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「ゾディアック事件」が、10月19日「奇跡体験!アンビリバボー」で放送されます。実母と39年ぶりに再会したゲーリー・スチュワートという男性が、実の父親に調べていったら「ゾディアック事件」の犯人だとわかったという内容です。
「ゾディアック事件」とは、1968年からアメリカで起きた劇場型連続殺人。カップルやタクシー運転手を襲い5人を殺し、新聞社に犯行声明文を送り「自分はゾディアックだ」と名乗りました。同時に暗号文も送り付け、解読された暗号文の意味は恐ろしいものでした。
衝撃的な事件だったので、これまで何度も映画化・ドラマ化されています。
全米初の劇場型連続殺人「ゾディアック事件」の犯人はまだ逮捕されていません。「奇跡体験!アンビリバボー」ではゲーリー・スチュワートの父親が「ゾディアック事件」の犯人だと証明されるのでしょうか。
目次
■ゾディアック事件とは?映画化もされた全米初の劇場型連続殺人
ゾディアック事件とは、サンフランシスコを中心としてベイエリア一体を恐怖のどん底に陥れた殺人鬼ゾディアックによる、全米初の劇場型連続殺人事件。
1968年から何件もの殺人事件がサンフランシスコで発生。犯人は新聞社に声明文を送り付け、その中で自分はゾディアックという男だと名乗りました。ゾディアックとは占星術における十二宮図のことで、一般的には星座を意味する言葉。
被害者たちにはなんの共通点もなく、たいていは公園でデートしていたり、タクシー運転手だったりで、完全にゆきずりで被害者の間に関連性が見られませんでした。思い付きで衝動的に殺人をしているようで、犯人が特定できませんでした。
結局、現在に至るまでゾディアック事件の犯人が誰なのかわかっていない、迷宮入り事件の一つとして有名です。
誰が被害者になるかわからないので、サンフランシスコの人々は恐怖に襲われました。いつどこに拳銃を持った犯人がいるかわかりません。声明文には、子供たちを乗せたスクールバスを狙うという記載もあり大パニックになりました。
1968年12月20日、10代カップルを撃ち殺し、翌年1969年7月4日にもカップルを撃ち、彼氏は生き残りますが彼女は死亡。
その後、新聞社に暗号を送りゾディアックの名が全米を震撼させます。
9月27日、ナイフを持った覆面の男が20代カップルを襲い、彼氏は生き残りますが彼女は死亡。
10月11日、ゾディアックはタクシー運転手を射殺。
1974年に「今まで37人を殺害し、事件を新聞で一層大きく取り扱わないと「何かすさまじいこと」をやる」と書いた手紙をサフランシスコ警察に送り付けたのを最後に、殺人は途絶え、ゾディアックからの連絡も途絶えました。
■映画化
ゾディアック事件を題材に、これでまいくつも映画化・ドラマ化されています。個人的に傑作と思えるのはデビッド・フィンチャー監督の映画「ゾディアック」です。
原作をもとに製作するだけでなく、1年かけて自分たちで生き残った被害者にあって取材するなどしてるのでリアリティがすごいと評判。
■ゾディアック事件 暗号で世界を挑発した犯人
1969年7月4日の殺人の4週間後、犯人は警察と新聞社に、犯行声明文と暗号文を送り付けています。
犯行声明文で犯人はゾディアックだと名乗り、犯人しか知り得ないことが多く記されていました。「○」の文字の中に十字マークが書かれた、照準器のようなサインもしてありました。
↓二文字目がゾディアックのサイン。神戸の酒鬼薔薇聖斗に影響を与えたといわれています。
同封されていた暗号文は、海軍の専門家など多くの人間が解読に挑み、1人の学校教師が解読に成功しました。その内容がこちらです。
「俺は人殺しが好きだ。とても楽しいから、森でケモノを殺すよりも楽しい。
人間は一番危険な動物だ。
殺人は俺にとっては最高のスリル。女の子とセッ〇スするよりも楽しい。
特にいいことは、俺が死んで楽園に生まれ変わった時、俺が殺した奴らはそろって俺の奴隷になるところだ。
俺の名前(本名)は言わない。
言えばお前たちは、将来、俺が生まれ変わった世界のために、今やっている奴隷狩りを邪魔するか、やめさせようとするからだ」
ぞっとしますね。
さらに暗号文には、「この手紙を1969年8月1日発売の3誌に載せなければ、俺は車で走りまわって10人以上の人間を殺すだろう」という殺人予告も書いてあり、新聞で大々的に報道されるよう誘導するものでした。
新聞は暗号を掲載しましたが、殺人予告は人々にさらなる恐怖を与えるので掲載しませんでした。
■ゾディアック事件 犯人は誰だ
ゾディアック事件の犯人結局、現在に至るまで誰なのかわかっていない、迷宮入り事件の一つとして有名です。
2017年10月19日放送「奇跡体験!アンビリバボー」では、2014年に父親がゾディアックだったと本を出版したゲーリー・L・スチュワートが特集されます。
アメリカ・ルイジアナ州に暮らすゲーリー・スチュワート。幼い頃に養子として引き取られ、養父母に大切に育てられていた。
そんなある日、養父母の元に生みの親と名乗る女性から突然電話があった。ゲーリーを我が子のように愛する養父母は、本人に伝えるべきか迷ったが、ゲーリーにもどんな親から生まれたか知る権利があると判断し、思い切って彼に伝えた。
「自分は実の親に愛されていなかったのでは?」と不安を感じていたゲーリーは、実母に連絡。その後、実母と再会し、2人は良好な関係を築いていく。
そして父親のことも知りたくなったゲーリーは、実母に聞くが、離婚後は全く行方がわからないという返事。警察にも調査を依頼すると、耳を疑うような言葉が返ってくる!
ゲーリー出生に隠された秘密とは!?実の両親のアンビリバボーな過去に迫る!
引用:奇跡体験!アンビリバボー
ゲーリーの父親「アール・ヴァン・ベスト・ジュニア」は、牧師の息子として生まれ、幼少期を日本で過ごし、日本語を話せました。
ヴァンは高校時代、した相手を奴隷にすることが出来るという考えにハマリ、悪魔崇拝にのめり込んでいたそう。
ヴァンは従軍牧師として第二次大戦に参戦。父親は海軍の情報部員でもあったので、暗号技術を終わりマスターしました。ゾディアックが暗号を作ることができた理由とされています。
27才の時に14才のジュディと駆け落ちして結婚。嫁ジュディはゲーリーを出産したあと離婚しました。ヴァンが家庭よりも教会の活動に熱心すぎたので、ジュディは信者たちと不倫を繰り返したのでした。
殺された女性たちは、元嫁ジュディ(ゲーリーの実母)にそっくりだったとされています。
しかし父親ヴァンは1984年5月20日に死去していて、ゾディアックの犯人と同一人物であるという決定的な証拠もありませんでした。
■じゃあ犯人は誰なんだ
ゾディアックの犯人として一番有力視されていたのがアーサー・リー・アレン。しかし手紙についた唾液のDNA鑑定によって犯人ではないと断定されています。
ほかには、カリフォルニア州の男性が、2006年に死去した義理に父親がソディアック事件の犯人だと、8年かかって集めた物的証拠をもって名乗り出ています。ゾディアックの似顔絵と筆跡がそっくりだったからだとか。
2009年にはカリフォルニア州南部の女性が、ガンで死去した父親が犯人だと公表。女性は1969年の事件現場に居合わせていて犯行を目撃したんだとか。
いろいろな人が、父親や親族がゾテディアックの犯人だったと名乗ってますが、結局犯人はわかっていません。きっと注目を浴びたくて名乗り出ているのでしょう。
■最後に
アメリカでは35~50人の現役シリアルキラーが逮捕されないまま存在しているそうです。
イギリスの「切り裂きジャック」「ジャック・ザ・ストリッパー」、スコットランドの「絞殺魔バイブル・ジョン」、アメリカの「ゾディアック事件」など、事件から50年近くたった現在も犯人不明で逮捕されていない事件は多いです。
何人も殺人をしていたら、すぐバレて逮捕される気がしますが、迷宮入りしてる連続殺人事件がたくさんあるとわかると怖いですね。
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