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イギリスのロンドン郊外に住むウーバーバトラーさんは、レビューサイトに口コミを書き込むバイトしたことで、あるアンビリバボーなイタズラを思いつきました。
半年後「The Shed at Dulwhich」というレストランが、世界最大の口コミサイト「トリップアドバイザー」でロンドン18000店中の頂点に輝き、人気1位の名店に。
実はこのレストラン、ウーバーバトラーさんが仕掛けた実在しない架空のレストラン。掲載した写真はただの物置小屋。しかしユーザーはフェイクニュースを信じて予約の電話を絶えずかけてきます。
そして1位を獲得したウーバーバトラーさんが壮大な起こしたイタズラは、イギリスで大問題となりました。
目次
■ウーバー・バトラーの嘘レストラン あらすじ【アンビリバボー】
今、世界中で社会問題となっている「フェイクニュース」。そんな中、昨年イギリスでインターネットを利用したある衝撃の事件を巻き起こした男がいた。
■ウーバー・バトラー
ロンドン郊外の街・ダリッジで暮らすウーバー・バトラーは、今から2年前、駆け出しのライターだった時、小遣い稼ぎのために“うその口コミ”を書くというバイトを始めた。すると、彼の偽の口コミを見た人が“役に立った”と評価したのだ!■レストランを立ち上げる
それを見たバトラーは、世界的口コミサイトに、存在しないうそのレストランを立ち上げることを思いついた。料理の写真も全てニセモノ!■まさかの1位を獲得
しかし、最初は最下位だったランキングも偽の口コミをアップしていくうちに上昇!スタートから1カ月で予約の電話がひっきりなしにかかってくるようになったのだ!そして、スタートから半年でバトラーの実在しないレストランがロンドン約1万8千店のレストランランキングで、まさかの1位を獲得!■あることを思いつく
そこで、バトラーはあることを思いつく!果たして一体!? イギリスを騒然とさせた大事件の全貌が、今宵明らかとなる!!引用:アンビリバボー
■ウーバー・バトラー(画像)嘘の口コミでバイト
Something else – I’m on @SkyNews talking Shed at 4:45pm. More of this pic.twitter.com/lETYkZXjY3
— Oobah Butler (@Oobahs) 2017年12月7日
2年前、ウーバー・バトラーさんはイギリスのロンドン郊外の街ダリッジの小屋で暮らしていました。
また駆け出しのライターだったので、小遣い稼ぎのために「嘘の口コミ」を書き込むバイトをスタート。1度も行ったことのないレストランの好意的なレビューを書いて、10ポンド(約1500円)をもらえる
仕事です。
そのうちウーバー・バトラーさんは自分が書いた「嘘の口コミ」を見た人が「役に立った」評価をしたりして、評価をチェックするのが面白くなります。
やがて世界最大級の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」に、自分以外にも「嘘の口コミ」が頻発している事実に気付きました。
※「トリップアドバイザー」は日本の「食べログ」のようなレビューサイトで、ランキングの順位に比例してユーザーの注目度も高まり、店の売上に繋がります。
そこでウーバー・バトラーさんはあるイタズラを思いつきました。
■ウーバー・バトラー 嘘のレストランを立ち上げる
フェイクニュースばかりの世の中で、ユーザーはデタラメな「嘘の口コミ」を信じている。それなら架空の嘘レストランも不可能ではない、むしろ大ヒットするかもしれないとウーバー・バトラーさんは思いました。
2017年4月
架空の嘘レストラン「The Shed at Dulwich」を設立します。
レストランのコンセプトは4つ
1.料理を外で食べる
2.く変わった店を気取る
3.家庭的な雰囲気を演出する
4.完全予約制
「トリップアドバイザー」アカウント登録はプリペイド携帯を調達。
建物は自宅の庭の物置。住所はストリート名だけを記載して「完全予約制レストラン」としました。
公式サイトを掲載する料理の写真ももちろんすべてニセモノです。
●「揚げニンジンのパンケーキ」
ニンジンは実はトイレ用の洗剤ブロック!ペンキで塗ったスポンジ、シェービングクリームでつくった団子!ハチミツでトッピング。
●「ハムエッグならぬハムホック」(ホックは英語で膝)
目玉焼きが乗ったベーコンは実はバトラーさんの足!
●「透明なブロスのヴィーガン・クラムチャウダー」
●「削りベーコンで香り付けしたヨークシャー・ブルー・マカロニ&チーズ」
●「タラのシャンパン&ハニーロースト」
など変わった料理名の正体はイラズラ心満載ですが、撮影が上手でおしゃれな料理に見えます。
2017年5月5日、ウーバー・バトラーさんの嘘レストランは「トリップアドバイザー」への登録が完了しました。
■ウーバー・バトラーの嘘レストラン まさかの1位を獲得
架空の嘘レストラン「The Shed at Dulwich」はロンドンのレストランの中で最下位18149位からスタート。
順位をあげるためには説得力のある口コミが必要なので、好評価の嘘の口コミを友人たちに協力を頼み書き込みしてもらいました。
すると始めの1~2週間で簡単にランキングアップしてトップ1万まで順位をあげることに成功。すると早くも予約の電話がかかって「6週間後まで完全に席が埋まってる」と嘘をつきましたが、翌日にも予約の電話がかかってきたのでした。
1晩で順位なんと1456位にまで急上昇。完全予約制で住所不明、簡単に予約が取れない、そして好評価の口コミが、魅力的にレストランを見せてユーザーの目をくらませた結果です。それから数ヶ月間は予約の電話が絶えることはありませんでした。
2017年8月末
ランキングはさらに156位まで上がりました。
バイト希望者が大勢連絡してきたり、飲食関連業者が無料サンプルを送ってきたり、PR会社とSkypeミーティングまでする事態に発展。
冬になるとランキングは30位。通行人から店の場所を尋ねられるようになりました。
2017年11月1日
登録から半年後
ロンドンのレストランでまさかの第1位を獲得。ウーバー・バトラーさんは目標を達成したので「トリップアドバイザー」に正体を明かし、なぜ嘘がバレなかったのか聞きました。
担当者によると、偽レストランを登録するのは「トリップアドバイザー」を試す目的のジャーナリストくらいであり、普通は偽レストランを作らないからこんな問題(偽レストランが1位になる)は起こらないと。
■ウーバー・バトラー あるイタズラを思いつく
1位を獲得したウーバー・バトラーさんは、実際にレストランを開いて客に食べさせるイタズラを実行。
そのために色々準備しました。
●「家庭的な雰囲気」・・・自身が慣れ親しんだ料理、つまり冷凍食品。
●「田舎っぽいのにオシャレなのが好き?」・・・子供ハウスを改造。高級店によくあるロブスター入りの水槽をイメージし、子供ハウスのなかに鶏をたくさん入れて好きなチキンを選べる設定に。
●「サクラ」・・・席の半分を知り合いで埋めて、どんな料理が出ても大声で「おいしいおいしい」と言ってもらうことに。食べてるのは1ポンド(約150円)の冷凍食品。
●「音楽で雰囲気作り」・・・レストラン独特の雰囲気を演出するため、DJにCDJでレストランのサウンドを流してもらう。
●「シェフ」・・・10年世界中を旅して一流レストランで働いてきた友人ジョーにシェフを務めてもらう。
●「材料代」・・・合計31ポンド(約5000円)
当日、客には待ち合わせ場所で会い、目隠しをしてみんなに手をつながせて店に連れていきました。
客たちは出された料理が冷凍食品だとも知らず、トリップアドバイザーの評価や口コミ、サクラたちの反応などにすっかり騙され、ロンドンいちのレストランだと信じて疑わず、満足して帰っていったのでした。
その後、嘘レストランであることが発覚すると、フェイクニュースとしてイギリスで大問題になり、レストランの順位もすっかり下がって現在はページ削除されています。
ただしアーカイブ版が閲覧できます。
http://archive.is/coW0I
■最後に
ウーバー・バトラーさんは、大手で信用があるサイトをみんなが信じてることを逆手にとって、嘘の口コミというフェイクニュースを使い1位を獲得。客は急ごしらえの店に行っても信じて疑わずまんまと騙されました。
ネットの情報をすべて信じてしまうのは危険ですね。
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