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「スーパーナンペイ事件」の真相に迫ります。
事件が起きたのは地下サリン事件のあった1995年。八王子のスーパー「ナンペイ大和田店」の閉店後、2階の事務所でパートの稲垣さんと女子高生2人の計3人が銃で撃たれて殺されていました。犯人は金庫を開けられず逃走。
その後、外国人説、犯人をテレビで霊視、指紋で発見、中村泰説など様々な犯人説がありましたが果たして真相は・・・
テレビ番組の霊視で犯人を発見できたのか?指紋から犯人を特定できたのか?
「スーパーナンペイ事件」に時効はありません。法改正で時効が廃止されたからです。
事件のあったその場所は現在、駐車場となり、真相解明を忘れないため大きな看板が立っています。
目次
■「スーパーナンペイ事件」概要
八王子スーパーナンペイ跡地
裏には北の原公園がある。
現在はやはり駐車場に……。
京王八王子からは歩いて30分JR北八王子駅からは歩いて15分位の所。犯人はやはり車で逃走か……? pic.twitter.com/8By307qSq3— もがきの政 (@PkHanahai2) 2016年4月16日
1995年7月30日(日)
よる10時10分頃
場所は八王子のスーパー「ナンペイ大和田店」
閉店後、2階事務所で3人が銃で殺されていたのを発見されました。
被害者3人とは
・パート店員の稲垣則子さん(当時47歳)
・バイトで私立桜美林高校2年生の矢吹恵さん(当時16歳)
・バイトで矢吹さんの友人・前田寛美さん(当時16歳)
※前田さんは中学時代からの友人で、当日は休みでしたが矢吹さんを迎えに来ていました。
稲垣さんは2発撃たれ腹部も刺されていました。矢吹さん前田さんは部屋の真ん中で背中合わせで、粘着テープを手を縛られ頭を至近距離から撃たれていました。
金庫にはカギがささってましたがダイヤルロックされ、犯人がこじ開けた痕跡と、金庫に銃を撃った跡がありました。犯人は金庫を開けられず、週末の売上金500万円が残ったまま逃走。
■銃声は聞こえた?
銃声に気付いた近隣住民はいませんでした。
当日は、スーパーから僅か30mの場所で「北の原公園」で盆踊り大会がよる9時すぎまで行われていたからです。
その頃、通りかかった人が銃声のような音を聞きましたが花火と勘違い。しかし花火の打ち上げはありませんでした。
■セキュリティーに問題
スーパー「ナンペイ大和田店」は住宅街にひっそり建つこじんまりしたスーパーで営業時間は午前10時から午後9時。夕方5時すぎにいたのはレジ係のパート稲垣さんと女子高生矢吹さんの2人だけ。
更衣室が2階の事務所へは店内からは行けず、外階段からしか行けないので、閉店後に売上金をもって事務所内の金庫にしまう作業はセキュリティーに問題がありました。
事務所は施錠されないことも多く以前に泥棒に入られたことも。
■「スーパーナンペイ事件」真相に迫る1. 犯人は誰?
「スーパーナンペイ事件」は現在も未解決で真相・犯人が明らかになっていません。これまでにもいろいろな犯人像が浮上しました。
■犯人は外国人?
3人を撃った銃はフィリピン製の38口径で回転式「スカイヤーズビンガム」でした。
また、銃の扱いに慣れていて、ためらうことなく短時間で殺していました。
さらに同じ多摩地区の東村山市や福生市で、同じ手口のーパー強盗事件が発生し、中近東系の外国人の目撃情報がありあした。
いたので、これらのことから犯人は外国人ではと思われました。
■犯人は不審な白い車?
事件が起きたよる9時頃、「スーパーナンペイ」から僅か20mの路上に、白い車がライトを消して停車し、白い上着の若い男が目撃されています。
その後9時15~30分にも、近くの交差点で一時停止せずに走り去る、同じような白い車の目撃情報があり、運転手は20代半ばで野球帽という恰好でした。
しかしどちらも犯人逮捕には至らず、2006年7月には地元の「八王子防犯協会」が犯人の有力情報に懸賞金300万円を出すと発表。
■「スーパーナンペイ事件」真相に迫る2. 犯人をテレビ番組で霊視
2007年頃放送の日本テレビ「FBI超能力捜査官」で、超能力者「マダム・モンタージュ」ことナンシー・マイヤーさんが「スーパーナンペイ事件」の犯人を霊視して真相解明に挑みました。
※「FBI超能力捜査官」とはあくまでテレビ番組の名前で創造の肩書であり、アメリカのFBIに超能力捜査官は存在しません。
そんな「FBI超能力捜査官」ナンシー・マイヤーさんの霊視結果はこうでした。
霊視1 犯人は日本人の男性
霊視2 犯人は事件の2~3ヶ月前に現場を訪れている
霊視3 犯人は被害者の稲垣さんの知人でストーカー
霊視4 犯人は精神病で、稲垣さんに想いが届かなかければ殺すつもりでいた
霊視5 銃は暴〇団と関係のある友人から入手した
霊視6 犯人は2階事務所に行き稲垣さんに告白したがフラれて、その場にいた前田さん矢吹恵さんも含め殺した。
霊視7 犯人は事件後も精神科病院で入退院を繰り返してる
それまで犯人は外国人といわれていたので、日本人というのは初めての展開でした。しかしこの霊視結果だけで犯人を特定することはできず、真相解明には至りませんでした。
■「スーパーナンペイ事件」真相に迫る3. 犯人が逮捕された?
2008年、犯行現場に残った足跡から、「溶接作業の時などに飛散する鉄粉」が付着していた発表があり、犯人が溶接の仕事をしているか、鉄工所に出入りしていた可能性が出てきました。
その後、数年たち2012年に犯人?が逮捕されます。
2008年頃、中国での麻薬密輸罪により死刑判決を受けた武田輝夫が「事件の犯人を知っている」と日本大使館に情報提供したのがきっかけ。
2012年7月、カナダ在住の中国人男性(41才)を、カナダ当局に旅券法違反容疑で男の身柄の引き渡しを要請しました。
男は「スーパーナンペイ事件」当時は日本にいたが、その後日本を出るもカナダで身柄を拘束。2002年春に偽造パスポートで香港に出国していた疑いを持たれていました。
しかし男は「スーパーナンペイ事件」のことを聞いても「何も知らない。時間がたっているのでわからない」と言うだけでした。
■「スーパーナンペイ事件」真相に迫る4. 粘着テープの指紋から急展開!
2015年2月
最新の鑑定技術により、粘着テープの指紋から急展開が期待されました。
警察は女子高生2人を縛っていた粘着テープから、特殊な液体「剥離剤」を使ってDNAの組織を壊さずに指紋の一部を採取することに成功。
その指紋を1000万人以上の指紋データベースと照合した結果、1人の男性の指紋とほぼ一致したのです。
「ほぼ一致」とは、粘着テープの指紋は不完全な状態だったので、「特徴点」という指紋の隆線の形を基準にしてデータと照合。8点のうち6点が一致したのでした。ちなみに個人を特定するには12点の一致が必要。
その男性は日本人で「スーパーナンペイ事件」当時は同じ多摩地域に住んでいました。
ところが約10年前に病気で死去していました・・・死人に口なし・・・取り調べできません。犯人が見つかり真相がわかると期待したのですが。
■「スーパーナンペイ事件」真相に迫る5. 稲垣さん
殺されたパート店員の稲垣則子さん(当時47歳)は、夜間金庫番でした。犯人は稲垣さんから鍵を奪って、暗証番号を聞き出してダイヤルロックを外そうとしたものの、稲垣さんが暗証番号を言わず金庫を開けられなかったといわれています。
また、殺された理由は犯人の顔を見たからといわれています。
一方で「スーパーナンペイ事件」は、稲垣則子さんが犯人と関係があったのでは?というネットの意見があります。
稲垣さんは金庫番として店長から金庫の鍵と暗証番号を教わっていましたが、その数日後に事件はおきています。またその頃、5000万円の保険が満期になるので大金が入るとも言っていました。
稲垣さんは若い頃は八王子の高級クラブの人気ホステスで、ホステス時代にスナックもオープンしていました。そういった過去を知る知人からはスーパーで働くのを不思議に思われていました。
事件当日、店のセキュリティシステムも切られていました。稲垣さんが犯人を引き入れたのでしょうか?信じがたい話です。
■「スーパーナンペイ事件」犯人は、国松警察庁長官狙撃事件の中村泰?
「スーパーナンペイ事件」が起きた1995年は、3月にオウム真理教の地下鉄サリン事件、国松警察庁長官狙撃事件が起きて、なにかと物騒でした。
そんななか7月に「スーパーナンペイ事件」で銃で3人が撃たれて死んだので、国松警察庁長官狙撃事件の犯人といわれた中村泰が犯人ではないか?とも噂されました。
■「スーパーナンペイ事件」時効は現在、廃止されている
「スーパーナンペイ事件」はいまだ犯人が逮捕されていない未解決殺人事件ですが、時効を迎えたら犯人を逮捕できません。時効はどうなってるのでしょう?
殺人罪の時効は15年でしたが、2004年に刑事訴訟法改正され25年に延ばされました。
さらに2010年の法改正で、時効そのものが廃止されました。
なので「スーパーナンペイ事件」に時効はありません。時効が廃止されて以来、テレビや新聞、ネットニュースなので再びクローズアップされている状況です。
■「スーパーナンペイ事件」真相は現在も闇のなか
「スーパーナンペイ事件」の犯人は見つからず、真相は現在も闇のなかです。
少しでも早く真相が解明されればよいですが。
犯人が当時は八王子に住んでいたとしても、現在も潜んでる可能性は低いと思います。
■「スーパーナンペイ事件」現在その場所は?
スーパーナンペイ大和田店の跡地は現在駐車場。
そこにはこんな立て看板も… pic.twitter.com/fBgmOZrifR— トラッカー@マンモス小学校掲載中 (@fkmc_48) 2015年2月18日
「スーパーナンペイ事件」が起きた「スーパーナンペイ大和田店」のその場所は現在、駐車場になっています。
事件後、店名を「ひまわり」 に変更して営業を続けるも事件から3年後1998年に閉店。やはり未解決の殺人事件が起きた場所だと続けるのは難しかったと思われます。
その場所は現在、駐車場ですが、事件を忘れないために大きな看板が立てかけられています。
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