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高校野球2017年「夏の甲子園」が、8月8日(火)から15日間の日程で開催中。
優勝経験もある名門・長野の松商学園は、初戦で茨城の土浦日大に12-3で大勝。2回戦は大会8日目の8月15日(火)第1試合8:00~、岩手の盛岡大付属高校野球部と対戦という組み合わせ。
2017年もアツい高校野球「夏の甲子園」、長野の松商学園高校野球部のメンバー一覧と出身中学、注目選手、監督に迫ります。
投手陣はエース青柳真珠(ましゅう)投手と、2年の直江大輔投手の2枚看板。直江投手は父・晃さんも同じ松商学園の元エースで親子で甲子園出場を果たしました。
目次
■松商学園(長野)
夏は9年ぶり36度目で全国2位の出場回数を誇り、1928年夏に優勝した創立119年の伝統校。
春のセンバツは16度出場し、1926・1991に準優勝。
松商学園は1898年(明治31年)に創立し、野球部の創部は1913年で現在の部員数は102名。
主なOBは、DeNA上田佳範コーチ、楽天の柳沢裕一コーチ、オリックス辻竜太郎コーチ、元巨人の中島治康氏、元横浜の呉本成徳氏、元オリックス深江真登氏など。
野球以外では、柔道の津金恵選手・出口クリスタ選手、アナウンサー小穴浩司氏がいます。
■高校野球【夏の甲子園2017】松商学園野球部のメンバーと出身中学
部長:山口泰志(56才)
監督:足立修(53才)
■野球部メンバー一覧
背番号・ポジション・名前・学年・出身中学
■スタメン 1投手 ★青柳 真珠 3年(長野■塩尻市丘中)鉢盛シニア 2捕手 笠原 拓実 3年(長野■塩尻市塩尻中) 3内野手 藤井 大地 3年※キャプテン(長野■大町市仁科台中)大町シニア 4内野手 渡辺 幹太 3年(長野■佐久市望月中) 5内野手 森田 哲平 3年(大阪 堺市陵南中) 6内野手 千野 秀 3年(長野■安曇野市堀金中) 7外野手 北原 拓未 2年(長野■伊那市東部中)伊北シニア 8外野手 本木 飛雄河2年(長野■松本市会田中)松本南シニア 9外野手 井領 大輔 3年(長野■上松町上松中)松本南シニア ■控え 10捕手 波多腰 守 3年(長野■松本市波田中)波田シニア 11投手 ★直江 大輔 2年(長野■長野市柳町中)中野シニア 12捕手 大和久 竣矢2年(長野■松本市明善中)松本南シニア 13内野手 肥後 正敬 3年(東京 中央区晴海中)東京練馬ボーイズ 14内野手 大月 涼太 3年(長野■松本市波田中)松本西シニア 15内野手 青柳 孝輝 3年(長野■塩尻市塩尻西部中)鉢盛シニア 16遊撃手 吉川 望月 2年(大阪 堺市美木多中)堺イーグルス 17外野手 飯塚 潤也 3年(長野■長野市三陽中)長野東シニア 18投手 百瀬 光太朗3年(長野■塩尻市塩尻西部中) |
松商学園野球部メンバーは、ほとんどは出身中学が地元・長野です。
■高校野球【夏の甲子園2017】松商学園野球部の注目選手など
■地方予選大会の結果(長野)
1回戦 :12-5 小海
2回戦 :8-0 伊那北
3回戦 :9-0 長野日大
4回戦 :6-3 飯山
準々決勝:5-4 小諸商
準決勝 :10-3 岩村田
決勝 :5-4 佐久長聖
長野大会7試合では29盗塁・27犠打。
投手は直球140km青柳真珠(ましゅう)と2年の直江大輔の右腕2枚看板。
打撃は切れ目なく、機動力でチャンスを作って、中軸で得点していくスタイル。
■松商学園の注目選手は?
■右腕エース青柳真珠(ましゅう)
183cm77kg右投げ右打ち
最速145kmのストレートには威力がありますが、コントロールに課題があります。
直球は阪神タイガースの藤浪晋太郎を彷彿とさせます。
■父も同校エースだった2年の直江大輔
183cm73kg右投げ右打ち
長身から低めに投げるストレートは最速142kmで、変化球はカーブ・スライダーなど。
直球・変化球5つの球種を巧みに織り交ぜ、緩急うまく打たせて取るスタイルが持ち味。
長野大会決勝では、同点に追いつかれた6回から登板すると無失点で抑え優勝に貢献しました。素材がよく今後が楽しみなピカイチ投手として、来季ドラフト候補として注目されています。
直江大輔投手の父・晃さんも同じ松商学園のエース投手でした。甲子園には春夏計3回出場し、明治神宮大会優勝も経験しました。
「同じユニホームを着て甲子園に立つのが夢だった」と語る直江大輔投手、ぜひ父を超えてほしいですね。
■松商学園の監督
足立修監督は、実はアマチュア球界の大物。
母校・松商学園の野手として夏に2年連続出場。
早稲田大時では投手に転向し通算19勝。
社会人になると都市対抗の常プリンスホテルで主将となり優勝に貢献。
1995年から2000年の廃部まで強豪の監督を務めた人物です。
2011年8月から母校・松商学園の監督に就任。
松商学園は、
・夏が全国最多タイ35回、1928年に優勝
・春は15回出場、準優勝2回
という高校野球の名門ですが、当時の松商学園は、夏は3年、春は20年も甲子園出場を逃していました。
足立修監督は社会人野球で仕込んだ手腕を発揮し、すぐに秋の北信越大会でベスト4を達成。
しかし翌12年夏は3回戦、創部100周年を迎えた記念すげき13年の夏は準々決勝で敗れてしまいました。
さらに昨2016年2月には野球部の暴力問題で7か月の対外試合禁止の処分という試練が。
その後、足立監督は同じ過ちを繰り返さないよう「野球部改革」を掲げ、「部員心得15条」の改定を選手たちに呼び掛けました。その結果、秋の長野県大会で優勝し、春の選抜に24年ぶり出場、夏も9年ぶり36度目の出場を果たしたのでした。
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