_
第156回芥川賞・直木賞が発表され、直木賞は「蜜蜂と遠雷」を書いた恩田陸さんが受賞しました。
恩田陸さんは6回目の候補での受賞だそうで、おめでとうございます。
恩田陸さんはどんな人なのか?経歴プロフィール(画像あり)をまとめました。
また、人柄が少しわかるような、直木賞受賞時のコメントも紹介します。
直木賞を受賞した「蜜蜂と遠雷」は、ピアノコンクールを舞台にした、人間の才能と運命、音楽を描いた青春群像小説です。
遠雷の読み方は「えんらい」で意味は、夏の季語であり、遠くで鳴っている雷のことを指します。
あらすじと感想・評価を紹介します。
目次
■「蜜蜂と遠雷」直木賞受賞 恩田陸の経歴プロフィール(画像あり)
↓左の女性が恩田陸さん
https://t.co/HoA50dwECj 第156回芥川賞・直木賞の選考会が19日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞に山下澄人さん(50)の「しんせかい」、直木賞に恩田陸さん(52)の「蜜蜂と遠雷」が選ばれました。北村カメラマン撮影です。(時) pic.twitter.com/njvBE5ie06
— 朝日新聞 映像報道部 (@asahi_photo) 2017年1月19日
恩田陸さんは宮城県仙台市出身1964年10月25日生まれの現在52才。
職業は小説家です。
生まれは宮城ですが、父親の仕事で何度も引っ越していて
・幼児期:長野県松本市
・小学2年の春から:富山県富山市
・小学5年:秋田県秋田市
・中学2年間:宮城県仙台市
・中学3年~高校卒業:茨城県水戸市
といったふうに転々としています。
■学歴
高校は茨城県立水戸第一高校
大学は早稲田大学の教育学部
大学時代はビッグバンドのオーケストラでアルトサックスを吹いていたそうなので、音楽とは縁があるんですね。
この経験は2009年「ブラザー・サン シスター・ムーン」に活かされています。
■経歴
大学卒業後、生命保険会社に入りOL
しかし過労が原因で入社2年後に入院していまいます。
復帰してから読んだ小説に感銘を受けて作家を目指し、働きながら作家活動を始めます。
しかし働きながらだと本が読めないことが不満になり、結局入社4年で会社を辞めました。
退職してからその後
1991年「六番目の小夜子」が日本ファンタジーノベル大賞で最終候補作に。
翌1992年についに作家デビューしました。
デビュー後に編集者から再就職を勧められ不動産会社で働きながら、作家業が安定した頃に辞めて、晴れて専業作家となったのでした。
その後は
2005年「夜のピクニック」が吉川英治文学新人賞・本屋大賞
2006年「ユージニア」が日本推理作家協会賞
2007年「中庭の出来事」が山本周五郎賞
など3年連続で受賞。
エンタメ作家として、ホラー・SF・ミステリーなどあらゆるジャンルのの小説で才能をいかんなく発揮しています!
■結婚は?
恩田陸さんは52才ですが結婚して旦那や子供はいるのか?
それは謎です。
作家もアーティストなので、謎があったほうがかえってよいのですはないでしょうか
■恩田陸「蜜蜂と遠雷」直木賞受賞コメント
「まったく実感がなくて、大ごとだったんだなと、うろたえております」
「自分には縁のない賞と思っていました。候補にしていただくと、第一線、最前線にいると実感できるので励みにしていました」「書くのは難しかったけど、読者がそれぞれの音を鳴らせるということで、意外と音楽と小説は近いものがあると勉強になりました」
「自分のことをエンタメ作家と思っていて。昔は一気に読めるものが面白いと思っていたんですけど…。今はチンタラ読んだり、面白さにはいろんな種類がある。いろんな種類の面白さがある小説を書いて行きたいと思います」
引用:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170119-00000145-sph-soci
自分には縁のない賞と思っていたという言葉に、謙虚さがうかがえます。
今後の作品も期待されますね。
■恩田陸「蜜蜂と遠雷」あらすじ
■芳ヶ江国際ピアノコンクール
3年ごとに開催され6回目を迎える「芳ヶ江国際ピアノコンクール」
「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。
コンテスタント(演奏者)や審査員たちだけでなく、調律師やテレビの取材者など、さまざまな人間の生き方、考え方が交錯し、白熱する。■顔触れは華やか
・風間塵15歳
養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。
ことに人々の注目を集める少年。音楽教育をほぼ受けたことがない。
塵は、いまはなき音楽家のホフマンから「ギフト」と称され、推薦された注目の若手。
推薦状は「彼を嫌悪し、憎悪し、拒絶する者もいるだろう」と、「甘い恩寵(おんちょう)」ではなく「劇薬」とも呼ばれるのだ。・栄伝亜夜20歳
かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。・高島明石28歳
音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。・マサル・C・レヴィ=アナトール19歳
完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。
第一次、二次、三次、本選。2週間にわたるコンクールだ。
曲はバッハの平均律に始まり、モーツァルト、リスト、ショパン、ブラームス、バルトーク、プロコフィエフなど。
第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?手に汗握る審査発表、歓喜と落胆。
だが、このコンクールに塵がもたらすものは、もっとスケールの大きな、音楽に対する愛情だ。
「狭いところに閉じこめられている音楽を広いところに連れ出す」という塵の言葉は本作の要といえる。引用:www.amazon.co.jp
■恩田陸「蜜蜂と遠雷」評価・感想
「蜜蜂と遠雷」の評価・感想を調べていくと、臨場感がとにかくすごくて、本なのに音楽が聞こえてくるという・・・
恩田陸さんは、凄まじい表現力の持ち主なようですね。
恩田陸さんの小説「蜜蜂と遠雷」の感想を書きました。国際ピアノコンクールを巡る天才たちの化学反応。凄い体験だった。知らないはずの曲が聴こえてくる。いろんな人に絶対読んで!と言われた意味が今ならわかる、私も言いたい…「絶対読んで!」 https://t.co/RSCdG4mT42
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2017年1月15日
蜜蜂と遠雷!!おめでたい!!!舞台に立ったことのある人間ならあの異常なほどの臨場感と緊張感を描き出す筆力に震えると思う。とても面白かったよ。恩田さんの描く天才は人外感が凄い。
— aks (@aksLMT) 2017年1月19日
恩田陸さん『蜜蜂と遠雷』
ピアノコンクールを描いた物語。最高の体験をさせてくれた一冊。文字でここまで音を奏でられるとは。臨場感が尋常ではなかった。各奏者の苦悩や葛藤、歓喜と向上心がそれぞれの音と共に表現されていて、非常に豊か。めいっぱいの拍手を送りたくなる、文句なしの傑作! pic.twitter.com/Cbncw8s2lz— まめ (@pqbd88) 2017年1月12日
あぁ〜〜良かった。ここまで手に汗握る熱い物語を久しぶりに読んだ。読み応え抜群。個人的には明石さんがめちゃくちゃ好き。
— まめ (@pqbd88) 2017年1月12日
この記事へのコメントはありません。