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【映画】オデッセイの個人的な評価・感想を書きます。
完全にネタバレが含まれていますのでご注意ください。
映画オデッセイは「とにかく明るい置いてけぼり」「音楽がいい」ということが
話題で人気ですが、明るいだけでなくシリアスな場面もあり
それがいい感じでスパイスになって、
明るいとより引き立てているように思えます。
また、仕事目線で見ると、絶望的だったりパニクってしまうような状況でも
冷静に物事を判断して問題を解決していくことの大切さがわかります。
目次
映画オデッセイの評価・感想1.とにかく明るい
マッドデイモンことワトニーは、
不運にも嵐で吹き飛ばされたことで
火星にひとり置いてけぼりにあってしまうのですが
誰もいない未開の地でもとにかく前向きで
明るいのが印象的です。
シリアスな状況のなかでも、ユーモアを忘れずに
というか、まるで今の状況を楽しんでいるようにまで見えます。
4年間もよく過ごせたなと関心します。
明るいポイント1.
自暴自棄になったり、クルーを恨んだりしないで
メリッサ船長の置いていったCDを聴いてノリノリ
明るいポイント2.
ジャガイモ畑を作るとき、臭いので鼻栓をしながらも楽しんでいる
明るいポイント3.
窒素と水素で水を作ったとき、思わず「ホー!」
明るいポイント4.
ローバーを走行実験では、寒くてあそこも凍ると笑う
明るいポイント5.
火星探査機「パスファインダー」で地球と楽しくコミュニケーション
明るいポイント6.
食料が減ってきて食事の量を減らすことになっても、
鎮静剤「バイコディン」をまぶして食べて楽しむ。
明るいポイント7.
最後の救助シーンでまさかの「アイアンマン」になりワトニー宇宙で飛ぶ。
映画オデッセイの評価・感想2.明るくも時々シリアス
明るいだけだと脳天気な軽い作品になってしまいますが、
オデッセイの評価が高い理由に、
明るくも時々シリアスば場面を挟み込むことで、メリハリがついて
明るさがいっそう際立っていることがあると思います。
シリアスポイント1.
クルーの中で自分だけ嵐にふっ飛ばされて火星に置いてけぼりになる
シリアスポイント2.
嵐の翌日目覚めると、左わき腹にアンテナが刺さっていて痛い
自分で傷を縫合するシーンはリアルで痛々しい
シリアスポイント3.
ワトニーは生きていることをビデオに記録し「死ぬもんか」と宣言
なみなみならぬ決意が伝わってくる場面です
シリアスポイント4.
中盤のショッキングな出来事が。せっかく作ったジャガイモ畑が事故で吹っ飛びます。
ここは見ていて本当に気の毒になりました。
ハブ基地も空気がなくなり、ワトニーはローバー車の運転性で「クソ!」と叫びます。
ふだん明るい人が心底悔しがるので、その分余計に悔しさが伝わるのです。
シリアスポイント5.
補給機の打ち上げが失敗。
ジャガイモ畑が全滅したあと、追い打ちをかけるように
頼みの綱だった補給機が打ち上げに失敗し、ワトニーはがっかりします。
NASAもがっかりし、映画全体に暗い空気が。
シリアスポイント6.
MAVシャトル打ち上げ時の緊張感がヤバイ。
「エルロンド計画」が決行されて、ワトニーはMAVシャトルで火星の大気圏外に
飛び出すのですが、打ち上げ時の緊張感はなかなかすごかったです。
というのも、軽量化のため部品をはずしまくって、
天井も窓もないような裸同然でシャトルを飛ばすので、
さすがのワトニーは怖くて仕方ないからです。
映画オデッセイの評価・感想3.科学的に問題解決
仕事や生活、もしかしたら人生そのものにも当てはまることですが、
映画オデッセイでワトニーは、
置いてけぼりになった状況から地球に帰還するため、
次々と問題を解決していきます。
物語の最後エピローグに宇宙飛行士の新人たちにも
ワトニーは伝えていますが、
「もう終わりだ」と思ったとき、冷静になって
問題をひとつひとつ解決していうことが重要だと語っています。
この映画を見て、なにかしら考えさせられた人も多いのでは。
科学的に問題解決1.
・アンテナが腹に刺さっても慌てず縫合して処置
科学的に問題解決2.
・置いてけぼりにされたことが事故で仕方ないと冷静に判断
科学的に問題解決3.
「食料問題」
・食料を数えて何日分あるか確認し、足りないとパニックにならず
どうすればいいか考える。
・便を肥料にしてジャガイモを育てる
・畑に必要な水。水がなければ作ればいいと
窒素と水素で水を作る
科学的に問題解決6.
「通信問題」
・地球に助けを求める方法がないから諦めるのではなく、
考えて、90年代の火星探査機の存在に気づき
それを利用して通信に成功する
・通信できたものの、会話が難しいとわかり
16進法で会話することを考える
科学的に問題解決7.
畑が事故が吹っ飛んでさすがに暗くなったが、
気を取り直してハブ基地の修復に挑む
科学的に問題解決8.
(地球側)
・アメリカNASAが補給機打ち上げ失敗したのをテレビで見た中国は
「我が国なら救える」と、太陽神ブースター利用をアメリカに提案
・JPLのパーネルが「エルロンド計画」を発案し
ワトニー救出問題の解決の突破口に。
科学的に問題解決9.
ラストの救助シーンで、ワトニーは
「宇宙服に穴をあけて空気噴射の勢いでアイアンマンみたいに飛んで行く」
提案をする。限界状況のなかでもパニクらずに
どうすれば問題を解決できるかを考えて、実行している。
映画オデッセイの評価・感想4.音楽が良い
アレス3のクルーたちと過ごした
火星のアキダリア平原の地上基地「ハブ」には
クルーたちの仕事用パソコンや私物が置いてままになっていました。
なぜかというと、予期せぬ嵐によって
緊急脱出したからです。
ワトニーは、女性船長のメリッサが残していったCDを聴くのですが、
それはディスコミュージックばかりでした。
ワトニーがメリッサの趣味を小馬鹿にするシーンはクスっと笑えます。
一番気に入ったのはドナ・サマー「ホットスタッフ」でした。
ローバーを運転しながら聴いていたと思いますが、
火星探査という科学の最先端の世界と
1979年のディスコミュージックが
いい感じでコラボできていて、見ていて爽快、ノリノリでした。
あとは、ディスコミュージックではないのですが、
後半の盛り上がるシーン、
ヘルメス号がワトニーを助けに火星へやってくることが決まり
ワトニーはMAVシャトルのある、アレス4着陸地点クレーターに向かう
地球では中国の助けを得て補給線を打ち上げる
関係者全員がワトニー救出に向けて動き出すところで
デビッド・ボウイの「スターマン」が流れるのですが
あまりにもドンピシャでシーンに合っていて、鳥肌ものでした。
「スターマン」はもちろんワトニーのことでしょうね。
それに、
彼を助けようとするヘルメス号のクルーや
NASA・JPLの人々も、「スターマン」と呼べるかもしれません。
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