_
菅野美穂さん主演のドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人」の原作小説を読んだのであらすじから結末ネタバレに迫ります。
ドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人」は、タワーマンションを舞台に繰り広げられる、母親たちのプライド・虚栄心・嫉妬などが交錯する「女たちの闇」が描かれると同時に、連続幼児失踪事件「ハーメルン事件」もおこる、サスペンスです。
原作小説を読んでドラマの結末ネタバレを紹介するので、ドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人」を見れなかったひとや、テレビで見るほど興味はないけど内容は知っておきたい人は参考になればと思います。
結末までネタバレ2です。原作小説上巻の後半に触れます。
>>前半はこちら
目次
■菅野美穂主演ドラマ「砂の塔」キャスト
■スカイグランドタワー豊洲■
■26F
・佐々木弓子 42才(松嶋菜々子) 亜紀より少し前に引っ越してきた。 NY生まれで、旦那は海外赴任中。 自宅でラワーアレンジメント教室をオープン。 ママ友問題で苦労する亜紀を助けてくれる。 ■25F 高野家 ・嫁:高野亜紀 38才(菅野美穂) 専業主婦。下町の商店街生まれ。 旦那は普通のサラリーマン。 ・旦那:高野健一 42才(田中直樹(ココリコ)) 堅食品会社のケータリング事業部で働く。 偶然安かったタワマンを無理して買ったがローンが心配。 ・長男:高野和樹 15才(佐野勇斗) 家族の面倒見がいい高校1年生。 ・長女:高野そら 5才(稲垣来泉) 幼稚園生。元気で甘えん坊。 ■最上階50F 阿相家 |
■亜紀の幼馴染で初恋の人
・生方航平 28才(岩田剛典(三代目J Soul Brothers))
タワマンのセレブママが子供を通わす体操教室のコーチ。
子供にも親にも好かれる好青年。
家族やタワマンの人間関係に苦しむ亜紀のよき相談相手。
■健一の会社の上司
・猪瀬伸二 53才(木村祐一)
部下がタワマンを買ったことにいちいち絡むねっちこい性格。
■亜紀の母親
・三田久美子 70才(烏丸せつこ)
亜紀の大学生の時に旦那が亡くなり、多額の借金を残したまま別の男のもとへ行ってしまった。
そのせいで亜紀はお金で苦しんだので、亜紀から恨まれている。
今もことあるごとに亜紀に会いにくる目的とは?
■警視庁捜査一課「特殊捜査班」
・名物刑事:荒又秀実 54才(光石研)
タワマン周辺で起きる連続誘拐事件を捜査。
超愛妻家。
・若手刑事:津久井琢己 29才(上杉柊平)
先輩刑事の荒又を尊敬。
■菅野美穂主演ドラマ「砂の塔」あらすじ
平凡ながらも家族仲よく暮らしてきた主婦、高野亜紀(菅野美穂)は、家族で憧れのタワーマンションに引っ越してきた。
豪華ホテルのようなマンションでの新たな生活にウキウキする一家だったが、それも束の間…
そこに住むセレブ主婦たちが作った『タワマンルール』に、亜紀はア然としてしまう。
◆“何階に住んでいるか”によってエレベーターの場所まで違い、小学生同士でさえも低層階の住人が高層階の人々に見下されてしまうという「フロア差別」。
◆一回5000円!高額すぎるが、参加しないと村八分にされてしまうという「地獄のランチ」。
◆“子ども達の成長のために”という名目ながら、実は母親たちの“見栄の展示会”である「強制ハロウィン」。
他にも「ゴミ出しにも正装」「園バスは学費の順に並ぶ」などなど、外部から見るとどう考えても“変”なローカルルールに、皆が縛られているのだ。プライドや虚栄心にまみれたタワマン主婦たちに振り回されつつ、子ども達がこの新たな環境で浮いてしまわないために、必死で馴染もうとする亜紀。
■幼馴染と再会
ママ友たちの勧めにより、とある体操教室を見学に行く亜紀。そこで、かつて隣に住んでいた年下の幼馴染・生方航平(岩田剛典)に再会する。
優しいコーチとして子ども達からの人気も絶大で、なおかつタワマン主婦の頂点に君臨するボスママ・寛子(横山めぐみ)が見え見えの色目を使っている中、実は亜紀にも他人には語れない“生方との秘密”があって———■佐々木弓子との出会い
そんな中、亜紀は上の階に引っ越してきたばかりだという佐々木弓子(松嶋菜々子)と出会う。夫は海外赴任で子供はいなく、自宅でフラワーアレンジメント教室を開いている本物のセレブ。優雅で上品な容姿にもかかわらず、全く偉ぶることのない彼女に惹かれ、亜紀は弓子に心を許し、幼い娘・そらを連れて弓子の家を訪ねるようになる。本音で話せる唯一の友人ができて喜ぶ亜紀。■連続幼児失踪事件「ハーメルン事件」
その頃、連続幼児失踪事件=通称「ハーメルン事件」が世間を騒がしていた。警察の捜査を嘲笑うように次々と幼児が失踪していくが、誘拐犯の手がかりは一切見つからない。ただ一つ、失踪現場に必ず残されている一輪の花=黄色いカーネーションを除いては…
その花には一体、どんな意味があるのか…?警察の捜査が行き詰まる中、ベテラン刑事・荒又(光石研)は失踪した子の親たちの裏事情を知る中で、ある推理に辿り着く。
「犯人は、子育てをおろそかにしていた母親の子どもを狙ってるんじゃないのか…つまり犯人の狙いは、『愚かな母親たちへの断罪』!?」豪華な衣装をまとい、すました笑顔を浮かべているタワマンの母親たち。
しかし彼女たちにはそれぞれに、人には言えない秘密があった。
そしてそれは、亜紀にさえも…引用:http://www.tbs.co.jp/sunanotou/story/
■菅野美穂主演ドラマ「砂の塔」ドラマ原作読んで最終回結末までネタバレ2(上巻の後半)
原作小説上巻の後半をネタバレ。
上巻の結末は意外でした。下巻は発売を待ちます!
■ベビーシャワー・パーティー
日曜日のベビーシャワー当日。
海の遊園地をイメージして、魚やタコなど風船のほか、メインテーブルにダイパーケーキで竜宮城も。
盛り上がるママたち。主役の直美は感激した。
ケータリングはもちろん健一の会社。
50F阿相寛子は遅れた到着するととんでもないことを話し始めた。
亜紀の実家が、下町のクリーニング店で、バブルで多店舗経営するも倒産し、借金返済の毎日。
父親が亡くなったあとは母親が別の男に走り、亜紀は1人でバイトをしながら苦労したことなどを淡々と語った。
亜紀が寛子に訳を尋ねると
「生方コーチを知り合いはないと言ったのは、誰?」と言われてしまう。
そして寛子はわざと皿を落として割って、亜紀に片付けさせる。そらと和樹に見ている前で。
遠くからは弓子がその様子を観察していた。
パーティーが終わり、橋の上で亜紀が1人落ち込んでいると、航平が焼き芋を差し出してくれた。
後日、阿相武文から健一に電話がかかってきた。
さあ契約だ!と思ったら、嫁の寛子がヘソを曲げたので契約は延期するという。
健一は青ざめた。
荒又と津久井の刑事2人
犯人を目撃したという花屋のじいさんに話を聞いた。
マスクと黒い手袋で身長170以上、花を1本買ったらしい。男かもしれない。だとしたら共犯者の可能性もある。
50F寛子に亜紀の過去をばらしたのは、なんと26F佐々木弓子だった。
弓子は、高野家に設置した隠しカメラと盗聴マイクのスイッチを入れる。
■落書き
契約を断られた健一は、亜紀に、寛子を怒らせたか尋ねる。
亜紀は、誤解があったと濁す。健一は事情を話さない。
荒又と津久井の刑事2人
犯人の似顔絵を見ると、目元にホクロがあった。
また、高架線下にスプレーで「愚かな母親に地獄の裁きを!」という落書きも発見された。
ラウンジでは寛子の仕切りでハロウィンの打ち合わせが。
亜紀は健一に頼まれ、寛子との関係修復のチャンスをうかがう。
ゴタゴタに巻き込まれたくない45F橋口梨乃からアドバイスをくれた。
寛子から言われたことで、体操教室にそらを通わせることにした。
その一方で寛子は、ハロウィンパーティーで亜紀に赤っ恥をかかせることを企んでいた。
■ハロウィンの買物
亜紀は寛子から、45F橋口梨乃のアシスタントを頼まれる。
リストに従っての買物と飲み物の手配、会場のBGMなど、1人では大変な量だ。
亜紀は買いものにいくが、品物を見つけても指定のメーカーでなかったりと想うように進まずいらつく。
そこに偶然、航平が現れ、買い物を手伝ってくれた。
タワーに近づいたところで、亜紀は航平と別れた。2人でいるところをママ友に見られたら噂にされる。
買物を終えてママ友たちのもとに行くと、コーラルピンクでなくベビーピンクだなど細かいミスを指摘され、その代わりとして、次のバーベキューのイベント企画を頼まれてしまう。
困った亜紀は45F橋口梨乃に相談すると「とくかく失敗しないこと」をアドバイスを受ける。
小さなミスでも大きく広められるからだ。
亜紀の部屋の前の住人はそれをやられた。
あることないこと噂され、玄関前にゴミを置かれたり、ポストに変なものを入れられたりしたという。
そのママはノイローゼになって電車に飛び込み自殺したのだ。
亜紀が帰宅すると、のんきな健一が
「寛子さんと仲直りできた?」と尋ねるので、亜紀はキレる。
■子供たちに両親への想いをインタビュー
亜紀はハロウィンを盛り上げるためアイデアを思い付いた。
子供たちに両親への想いをインタビューして映像にするのだ。
亜紀は張り切ってインタビューしてカメラに収めたが、編集がうまくできない。
亜紀は航平を頼ると、快諾してくれた。
PCを持って喫茶店で会い、やり方を教えてもらった。そのあとは昔話に花を咲かせた。
健一は阿相武文に事情をすべて話した。
不正に手付金を自費で入金したことがバレたら、クビだ。
阿相武文は契約することを了解してくれたが、条件を出してきた。
浮気のアリバイ工作だ。
阿相武文は隣のタワマンに浮気相手を囲っている。彼女と会う時は健一と仕事していることにしてほしいというのだ。
明日はハロウィンだ。
亜紀は映像の編集が終わった。健一は明日仕事で行けないと電話がかかってきた。
そして航平から、今から会いたいと電話がかかってきた。
しかし航平は亜紀の返事を待たずに自分で電話を切った。
■子供を置いて航平のもとへ
ハロウィン当日の日曜。
ショッピングモールはハロウィンイベントだ。
寛子は雑誌の取材を受けている。
そこに亜紀が和樹と、白雪姫の衣装のそらを連れてきた。
和樹は望遠カメラで撮影する役割だ。
この日、連続幼児失踪事件「ハーメルン事件」の犯人が子供を狙うと警戒して、警察はかなりの人数をイベントに配置していた。
とはいえ皆変装しているので、どれも不審者に見える。
いざパレードがスタート!という時、亜紀の携帯に航平から着信が。
電話に出ると、居酒屋からだった。航平が酔いつぶれたので引き取りに来てほしいとのこと。
困った亜紀は、そらを見てるよう38F柳汐里に頼んで、不安そうなそらを置いて、会場を出る。
和樹にも、急用ができたと告げた。
亜紀は居酒屋につくと航平に水を飲ませてタクシーを呼んだ。
航平は小学生用のスニーカーをプレゼントとして持っていた。交通事故で足を怪我した生徒に買ったそうだ。
その子が手術することになり、信じれば絶対治ると言ったのだが、手術は失敗して二度と歩けない体になったという。
航平は自分を責めた。そして亜紀を抱き寄せた。さらに抱き寄せようとするので亜紀は思い切り突き放して、逃げるように立ち去った。
和樹はカメラでそらの姿を探すが、見当たらない。
そらは、背の高い小学生に挟まれて和樹の死角になっていたから。
そんなそらに、風船を持った仮面の男が近づいた。「風船あげる。こっちおいで」
動揺した亜紀が橋にいると、和樹から電話でそらがいないと言われる。
和樹は、急用とは何だったのか聞くが、亜紀は答えず、すぐ向かった。
また、不審者を知らせるメールも鳴り、亜紀は不安になる。
■仮面の男
そらは仮面の男についていくが、風船にくれないので不審に思う。
「もしかしてハールメン?」と聞くとニヤリとしたので、そらはママがついていってはいけないと言った人だとわかり逃げようとするが、捕まってしまう。
その時、大柄な女性が目の前に立ち
「うちの子に何の用でしょうか?」と男に尋ねた。
仮面の男は本能的に危険を感じて逃げようとしたが、つかまれ、女性はナイフを取り出した。
するとなぜか女性は自分の左腕にナイフを滑らせた。
男はビビッて逃げていった。
女性は弓子だった。
「ママはそらちゃんを置いてどこに行ったのかしら?」
わからないとそらが答えると
「悪いママには罰を与えないとね」と言った
「そらー!」と叫ぶ亜紀の声にそらが答えた。
笑顔で駆けよってくる。弓子にたすけられたという。
弓子によると、そらは迷子になったところを男に連れ去られようとしていた。
弓子は怪我していたので救護班の処置を受ける。
仮面の男は、半狂乱で逃げていたので簡単に逮捕されていた。
カーネーションを買ったホクロの男と同一人物だったが、ハーメルン事件に憧れただけの模倣犯だった。
50F阿相寛子は、子供から目を離した亜紀を批判した。
亜紀が事実を話そうとすると、弓子が割って入り、イベント用の映像編集をしていたのだと擁護した。
亜紀は真実を話そうとしたが、弓子が目で制してた。
和樹は疑いの目で亜紀を見ていた。
■梨乃の嘘が暴露される
ハロウィンのイベントが一通り終わり、終了ムード。
寛子は取材を受けている。
やがてステージ画面に、亜紀が編集した子供たちへのインタビュー映像が流れた。
「大好きなパパとママへ」と題して、子供たちが両親を褒める映像が次々に流れる。
子供から親へのビデオレターだ。
親たちは歓声をあげた。
ラストは和樹とそらだったが、先ほどのことがあるから素直に喜べない。和樹は亜紀に背を向けて帰っていった。
映像が終わると、ないはずの次の映像が流れた。
それは45F橋口梨乃夫婦を隠し撮りしたものだった。
先日、弓子に促されて亜紀が、ハーバード時代のハロウィンの話を聞かせてくださいと言った時のものだ。
映像内容はこうだった
旦那「おい、ハーバードってどういうことだ?なんでそんな嘘つくんだよ」
梨乃「そんな嘘くらいどうってことないじゃない。そういうことにしてるのよ」
旦那「でもお前はオープンスクールに行っただけだろ?」
梨乃「そんなの誰にもわからないわよ」
以上。
45F橋口梨乃は亜紀に「隠し撮りか」と責めるが亜紀は身に覚えがない。
ママ友たちは、好奇心の目で梨乃を見る。彼女はその視線に耐えきれず去っていった。
記者たちの前で顔をつぶされた寛子は、亜紀を責める。
亜紀は、昨日編集を終えた時にはこんな映像はなかったと主張するが、先ほど弓子が、亜紀はさっきまで編集していたといったので、ウソになってしまった。
寛子は亜紀を嘘つきと呼び、周りのママたちも寛子に賛同。亜紀は孤立した。
自爆して孤立した亜紀から、空気を察して離れるそら。
弓子はそらに近づき「うちに来る?」と声をかけた。
■嘘つき呼ばわりされ孤立
4人目の幼児失踪が起きた。
場所はタワーマンション。前田大樹ちゃん3才。
防犯カメラ映像では、なんと自ら玄関ドアの鍵を閉めて、家を出いていく様子がわかった。
そしてエントランスには黄色いカーネーション。
亜紀はそらを体操教室に連れていくが、ママ友たちから嘘つき呼ばわりされ孤立する。
そして、そらも教室の中で孤立していた。
「そらちゃんのママ、うそつきだから、うつったらイヤだ」という理由で。
体操教室で寛子から事情を聴いた航平が、亜紀の部屋にやってきた。
亜紀を信じている航平は、誰が編集に細工したのか疑問に思う。
そんな時に弓子がやってきた。
弓子が来たので航平は帰るが、見送る亜紀を見て弓子は、母親ではなく女性の顔に見えたという。
さらにそこに和樹が帰宅してきた。航平とすれ違ったようで、亜紀に疑惑の目を向け、亜紀は必要以上に否定する。
亜紀は45F橋口梨乃に謝罪の手紙を書いて、彼女の部屋に向かった。
インターホンを鳴らすが反応はない。仕方なくポストに手紙を入れたところで、娘の成美が学校から帰ってきた。
成美によると、梨乃はずっと寝込んでいるらしい。
成美は梨乃を自業自得だと言い、気にしなくていいですよとアドバイスした。
■そらがいなくなる
亜紀が自宅に帰ると、玄関の鍵が開いていて、そらがいなくなっていた。
つけっぱなしのテレビからは、ハーメルン事件のニュースが流れていた。
亜紀の不安はあおられ、そらの名前を叫ぶ。
その頃、弓子の部屋にそらはいた。
壁に飾られた複数のモニターには、亜紀の部屋や、寛子の部屋など映っていた。
しばらくたってそらは、絵本に出てくるような扉を見つけ、扉を開ける。
中は、玩具や絵本でいっぱいだった。
そらが古い熊ぬりぐるみを手にしたとき弓子が入ってきて、ぬいぐるみを取り上げた。
ここは入ってはいけない部屋だそうだ。
亜紀は弓子からの電話を受けて、飛んできた。
玄関で弓子に謝る亜紀。
弓子は亜紀に、寛子たちも来るアレンジメント教室に来ないか誘うが、亜紀は断った。
そらは、弓子の家でよその家が見れることや、おもちゃや絵本があることを話す。
しかし亜紀は信じない。
そんなとき、そらと同じ幼稚園に通う美咲のママから、土曜に動物園に行かないかと誘いがきた。
彼女も同じタワーだが低層階なので交友がなかった。新しいママ友を得るチャンスだ。
■動物園
土曜日当日。そらと亜紀はがロビーで美咲を待っていると、美咲からLINEがきた。
寛子と行くことになったのでごめんなさいという内容だ。
そしてエレベーターが開くと、寛子たちが子供を連れて動物園に向かった。
亜紀は寛子たちがいる動物園に行けるはずもなく、仕方なくそらと自宅に戻る。
健一は、阿相武文のお供で銀座のクラブにいた。
亜紀から電話が来るが無視する。
阿相武文は、今度京都に泊まりで行くという。
さすがに断ろうする健一だが、成績のことを言われ、従うしかない。
航平から電話がかかってきた。
月がきれいという話から始まり、昔話に花を咲かせる。
電話中、弓子が忘れ物としてそらの上着を届けに来た。
航平と電話していたのかと弓子に指摘され、慌てて否定する亜紀。
弓子が帰ったあと、テレビのニュースはまたハーメルン事件だ。
警察によると犯人は、被害者を監視するか親しい者らしい。
また、子供を失ったか、子供を持てない女性の可能性があるとも。
ニュースを見た亜紀は弓子のことが気になった。
そらにもう一度聞くと、確かによその家が見えたらしい。
それと、弓子には大好きな子供がいたが、いなくなったんだとか。死んだのだろうか。
■再びそらがいなくなった
荒又と津久井の刑事2人
4人目に失踪した前田大樹ちゃんの家に来て両親に話を聞く。
母親によると、大樹ちゃんにはナイショの友達が出来て、遊びに連れていってくれると喜んでいたそうだ。
それ以上はわからないという。
そらがいなくなったと連絡を受け幼稚園に駆け付けた亜紀。
お昼寝のあいだに消えたらしい。
門は閉まっていたが、イスを置いて足場にして鍵をあけ、出て行ったようだ。
亜紀は健一に電話したあと、幼稚園周辺やショッピングモールを探す。
亜紀は弓子の顔が頭に浮かび、電話したがつながらない。
亜紀は弓子の部屋に直接行き、インターホンを何度も鳴らす。
ドアが空いたので、そらのことを訪ねると、いま取り込み中だという。
亜紀はたまらずドアを抑え、弓子に昔子供がいたか聞く。
たまらず亜紀は無理やりドアを開けて、中へ入っていった。
そらの名前を呼びながら中に入ると、リビングで寛子たち相手にアレンジメント教室が開かれていた。
亜紀は、そらが言っていた監視モニターと子供部屋のことを言うが信じてもらえない。
たまらず自分でドアを開けるが、そこには何もなかった。
寛子たちからは、ついに妄想しか見えなくなったかと飽きられる。
弓子が、そらの居場所を知っていると言い出した。
弓子は電話をかけると、スマホ画面に、キリンの檻の前ではしゃぐそらが。
動物園にいけない妹を可哀想に思い、和樹が弓子からお金を借りて、動物園に連れていっていたのだ。
寛子は
・子供の気持ちがわからない
・自分のことを棚にあげ
・弓子を誘拐犯扱いした
と亜紀に厳しく、母親失格よ!と言った。
■和樹
夕方、和樹とそらが帰ってきた。
そらを怒る亜紀を和樹がさえぎる。
亜紀がママ友と大変でかわいそうだからノンビリさせたいと、そらが提案したことらしい。
健一が戻ってくると、そらの無事を確認したあと、亜紀に怒り出した。
亜紀はがまんできずキレて、夕飯を作ってから、家を出ていった。
亜紀は運河沿いをあてもなく歩く。
すると偶然、航平がいた。
幸せだと強がる亜紀に、航平は「オレは味方だから」と男の顔で告げる。
そんな2人を、和樹が橋から見ていた。
荒又と津久井の刑事2人は防犯カメラを見ている。
大樹ちゃんはサッカーボールを持っていた。ということは、ナイショのお友達とサッカーをしたかったのだろう。
つまり犯人は大人とは限らない。
和樹の部屋の机には写真がたくさんあった。
子供を外にたたき出したり、子供を車に置き去りにしてパチンコにいったり・・・子供を愛さない母親たちの写真だ。
そして本棚には「ハーメルンの笛吹き男」の本があった。
このことは、亜紀は知らない。
周りの人々がどれだけ秘密を隠しているかも。
※上巻の後半ネタバレはここまでです。続きは下巻の発売を待ちます。
松嶋菜々子演じる佐々木弓子が犯人の可能性が高かったですが、まさかの和樹が浮上しての上巻結末は驚きました。
弓子と和樹は共犯者なのでしょうか?
ナイショの友達は、和樹だと思いますが。
この記事へのコメントはありません。