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甘利明大臣を辞任に追い込んだ賄賂をまとめることで
罠をしかけた側と罠にハメられた側のダークストーリーから見える
真相に迫ってみました。
賄賂を受け取ったとされる甘利明大臣は
罠にハメられた側ですが、
罠をしかけたとされる一色武氏のほうが
ネット上では悪い印象になっています。
まとめから真相まで、ご紹介します。
目次
【甘利明大臣の賄賂】まとめ 時系列
2013年までに薩摩興業とURがトラブル勃発
2013年までに薩摩興業とUR(都市再生機構)が道路工事をめぐってトラブル。
薩摩興業の地主が勝手に、会社の土地をURに売ってしまったため。
工事の影響で地中から硫化水素発生、薩摩興業の建物も歪む。
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2013年8月 URから2億2,000万円を入手
2013年5月9日、
一色武氏が甘利明大臣の秘書で大和事務所所長の清島健一氏に相談。
2013年6月14日
清島健一氏はベテラン秘書の宮下忠士氏をUR本社に向かわせる。
2013年8月
薩摩興業はURから補償金およそ2億2,000万円を手にすることに成功。
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2013年8月20日 賄賂500万円を大和事務所で清島健一氏に渡す
一色武氏はUR交渉のお礼として500万円を渡すが、清島健一氏から
領収書をふたつに分けるよう言われ、100万と400万に分ける。
ところが政治資金収支報告書では、100万と100万の合計200万円のみ。
300万円は清島健一氏がポケットマネーにした可能性。
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2013年11月14日 賄賂50万円を大臣室で甘利明大臣に。M女史にも3万円
清島健一氏の計らいで、一色武さんは甘利明大臣に面会。
国会を見学を案内してくれたM女史にまず3万円。
甘利明大臣には、とらやの羊羹の袋に50万円入りの封筒を入れて渡す。
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URと新たなトラブル勃発
道路工事で建設会社薩摩興業の敷地に亀裂が発生。
亀裂を修復するには、昔地主が不法投棄した地面下の産廃も
処理する必要があり費用がかかるが、
URは1億3000万の補償金しか払わないという。
一方で薩摩興業より狭いUR工事区域では30億8000万かけて処理するという。
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2014年2月1日 賄賂50万円を大和事務所で甘利明大臣に
URとの新たな補償交渉のため、大和事務所を訪れ、賄賂50万円を甘利明大臣に。
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2014年7月半ば (賄賂)清島健一氏と毎週食事をし会計は一色武氏
相談から5ヶ月が過ぎても事態は進展せず。
この頃一色武さんと清島健一氏は毎週会うようになっている。
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2014年9月25日 (賄賂)清島健一氏・鈴木陵充氏と食事、会計は一色武氏
もうひとりの秘書、鈴木陵充氏の提案で環境省の役人を議員会館に呼んで交渉。
そのあと、清島健一氏・鈴木陵充氏との3人で赤坂で食事、錦糸町のキャバクラなどを2軒ハシゴ。
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2014年11月20日 賄賂100万円を清島健一氏に
清島健一氏から金銭提供を求められる。
薩摩興業名義50万円、一色武個人の名義で50万円を寄付。
※収支報告書には、S社名義50万円の記載しかない。
残り50万円は清島健一氏のポケットマネーになった可能性。
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2015年 賄賂「口利き経費」210万円を清島健一氏・鈴木陵充氏に
国交省に口利きをするという口実で、商品券を要求され、
渡した金額は210万円にのぼる。
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2015年 賄賂「飲食費」160万円
清島健一氏とは毎週のように食事とフィりりピンパブ、飲食費は160万円にのぼる。
鈴木陵充氏からはトヨタの高級車レクサスを要求されたこともある。
一色武氏は2人のATM状態に。
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2015年10月19日 賄賂20万円を喫茶店で清島健一氏に
このときのニンマリな顔を、週刊文春に撮られています。
【甘利明大臣の賄賂】まとめ 金額
千葉県白井市の建設会社Sこと薩摩興業の一色武氏が
渡した賄賂の金額まとめ。
2013年8月20日 賄賂500万円 清島健一氏 大和事務所 ※300万円は闇に消える
2014年9月25日 食事とキャバクラ代 清島健一氏・鈴木陵充氏 赤坂、錦糸町
2014年11月20日 賄賂100万円 清島健一氏 ※50万円は闇に消える
2014年 賄賂415万円 口利き料
2014年 賄賂210万円 飲食費
2015年 賄賂210万円 清島健一氏 国交省への口利き料として
2015年 賄賂160万円 清島健一氏・鈴木陵充氏 飲食費
2015年10月19日 賄賂20万円 清島健一氏 喫茶店
2013年11月14日 賄賂3万円 国会見学 M女史
2013年11月14日 賄賂50万円 甘利明大臣 大臣室
2014年2月1日 賄賂50万円 甘利明大臣 大和事務所
これらを合計すると1200万円を超えますが、
確実に証拠が残っているのは、約1200万円であると
一色武氏は週刊文春に語っています。
【甘利明大臣の賄賂】まとめ 罠をしかけた側とハメられた側
「罠をしかけた側」
・千葉県白井市の建設会社S(薩摩興業)総務担当、一色武(62才)
・週刊文春
「罠ハメられた側」
・甘利明TPP担当大臣(66才)
・公設第一秘書で、大和事務所所長の清島健一(39才)
・政策秘書、鈴木陵充(すずき りょうすけ)
【甘利明大臣の賄賂】まとめ 一色武氏が残した証拠
一色武氏は、自分を守る手段として、賄賂のやりとりの証拠を残しています。
・いつどこで会ったかを記録
・領収書はメモといっしょに保管
・50時間以上にもおよぶ会話の録音データ
・ピン札のコピー
など、甘利明大臣や秘書に渡した賄賂や接待で
確実な証拠が残っているものだけでも「1,200万円」になるといいます。
【甘利明大臣の賄賂】まとめから見える真相
今回の賄賂については、一色武氏がひとりで考えたことではなく
その背後には黒幕がいるのではという説があります。
その黒幕という諸説さまざまで
・民主党(清島健一氏は民主党のスパイだったという説)
・共産党(自民党を潰したいから)
・稲川会、右翼団体(反政府)(一色武氏は右翼出身である)
・週刊文春
・海外、CIA
などがあります。
個人的におもう真相は、
黒幕がいたとしても、民主党・共産党・海外CIA説はなく、
稲川会の右翼団体もしくは、薩摩興業の社長ではないかと思います。
TPPを邪魔しようとしたのが真相ではないでしょうか。
ただ、最初からTPPをつぶす計画だったのではなく
賄賂を渡しているのにURへの補償交渉が進まなくなったので、
どうやって切り捨てようかと画策した答えが、
TPP署名式直前での告発だったというのが真相では?
週刊文春は昨年の夏に一色武氏から話を聞いているので、
告発のタイミングをいつにするか一緒になって考えた可能性はあります。
もしそうだとしたら週刊文春も黒幕といえるかもしれません。
一色武氏は右翼にいたときから録音マニアで、
会話の証拠を残しておくひとでした。
それで人を脅かしたりもした人物です。
一色武氏と利害関係を作ってしまったら、
このタイミングでないにせよ、いつか告発されたと思います。
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