位9位(2016)
●大東文化大学(5年連続42回目)
優勝回数7回で歴代3位(1973~1976の4連覇ほか)
●法政大学(4年ぶり10回目)
最高順位5位(2001ほか)
●帝京大学(3年連続10回目)
最高順位10位(2016ほか)
●明治大学(10年連続11回目)
最高順位2位(2014)
●順天堂大学(2年ぶり22回目)
優勝回数1回(2000)
●城西大学(3年ぶり6回目)
最高順位10位(2011ほか)
■北信越地区7月22日(土)(出場枠:1)
●新潟大学(2年連続11回目)
最高順位17位(1989)
■東海地区7月9日(日)(出場枠:2)
●愛知工業大学(6年ぶり16回目)
最高順位13位(1991)
●皇學館大学
★初出場
■関西地区6月18日(日)(出場枠:3)
●関西学院大学(2年ぶり8回目)
最高順位14位(2012)
●立命館大学(17年連続29回目)
最高順位10位(1984)
●京都産業大学(5年連続45回目)
優勝回数1回(1986)
■中国四国地区9月23日(土)(出場枠:1)
●広島経済大学(7大会ぶり18回目)
最高順位7位(1994)
■九州地区6月17日(土)(出場枠:1)
●第一工業大学(2年ぶり22回目)
最高順位7位(2008)
■出場校:選抜チーム✖2■
●全日本大学選抜
東海地区を除く全国7地区から
●東海学連選抜
※メンバーエントリー
メンバーエントリー(8人+補欠5人)は、2017年10月31日(火)10:00~11月2日(木)18:00までに申し込まれます。
■「全日本大学駅伝2017」前回2016結果と優勝予想
前回2016の結果を参考に、2017の優勝予想をしてみます。
■前回2016結果
1位 青山学院大 5時間15分15秒
2位 早稲田大 5時間16分11秒
3位 山梨学院大 5時間16分50秒
4位 駒澤大 5時間17分41秒
5位 中央学院大 5時間19分36秒
6位 東洋大 5時間19分49秒
7位 東海大 5時間20分55秒
8位 拓殖大 5時間21分16秒
9位 國學院大 5時間22分11秒
10位 帝京大 5時間22分30秒
「全日本大学駅伝2016」は青山学院大学が、悲願の初優勝。3大駅伝優勝の最後の1ピースをうめました。
2位は6年ぶりの優勝を狙った早稲田大学が約1分遅れで2位。続いて3位が山梨学院大学でした。
1区は東洋大学の服部弾馬がトップを走り、青山学院大学は8位。
2区で青山学院大学は田村和希がトップを奪い、3区以降はトップの早稲田大学を追うレース展開。
最終8区で青山学院大学は、早稲田大学から49秒遅れでタスキを受け取ったエース一色恭志が逆転優勝を飾りました。
■2017の優勝予想
青山学院大学は、前回最終8区で逆転したエース一色恭志がいません。
三大駅伝の幕開け10月9日「出雲駅伝2017」では、青山学院大学と東海大学の2強対決でどちらかが優勝すると予想されましたが、東海大学がスピード勝負で10年ぶりの優勝を果たしました。4区の鬼塚翔太が青山学院大学を突き放し、5~6区でさらに突き放した展開です。
しかし、3連覇と2年連続の大学駅伝3冠を阻止された青山学院大学がこのまま黙ってるとは思えません。「全日本大学駅伝2017」でリベンジに燃えてることでしょう。
青山学院大学だけが圧倒的に強いと面白くないので、ライバル大学の存在は必要ですね。
青山学院大学時代が終演し、東海大学の時代がやってきたらこれほどドラマチックなことはないです。
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